第123話 言語スキル
音はしないので部屋に入ると侍女様と護衛騎士も出かけたようで、部屋には誰も居なかった。先ほどから気になってることを兄に聞いてみることに。
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「ねぇ?さっきのランチの店員さんに兄さんが注文した時に、何をしゃべっていたの?」
「シチューだけでいいのか?って聞かれたから、それだけじゃダメなのか?って聞いたんだよ、そしたらバゲットとセットの方が絶対美味しいと思うし、お腹いっぱいになると思うって言われて、バゲット頼んだんだ」
「その時兄さんが聞いていた言葉って、どこの国の言葉?」
「ヴェルト国に決まってるだろう?」
「うーーーーん、違うんだよねぇ」
「どおゆうことだ?」
「私には兄さんがヴェルト国の言葉を使っていて、店員さんはリケーネの公用語を使ってる会話に聞こえてるの、二人は全然違う言葉をしゃべってるのに会話がかみ合ってて変なのって思って見てる感じ」
「ほとかよ?」
「うん、そんなことで兄さん騙そうなんて思わないよ、言葉も読めてるみたいだし、兄さんの隠れスキルだと思う。言葉と文字がどこでも通じるのは。兄さんもしかして今の人生の前の記憶ってある?」
「それはない、たまに夢を見ることがあるけど見たことの無い景色の、でも夢は夢だろう?現実とは思えない、それが前世の夢だとしても、今の人生に髪の毛1本分の便利さもない」
「このことは明日にでも侍女様と護衛騎士と共有するけどいいかな?」
「いいぞ、兄ちゃんはちょっと外に遊びにいくけど、ローラもどうだ?」
「私はのんびり部屋で過ごしながら付与してるよ」
「解ったじゃぁ後でな」
「いってらっしゃい、あっそうだ私夕飯外に出る気がないから、何か買ってきてもらってもいい?」
「わかったよ」
兄が出て行ったあと、シャワーを浴びる。帰ってくるまでのつかの間のお1人様を満喫する予定。ベッドで横になりたいけど多分寝ちゃうからダメ。本を読んだり、インクで何か描いて遊んだりする。
神経衰弱以外の遊びも何かないかな、やっぱりリバーシかな?それだと2人用だしな。かるたもありか?大人数でできるし、ボードゲーム作るのもありかな?
神経衰弱で盛り上がってるからまだ作る気は無いけど、作るのは大変そうだしな。少しづつ作って行こうかな。
本を読んで過ごしていると、先に侍女様が帰ってきて、その後に護衛騎士、その次に兄が帰ってきた。侍女様と護衛騎士は喧嘩でもしたのだろうか?余計なことを聞いてはいけない。黙っておこう。
護衛騎士が帰ってきてから、侍女様と二人に兄のどの言語も文字も読めそうなスキルを持ってるような気がするということを話した。二人はびっくりしている。私もびっくりだよ!
兄妹って似るんですかね?と侍女様が唸っていたけど、これは似るというより、女神様の采配な気がしている。
別に前世の時は無宗教だったけど、神様の存在は信じていた。だから見えない不思議な事と言う物を多少は信じていたりする。だから今回の成り行きも女神様が?って思っていたり。
もし私が監禁されて旅に出ると言う運命が決まっていたとしたら、それに合わせて兄に言語の問題が解決するスキルを与えられてても問題を無くしたんだと思う。たまたま兄だったというだけで、もしかしたらそれは私の伴侶だったりパートナーだったかもしれない。もしかしたら両親にも備わってる可能性が?
ならなぜ私にはそのスキルが無いの?たぶん一人にさせないためだと思う。女神さまの愛し子というのも、実は過去を思い出してから何となく感じていた事だったりもする。
言葉では言い表せないんだけど、感覚というかね?保護されてる感覚というか、真綿にくるまれて大事にされてる感覚というか。何とも言えない感覚が確かにある。
侍女様と護衛気にはまた便利人間が一人誕生したよということ伝えておいた。侍女様はいろいろ試してみたいことがあると言っている、何を試すのか?
兄が帰ってきて手にはカレーを持っているようだ、匂いでわかる。この国にもカレーがある!というよりこの国がとても前世の世界に近いスタイルで食事も近い物がある、お米もありそうだな・・・醤油もあるのでは!?調味りょもありそうだね!?少し興奮する。
侍女様と護衛騎士の分も買ってきてくれたようで、優しい兄だな妹で良かったと思う。
みんなで夕飯を食べながら、どこを目指して次は旅をするかという話をしている。
私の希望はカカオが美味しい場所だけど、食や文化が集まる王都の近くに住むのが一番の理想かなと思っていることを伝えた。侍女様もそこには深くうなずいている。伊一粒たりともカカオを逃す気が無いと言うのがひしひしと感じる。
程よい場所が見つかりますように、そして買える金額でありますように。その為にはやはり、討伐した獲物は家や土地の購入資金としてドレ国に持って行った方がいいだろうと言うことに落ち着いた。兄もちゃんと納得してくれた。
ご飯を食べた後はみんなで神経衰弱をして遊んだ。100枚の神経衰弱はもう軽く拷問なのでは・・・と思うほどに私はできなかったよ!みんななんでそんなに記憶量がいいのか不思議でしょうがないよ!
眠くなってしまったので神経衰弱は私だけ離脱し、ほんの続きを読むことにした。3人は楽しそうに遊んでいる。
「このゲーム売りたいな」
と伝えると、侍女様が。
「良いと思いますよ。。高額で売らなければ、このゲームなら捕まることは無いと思います」
「平民も買える値段にするつもり、いくらぐらいが良いかな?あとは作ってくれる工房とか見つけないとね?めんどくさいね?」
「そこは商業ギルドに相談してみてはどうでしょう?もちろん商品登録をしてからですよ?」
「どんなことをしないといけないのかわからないなー誰かに手伝ってもらってアイデア盗まれても嫌なんだけど」
「俺できるよ?商品登録の手伝いしてたことある。ヴェルト国のやり方がここで通じるかは解らないけど、ローラが言うには俺は言葉の問題とか無いんだろ?なら俺が手伝うよ」
便利屋がここに一人本当に爆誕したんだなと実感する。明日は狩りなので明後日に商品登録などをみんなでやろうと言うことになった。話がトントン拍子に進むことに少しびっくりしたけど、私が何か特別にすることはなさそうなので、のんびりと構えておこう。
その後みんなが寝静まってからいろいろ考えてみる。
この世界の紙はそこまで貴重ではないので、何枚かまとめて買っていたものを正方形に切って、折り鶴を折る。良いじゃない?
皆にあげたら喜ぶかな?折り紙屋さんなんて良くない?おぉー良いアイデアな気がしてきた。手紙も書けるようなカラフルな紙があってもいいよね。この国にその技術はあるのあろうか?なんかありそうな気がする、この国は転生者多い気がするしね。
図書館に行って・・・と思ったけどリケーネ国の文字は読めないなぁ、それなら兄さんを無理やり連れて行って読んでもらおうかな。兄さん便利すぎない?レオンもだけど、私の周りが優秀すぎて私の取り柄が無い気がしてくる。
私から収納巾着を取ったら何が残るか考えてみよう。植物を育てられるスキルで自活は簡単そうだし、テイムできるし、光魔法に風魔法があって狩りも鍛えられたから強い魔物で無ければ冒険者としても生活できる。付与魔法でなんでも付与できるなら・・・え?私も結構すごいのでは?
もうちょっと自信を持とうかな?持っても良いかな?
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