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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第6章
122/181

第122話 リケーネ国の服を買う

ハトに夜中になったら起こしてくれる?と頼んで眠りにつく。目が覚めたのは少し外が明るくなってきている時だった。ハトはぐっすり寝ている。そうだよね、ハトは夜行性じゃないからね・・・


ーーーーーーーー


起きてすぐ付与を開始する。顔を洗ったりのんびりしながらメラメラが消えない様に付与をし続ける。


ハトと遊んでると、兄が起きてきた。


「兄さん今日の予定は?」


「どうしようかなー特にやりたいことはないけど、街の散策しようかなとおもってる、ローラは?」


「私は今侍女様の収納ベルト巾着に付与しているから、あまり色々とやれないかな」


「そうかなら一緒に観光しよう」


人の話聞いてるかな?でもゆるく観光する分には大丈夫そうだから、兄について行くことにした。


侍女様と護衛騎士はまだ寝ているようだ、起きてる気もするけど気にしてはいけない。私たちはさっさと宿を出る。同じ部屋だと微妙に気をつかう。


兄さんはどこに寄りたいのか?と聞いてみると、服屋さんに行きたいと言う。この国の服を買ってなじむそうだ。じゃぁ私も買うと言って一緒に古着屋さんに向かう。


ヴェルト国と大して違わない形なんだけど、やはり違うのは布。こちらの方が柔らかいし、あとワンポイントがどこかしらに入ってる服が多い。全くの無地と言う物が無い。


どんな服がいいのかわからないから、お店の人に3セットほど見繕ってもらう。一つはパステルグリーンのワンピース、袖口に向かって広がるフレア袖でスカートの裾の方もフレアになってるのだけど、ベルトと組み合わせると良いと、ベルトもいつの間にか買うことになっていた。商売上手か?


ズボンは狩り用に裾がキュっとなっててブーツの中に入っても布がかさばらないようなものを、腰回りもゆったりとしててなかなかよい茶色ズボンを2着購入できた。ファラオパンツと言うらしい、覚えておこう。


そして肌寒いとき用に1着だけ上に羽織れるお尻の下まである茶色のロングカーディガンを購入。


兄は隣でもっと明るい色の服を買えばいいのにと言ってるけど、狩りは汚れるものだから、汚れが目立たない方がいい。


兄も同じような服をあてがわれていた。兄弟で似た服なんて・・・でもお店の人はとても満足そうにコーディネートをしてくれている。


初対面の人でも兄妹ですか?と聞かれるほどには、私と兄はとても似ているので、なんとなく面白いのだろう。


お店の人が、靴は隣で買っていきなと言われて、先ほどから私たちのコーディネートを見ていた靴屋さんが、服にあった靴を2足出してくれた。


一つは冒険用の編み上げブーツ、こちらは服よりもっと濃い茶色。先ほどかったパンツがしっかりと中に入れられるタイプだ。あとは普段使い用で町などを歩くときのワンピースに合わせて買ったベルトと同じ色のスリッポンを進められたので購入。この人達商売上手すぎませんか・・・?


もちろん兄も買っている、買わされている?


服屋さんを挟んで隣の帽子屋さんが、私たちが靴を買い終わったらすかさず声をかけて来てくれる。冒険者なんだから帽子もかぶらないと!と。


確かに、紫外線は敵だ。兄はいいかな?と言う感じだったけど、私は買う。なんなら日傘も欲しいぐらいだ。


ここは勧められるままではなく、自分の意見もと思い、つばのある帽子がいいと意見を述べてみたら。麦わら帽子のカンカンハット、先ほど購入したベルトとスリッポンの色とまったく一緒の色のリボンが付いている、そして先ほど買ったズボンに合わせた色のサファリハットそしてキャスケットを進められたので3個とも購入。最後にワンピースに合わせたツバがフレアに広がって居少し大きめのスリッポンと同じカラーの全部で4個を私は購入した。


兄にはキャスケットを進めてみた。


旨いこと乗せられてすべて買ってしまった・・・何回でも言うけど商売上手すぎない?凄いよ本当に!私も見習わないとね!


とても楽しくお買い物ができて、うっかり収納ベルト巾着の存在を忘れそうになったけど、なんとかがんばった私はご褒美を食べて良いと思う。


宿を出たのも遅かったのと服のお買い物に結構時間がかかり、もうすでにお昼を過ぎてしまったので、お店に入ってランチをしようと言うことに。


お店選びは兄に任せてしまう。兄の勘はとにかく凄いの一言につきる、ダメだったことは一度も無い。その代わり女運はないのかもしれない、黙っておこう。


そして、兄が気になると言うお店に入ってみる。こじんまりとしているのだけど、清潔で狭い店内は満員に近い。これは期待できるなと思い、席に着く。メニューは壁に貼ってあるからねと言われて、壁を見るも字が読めない・・・


兄も壁を見ながら唸ってる、読めないよね?周りを見渡し美味しそうな料理を頼もうと見ていると兄が


「俺は肉たっぷりのシチューって言うやつにしてみる」


「え?兄さん読めるの?」


「読めるよ?ローラは字が読めるだろ?」


「ヴェルト国の文字は読めるけどリケーネ国の文字は読めないよ」


「え?あの壁に書いてあるのはヴェルト国の文字だぞ?」


「それは違うよ?」


「え?」


「ねぇもしかしてドレ国に居た時も沢山話してたけど、全部ヴェルト国の言葉に聞こえてたの?」


「そうだよ?言葉と文字はどこに行っても同じで助かるなって思ってたけど、違うのか?」


「違うよ・・・兄さんたぶん・・・ここで話すと危ないかも知れないから、宿に一度戻って話し合おう」


「わかった・・・・・」


「じゃぁ端からメニューなんて書いてあるか読んでくれない?」


「兄ちゃんに任せとけ」


兄が全部読んでくれて、この店には定食と言う物があることがわかった。これは定食一択でしょう。どんな定食があるのか教えてもらい、魔物肉定食と日替わり定食があると着て、日替わり定食にしてみることにした。


兄が店員さんに注文してくれて、じゃぁバゲットもお願いしますって言っていたからお店の人が兄のシチューにはバゲットを進めてくれたのだろう。


日替わり定食はなんと、前菜にサラダが出てきてその後に、1cmぐらい厚さに切られた魔クマの料理が出てきた。食後のお茶も無料で提供されて。私は確信したね、これは絶対前世の人間が居るか居ただろうと。


正体を突き止める気は無いので、そのまま美味しく食べて店を出る。宿に戻る前に食後のデザートを食べたいと言って、屋台をめぐると、まさかのアイスクリームが売っている。


はぁあぁぁ!?食べるにきまってるじゃない!アイスだよ!何味があるのか兄に聞いてもらい、プレーン味にクッキーがミックスとなったアイスを頼む。兄も興味津々で同じものを頼んでいた。


お店が用意してある椅子に座り二人で食べる。お?プレーンと聞いて勝手にバニラだと思って居たけど、ミルクアイスだねこれは。もしかしてこの世にはバニラ無い?


想像していたアイスの味と違くてちょっとびっくりしてしまったけど、。イアスは最高に美味しい!クッキーも美味しいし最高なのでは!?リケーネ国最高過ぎるよ!


アイスを堪能し、おやつのスイカを買って宿に戻っていいのか一度思案する。ドア付近に行って聞き耳を立ててから入れば事故には合わないだろうと思い。一度宿に戻ることに。


音はしないので部屋に入ると侍女様と護衛騎士も出かけたようで、部屋には誰も居なかった。先ほどから気になってることを兄に聞いてみることに。


本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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