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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第5章
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第106話 新種の魔物

えっ!?この宿にもう住んじゃう?ご飯食べに行こうか!半日以下でこの成果はすごいよね?私と護衛騎士は少し浮足立ってしまう。これなら馬のお値段なんて一瞬で無しに出来るし。


しかし侍女様は意外と冷静で、ご飯食べてからにしましょうと言われて、みんなでご飯を食べに行くことにした。


ーーーーーーーー


何かおいしそうな屋台は無いかなと思いながらいつものごとく広場を見て回る。侍女様と護衛騎士とは別行動で楽しんでいる。


町なのでそこまで広くない広場で、すぐ見終わってしまった。うん・・・食べたいと思う物ないかなぁ・・・食があまり充実してないというか、あまり人が居ない気がする、王都から一番目の町なのに、活気がないというか・・・なんだか違和感を感じるけど何かまでかはわからない。


今日はシンプルにバゲットとスープでいいかと思い、お肉たっぷり魔ひつじスープと言う物があったので、そのスープとパン屋さんでバゲットを購入し岐路につく。


ほんの少し広場から離れただけなのに、なんだかとてもさみしい感じになってしまった。そして後ろから誰かがついてきている気がしている。気のせいかもしれない岐路が一緒なだけかもしれない。


いざとなったら、風魔法の玉をぶつけるか、フラッシュで逃げるぞ。それか光の屈折を利用して姿を消してみるか?ちょっと練習しないと難しいかな・・・なんでもそうだけど試行錯誤しないとうまくできないんだよね。


魔法もスキルも練習しないと伸びない。便利な世界のようで意外とそうでもない。


やっぱり誰かが後ろから付いてくる、もう少しで宿という場所で声を掛けられる。振り向くと見たことあるような顔が・・・そうだ侍女様が宿を聞いてた人かもしれない。


何か話しかけてるけど、何を言ってるかさっぱりわからない。何かを指さしてお金のジェスチャーをしている。もしかしてお金おいていけみたいなことを言っているのかな?


嫌だよ置いていかないよ!がんばって魔クマと対峙した大事なお金だよ!絶対わたさないもんね!と心の中で強く思いながら。にこにこしてみた。


そう、言葉わからない作戦だ。相手はそれでも必死にお金のジェスチャーとかしてるけど、知らないふりだ。


にこにこしながら自国の言葉で話して、さっきは良い宿を教えてくれてありがとうございます!と元気に言ってみる。相手は少し諦めたのかもういいよ・・・みたいな感じだろうか?


そして、私の頭の先からつま先までじろりと一瞬見た。これは・・・下種な勘繰りでは?一緒に歩こうみたいなジェスチャーをしている、宿まで送るよみたいなそんな感じだろうか?


これは絶対危ない奴!お辞儀をしてその場を立ち去ろうとすると、私の方に手を乗せてきた。振り払うのも危ないかなと思って、どうしようか考えていると、侍女様と護衛騎士が遠くからこちらを見ている。


ちょっと助けてほしいな!と思ってみてみると首を横に振っている、自分で乗り切れということだろう。仕方ないので、目を覆うしぐさをしたら、二人はさっとしゃがみ込んで顔を下に向けている。それは過剰防衛じゃ・・・


私も目をつぶって手で瞼をしっかり押さえる。


フラッシュ!!!!!


ぎゃぁあああああああああと、大勢の悲鳴が聞こえる。光が届いた範囲に居た人たち全員の悲鳴だろう。


立ってるのは私と侍女様と護衛騎士の3人のみだ。何事もなかったかのように宿に入って部屋に戻った。


3人とも無言でご飯をだし食べ始める。全員がスープにバゲットだ。しばらくしたら目が見えるようになってきたのだろう、何人かが倒れていたので、ちょっとした大騒ぎになってるのが聞こえてくるが無視だ。侍女様が


「大騒ぎになってますね、稼ぎもいいのでこの町に居たいのですが、明日冒険者ギルドに行って様子を聞いてからにしましょうか。とりあえず今日は宿泊です」


「はい・・・ご迷惑おかけします」


これは不可抗力ってやつだと思うよ?だってあの変なのが絡んでこなければよかっただけじゃない・・・世の中理不尽なことばかりだ!私は理不尽のもとに生まれたのか!?


夕飯を食べ終わって、かわるがわるお風呂に入るもこの時間が意外と暇なんだよな・・・ここは紙を使って神経衰弱ができるゲームを作ってみようか?


絵は描かなくても数字とマークだけでもいいよね。そうしよう。リバーシなるものもいいけど、何となく神経衰弱やポーカーをやりたいなと思った。


私が紙を切りごそごそと作っているのを護衛騎士がまた何か作り始めたな?という感じで、面白そうに見ている。


お風呂から出てきた侍女様はそれを見て、目が吊り上げながら何を作っているんですか!?と聞いてくる。しまった・・・何か思いついたらほうれんそうだったのをすっかり忘れていた!


こわごわと、これは前世の記憶ゲームで紙で簡単に作れるものだから、長い夜にあったら楽しいかなと思って。と伝えると、作ってもいいけど外には出さないようにと厳重注意をされた、わかってるよ!それぐらいわかってる!どれだけ信用がないんだ!


そして興味津々で侍女様も見始める、興味深々じゃないですかぁー!私の為に怒ったんだろうけど、優しい人だよね。


そして出来上がった紙は全部で52枚の紙。1枚づつマークと数字が書き込まれている。それをばーーーっと机の広げて、神経衰弱のやり方を教えていく。


マークは関係なく、数字だけのセットをそろえていくこと。ただそれだけのゲームだと伝える。


前世のように背後は全部同じ柄とはいかない、むしろ無地だ。今回はお試しだからいいけど、もし売れるなら・・・プラスチックのような素材をいつか見つけられたらなと思う。


そして3人で神経衰弱を始めていく。簡単なようで意外と難しい、見た目は全部一緒なで。しかし、護衛騎士と侍女様は夢中になっているようだ。めくり間違えるととても悔しそうにしている。紙の数も残り1/3ぐらいのところまで来たら異変が起きる。


このぐらいまで数が減るとカードの場所を覚えてしまったようで、だんだんと私の出番がまったくなくなっていく・・・私が引いたカードをの位置を確実に覚えて、それと対のカードを運よく引いたら確実に全部持っていかれてしまった!


神経衰弱なんてもうやらない!といじけそうになるけど、とても楽しかったようで、もう1回やろうということになり、1回が2回3回と、私は途中で寝てしまった。


娯楽が無い世界というか、劇や競技などはあるけど、個人の自宅でみんなで遊ぶ娯楽と言う物が無い気がする。


神経衰弱やリバーシなんか出たら飛ぶように売れそうだなー残念ながらチェスや将棋は難しくて覚えられなかった。あとは何があるだろう?麻雀かな?でも子供用のドンジャラしかやったことないから、あまり覚えてないな。


おもちゃ屋さんもいいかもしれないなぁ?のんびりスローライフが一番向いてる職業ってなんだろなー。自活して生きていくってことも大事なんだろうけど、なるべく楽していきたいよね。


そして目が覚めて朝は部屋でご飯を食べて、宿の階段を下りる。宿の人が慌ててこちらの方にやってきて


「昨夜新手の魔物が出たらしいよ、しかも魔物除け装置がきかないっていうじゃないか!今日は街から出ない方がいいかもしれないよ、危ないから宿にいたほうがいいかもしれないよ、怖いよ、おっかないよ、魔物除け装置がきかないなんて・・・そんな恐ろしいことは無いよ、今日は買い出しとかにも行かないから自分たちでご飯は用意しとくれ、それと今日も宿泊するなら宿代は12時までに頼むよ!」


と、足早にどこかに行ってしまった・・・新手の魔物・・・・・侍女様と護衛騎士の顔を見ると、どこか遠い目をしていた。


「一応冒険者ギルドに行って見る?」


「「そうですね」」


仲良くハモってる。うん。そして冒険者ギルドに着くと、ドレ国に来てから初めての光景を見にするぐらい、沢山の人がそこに居て椅子に座ったり掲示板を見たり、受付の女性と何やら話していたり、ギルド職員さんがとても大忙しにしてそうだ。


んーーーどうしよう?


本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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