第104話 魔法使えた
結果はそうだな?って返ってきたらしい、生きてきたときから付与魔法は付与スキルではなく魔法と言われていたから疑問にも思わなかった3人が首をかしげながら本日の町に進んで行った。
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なぜ付与だけが?何か特別なのか?女神様関係?
うん、わからない!深く考えることを止めた。考えても答えが見つからない部類のやつだ!何も無かった、そうしよう。
いつか理由がわかる日がくるなら知るのもいいけど、無理に知ることは無い。めんどくさいわけでは無いよ?
今日泊まる町には14時過ぎに着いた。ここから狩りに行くかどうするか、ドレ国は太陽が長く空にいるので、この時間でも狩りに行くのは良いかも知れないと思い、先に宿をとってから冒険者ギルドに向かうことに。
道行く人に侍女様が良い宿屋が無いか聞いてくれている。侍女様に連れていかれた宿屋は大通りから裏へ3本ぐらい入ったところで、見た目もなんだか大丈夫かな?ここが宿屋?と言う感じの見た目をしている。
中に入ってみると、思いのほか綺麗で・・・・・とはならず、案の定な感じの宿屋だった。最悪ベッドに染みとか虫が居なければいいと覚悟を決めて、渡された鍵を手に3人で部屋に向かう。部屋は3階の角部屋だ。
はじっこってなんかほっとするよね。3人で顔を見合わせて鍵をゆっくりと回し中に入ってみる。中は表とフロントと違い清潔感にあふれていた。以外だった、そしてお値段は1泊金貨5枚ときてる、首都の1/10ときている!これは格安でいい!お部屋が綺麗なら外が汚くてもいいね?
「冒険者ギルドに行って魔物の様子聞いてここで2.3日荒稼ぎするのもありじゃない?なんなら次の国につくまでの分を・・・」
「賛成です、部屋がこれだけ綺麗でドレ国の宿の金額考えると良いと思います」
「とりあえず冒険者ギルド行って、魔物の様子を聞いてから決めようか?」
3人でぞろぞろと冒険者ギルドに向かう。宿から歩いて15分ぐらいの所だった。ドレ国では冒険者ギルドは赤い壁と決まっているのだろうか?真っ赤な壁がとても目立つ。
冒険者ギルドに入ると、首都と同じように閑散としたイメージが強い。受付のお姉さんがどこから来たのか声をかけてくれたようだ、侍女様曰く。
買い取り金額はドレ国はどこも一緒の確認が取れたこと。この辺の魔物は1キロぐらい歩くと頻繁にみられるとのことのこと。ついでにもっと先の町に行ったら魔物はどうなっているのか聞いてみたら国境近くに行くと比較的増えてくるらしい。それでも魔物除け装置はしっかりと街には配置されているとのこと。
魔物除け装置はドレ国全体にしっかりといきわたっているようだ。国境付近の魔物が多いのはたぶん他国との軋轢を生まないために、あえて抑えめに置いてるのだろうという護衛騎士の見解を聞いた。
それなら国境付近に移動するのもありだよね?ここでどの位魔物が居るかもわからないし。とにかく森まで言って見ようと言う話しになった。1キロならすぐだろう。
20分ほど歩いただろうか?1キロぐらいの所まで来たけど魔物は居ない。もうちょっと歩かないと居ないのか?魔物除け装置が効きすぎているのか?
もうちょっと歩いてみて魔物にあまり遭遇しなかったら、次の町に移動してしまおう。
しばらく歩いてるとぽつぽつと魔物たちが現れ始めた。首都の時のようにたまり場があったらいいなと思ったけど、そう簡単にはいかないようで残念だなと思う。
簡単な魔物たちばかりなので私が全部倒している、風魔法の練習だ!風魔法で魔物たちをどんどん切っていく。
そうして私は思いついた。サラの時にあった隠れ魔法・・・光を使えないかと!ほら逃げるのに最強に使える魔法だし?もし暗い所に入ってしまっても、光魔法があれば!?火事の心配をしなくてもすむ!
よし、次は光魔法で相手を目くらまししてみよう。魔オオカミなどが出てくるようになった。奥に進むと強い魔物が出てくるようだ。
私の出番は終わってしまった。でも!1匹ぐらいチャレンジしてみたいよね?ちょと弱っちそうな魔オオカミが出てきたら狩りしてみたいと自己申告をし、侍女様がゴーサインを出すのを待つ。
薬草っぽい物を摘みながら二人が狩りをしているのを見ると
「出番ですよ!」
と言われたので慌てて侍女様の元に走って行ったら。そこにはまさかの魔クマがいた。違うそうじゃないよ!よわっちくないし、むしろ強い。確信をもって言える、強すぎる!!!
侍女様と護衛騎士は気配を消したのか姿が見えない!これは困った!というか、そうじゃない!襲ってこない動物で試すべきだった、すいません調子に乗ってました!ごめんなさい!
と心の中で叫ぶも誰も助けてくれない、死にそうになったら助けてくれるかもしれないけども!落ち着け自分・・・えっと何するんだったっけ・・・そうだ光魔法ってもうこっちに魔クマが向かって走ってきてる!
風 風 風
風魔法!
光魔法なんてどこかに吹っ飛んだ。でもどれだけ風魔法をぶつけても魔クマに通用しない!ぎゃぁーもう駄目!
光!光!フラッシュ!
ビカーーーっと昼間以上の明るさが突然あたりを照らし、私も含め侍女様と護衛騎士、そして魔クマもこの場に居たすべての生き物が、ぎゃああああああああああああああああああっと悲鳴を上げる。
ごめん・・・必死だった・・・
光魔法使えたね。これで誰からも逃げられる、私強い!はっはっはーーーーーー!目が!目がぁあああああああ
どうしようまったく目が開けられない、それに近くに魔クマが居ると思うと怖くて何とかして目を開けたいけど出来ない、どうしようどっちが先に回復するか運要素が強くなってきた。
そんな中、ブシャっと何かの切れる音がした。え?大丈夫?護衛騎士も侍女様も生きてる?魔クマに潰された音じゃないよね?次は私が潰されてもおかしくないし、潰されてないと言うことは大丈夫だよね?
声を出して生きてるか確認したいけど、生存本能なのか声がでない、魔クマの方が先に見えてたらやられるし、声を出しても場所がばれればやられるかもしれない。正直こわい、なんでこんなに光ったんだ!とものすごく怒った。何に対して怒ってるのかもう正直わからない。
瞼の奥のチカチカがだんだんと消えてきたので恐る恐る目を開けてみる。魔クマの側い護衛騎士が居て倒れている。まさか!?と思って近づいて行くと、魔クマは首と胴体が離れていた。相打ちか!?と思い護衛騎士に声をかける
「ねぇゾロ生きてる?大丈夫?怪我した?眼見えない?」
「聞こえてます、目はまだやられてるけど、なんとんか魔クマは倒せてよかったです、ローラ?なんていうスキル使ったんですか?こんなに目が開かないなんて・・・生まれて来てから初めてのことです」
「あ・・・あれはねサラの時に持っていた隠れ魔法が使えるかなと思って試してみようと思ってたんだけど、魔クマが相手で慌てちゃって・・・ちなみにスキルじゃなくて光魔法だよ・・・」
「はぁ?光魔法?」
侍女様の声がする方向に顔を向けるとまだ下を向いて目をつぶっているけど、何となくすごく怒ってそうな気がしてきた、なんだか怖い・・・
「う・・・うん・・・だめだったかな?」
「せめて魔法使う前に言ってほしかった、それに光魔法がこんな使われ方するの初めじゃないですか?普通は光を出してあげたり、外套に光を出してあげたり、ハズレ・・・優しいスキルのはずなのに、こんな目をつぶすような使い方をする人は今まで居ませんでしたよ!」
「そうかなー?みんな言わないだけで光魔法って結構殺傷能力高いと思うよ?」
「それは前世の知識ですか?」
「うん、レーザー出せるかな?」
「レーザーってなんですか?」
「もうちょっと光魔法のコントロールがうまくなって出来るようになったら見せてあげるよ、その方が説明するより理解できると思う」
「了解しました、でも!次から光魔法使う時は言って下さいね!目を覆うので!」
「ごめんね」
だいぶ怒らせてしまった・・・・・
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