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短編童話シリーズ

ブタのポン太

作者: 敬愛

昔、昔とても意地汚い、じいさんとばあさんがいました。

じいさんとばあさんは貧乏なのでお金が大好きでした。

ブタのポン太を飼っていました。

「大きくなって丸々太ったら食ってやるからな」

じいさんの口癖でした。


しかしある日ポン太は逃げ出してしまいました。

「あのクソブタめ。帰ってきたら早速食ってやる」


そして暫く経ってポン太はとても美しい顔をした少年と

帰ってきました。


じいさんはポン太を屠殺用の斧で殺しました。

「おいガキこいつはどこにいやがった」

「それは残念ながら教える事が出来ません。」

少年は言い去っていきました。


そして山に入って少年が取っていたのは松茸でした。

あたり一面松茸でした。

少年は動物の言葉がわかる妖精だったのです。


ポン太は生前に少年に会い言いました。

「このままではじいさんとばあさんに食われてしまいます。

しかし僕は松茸の匂いを嗅ぐ事ができるのです。これでじいさん

とばあさんは金持ちになって僕は助かります。どうかじいさんが

僕を殺さなかったら、この松茸の群生地をじいさん達に教えて

あげて下さい」


妖精は姿を消しました。松茸を全て取り終え。

一言呟きました。「おお怖い。人間程身勝手で恐ろしい生き物も

この世にはいないだろう」


ポン太には墓が作られていました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 短くまとまって読みやすかったです。 ポン太はおじいさんとおばあさんに育ててもらったので多少の親しみもあったのでしょうね。 殺されて無念だったでしょう。。
[一言]  失礼しますm(__)m  楽しく読ませていただきました。  悲しい物語でしたが人間の悪い部分(おじいさんとおばあさん)が上手く描写されていると思いました。  執筆活動頑張ってください…
[一言] 凄くよかった。 短い文章に健気な愛が、「これでもか!!」というくらい入ってた。 有り難うございましたw
2009/12/09 08:45 退会済み
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