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封印されしエクゼディオン

後のお話で詰まったのでバトル要素をぶちこんでみます♪( ≧∀≦)ノ

神話の時代、一人の戦士と群より生き残った一人の悪魔が凄絶な戦いを繰り広げていた。


「バンエルト、お前の命運もここまでだ!」

「抜かせエクゼディオン! それは貴様だ!」


疾風迅雷。

戦士は眼にも止まらぬ速さで手のうちにある剣を悪魔へと斬りつけるも、悪魔はヒラリヒラリとその剣の嵐を舞うようにかわしている。

「その調子がいつまで続くのか見物だな。嵐が途切れたときこそ貴様の最後だ!」

「その余裕、ここで終わらせてやる!」


戦場は薄暗い洞窟。

足場の悪いそこは戦士にとっては相性が悪く、当て損ねた剣筋が壁である岩肌を削ってゆく。

小さなトンネルのような広さしかなかったはずのそこは、戦士の剣によってどんどんと広くなっていた。


グラグラグラーーーー。


「ふ、命拾いしたな悪魔バンエルトよ。」

「それは貴様だろうエクゼディオン。もうじきこの洞窟は貴様の剣によって崩れる。」

「そうだな。だがこのまま逃がしはせぬ! 生き埋めになるがいいぞ悪魔!」


剣の嵐を起こしながらも奥へ奥へと駆け抜けて際奥へとやって来ていた二人。

戦士はこれで最後とばかりに剣を振りかざし悪魔バンエルトへとその剣を振り下ろす。


[其は焔、剣に宿りて我が敵を焼き払わん!]

「これでとどめだ! エグジッドフレイムブレイド!!!」


「その一撃を待っていた。」


戦士が振った一撃を今にもその身に受けようかというときになり、悪魔は動いた。


[大地よ! 流れる砂となりて我望みし地へとこの身を運べ!]

「瞬動縮地法!」

「このタイミングで魔法!? ムダな悪あがっ…な、なに?!」


勝ったと思ったその瞬間、戦士の目前より悪魔が忽然と消えた。いや、消えたのは悪魔だけではない。

どのような手品か戦士の手より愛剣が消えていた。

次の瞬間!


「ぐふっ…。」

「どうだ戦士よ、自分の愛剣により命を絶たれる気分は?」

「おのれおのれおのれ! 悪魔め、よくもぉぉぉぉ!!!!」


消えた悪魔は戦士の背後より現れるとともに、戦士より奪った剣を敵へと突き立てた。

戦士の身体より命の元たる血が流れその大地へと染み込んでゆく。


「かくなるうえは…。」

「諦めろ戦士エクゼディオン。貴様の敗けだ。」

「だろうな。だがこのままでは終わらん!」


[時空の鎖よ、この身を縛りて外界より隔離せよ。]


呪文とともにどこからともなく鎖が伸び、戦士と悪魔を隔てるかのようにXの形に鎖がはられる。


[あわせて命ず、生命を司りし神よ! この命を糧に、後の世へとこの身を転生させよ!]


「なるほど、その力をこの場に封印して力より切り離した己はこの場から逃げよう、そういうことか。」

「気づいたとてもう遅い。お前ももうこの洞窟の崩落より逃れられまい。」

「…そうだな。」

「ではさらばだ、悪魔よ!」


X状態で待機させていた鎖が戦士へと動き、その身を覆うかのようにがんじがらめにしていく。

そしてその完了を示すかのように、その鎖より眩く輝く光の玉が洞窟の天井へと吸い込まれるように消えていった。


「行ったか戦士よ。互いに相容れぬ間柄ではあったが、なかなかに惜しい者を亡くした。我はここで、いずれ貴様が力を取り戻しに来るまで汝の前にてその力を監視するとしよう。」


[時の女神よ、戦士の力解放されし時までこの身を封印せよ。]


その言葉を唱えた時より、どこからともなく出てきた包帯が悪魔を包み、やがて1体のミイラとなった。

そうして、長きにわたり続いた戦士エクゼディオンと悪魔バンエルトの戦いは終着を迎えたのであった。




とある界隈にて闇を駆ける男がいた。

いかにも忍者といった様相のその者は野を駆けた先の城の様な建物へと入っていく。

その玉座にてーーー。


忍者より書状を受け取り、読んでいた老人が己が主君へと内容を伝えんとひざまずく。

「閣下、伝令より遣わされた情報によれば天王界のの戦士と悪魔界の生き残り2名の消息が絶たれた模様です。」

「ふむ、やっとこの時がきたか…。」


(やっと閣下の願いが叶うときですな!)

(そうだそうだ!)

(ここまでいかに長かったことか…。殿! やりましたな!!)


老人とその閣下なるものの言葉を受けた者たちがめいめいにさえずり出す。


「爺、うるさい。」

「閣下のお言葉だ! 皆静まれい!」

(は、ははぁぁぁぁぁ…!!!!)

「うむ。皆の気持ちもようわかるが、ワシにしゃべらせてくれたまえよ? でないと消すぞ?」

「申し訳ございませぬ! しかし我ら一同、閣下が消えろとめいざれるのであれば喜んで消される所存でありますれば。」

「で、あるか。」

「はい。我らが忠誠心、閣下に捧げまする…。」

「わかった。」


家来たちは尊敬すべき主へと臣下の礼をとる。

閣下と呼ばれるものと家来の間には簾があるため直には見えないが、その閣下も家来がひざまついてているのを感じとっているようだ。


「これより我らナイスガイズは、イケメンによるイケメンの為の統治を行う! 皆わかったか!」

「ハッ!」

「皆、復唱せよ!我ら一同、イケメンによるイケメンの為の統治を行いまするー! さんはいっ!」

「我ら一同、イケメンによるイケメンの為の統治を行いまするー!」


老人の言葉に従い、家来たちはその思いを1つにする。


そして、世界より女性はことごとくナイスガイズにより男性へと変えさせられていったのであった。





後に閣下にあった華之宮みうりはこう語ったという。

「それほどイケメンでもないのにね?」

…っと。












新年明けましておめでとうございます♪とかいいつつもうすぐ2月ですね…。時間はあっという間に過ぎますねぇ。(*´ω`*)


こんな感じでこの世界は作られてきたらしいのです。閣下さんは過去に女性によってなにかイヤな目にでもあったのでしょうかね?(o・ω・o)




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本当にありそうでなかった怖い話

上記連載作品も、どうぞよろしくお願いいたします♪

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