こんにちは異世界
「ぉーい…り、…きて!」
誰かの声が聞こえる。この声は…小悠里?
「おきてってばー! ちゅりーー!」
「んぅ…?」
「あっ! ちゅり起きたのー? おーーい♪」
「うひゃあ~、さ、ゆ、や…めっ…!」
小悠里の声に起きるも激しくグラグラと肩を揺すられて、また意識を手放しかけた時、わたしの状況に気づいたのか小悠里が揺するのをやめてくれた。
「ごめんねーちゅり、嬉しくて調子にのったー!」
「も~! サユリってばなんで揺するのよー。」
「だって1ヶ月も寝たまんまで構ってもらえなかったんだもんー。」
悪びれることなく謝ってくる小悠里のかわいさに、わたしは怒るに怒れず悶々とする。
にしてもあの地震からもう1ヶ月もたっているみたい…。全然、実感はわかないけど…。
「地震にあやかってしまおうかと思いまして、テヘペロ♪」
「地震にって…まぁいいけどねー? あ、ねぇサユリ、そういえば揺れ収まってるけど、被害とかはなかったの??」
「それがね、机のなかにハサミいれてた子がいたのね? で、落ちてきたハサミが机の下にいた子に刺さっちゃって…。」
「え…。それ大丈夫なの? やばくない?」
「うん、そーなの。で、ね? 驚かないで欲しいんだけど…。」
「なに?」
「見た方が早いかな?? ちゅり、ちょっと窓から外見てみて??」
「え? うん、わかった。」
小悠里に誘導されるように窓際へと近づいていく美海里。
現在、窓にはカーテンが引かれているが、美海里の記憶が正しければ、この窓の外には視界いっぱいに桜があるはずだ。
(地震でほとんどの桜が散りでもしたのかな? にしては大袈裟すぎるような?)
そう思いながらも言われるがまま窓を見るためにカーテンを避けると…。
…。
………。
………………。
あれ?
ありえない景色が見えた気がして思わず眼をこする。
そして見直してみるけどやはり見えた景色は同じ。
「ね、サユリ、これはどゆこと??」
「べつにドッキリ仕掛けようとかもしてないからね?? これは、リアル、よ。」
呆然とするわたしの目の前に広がっていた景色。
それは…。
本来であれば反対側にあるはずの廊下で、その廊下にある窓に写っていたのは海だった。
「最初はね、なんのギャグなのかと思ったんだけど、校舎の造りが鏡写しみたいに逆になってて、山だったはずの外が海になってるの…。まるで何もかもが逆になったみたいで、あ! ちゅり、逆だけにギャグって言いたかったんじゃなくって、たまたまだからね?」
「わかってるー、、さすがにこんなときにまでボケたりはしないってそう思ってるから。」
「分かればよろしい! でね? このクラスにいた子以外は誰も校舎にいなくてね、でも食堂の食材とかは入ったままで、電気とかもどういった仕組みなってるのかわかんないんだけど、使えるみたいなの。」
山が川になるくらいだ。
わたしのおうちが仮にそのままあったとしても、人が居ないんじゃ帰っても意味がないのかもしれない。
そう自分の気持ちに説明をつけて、とりあえず校舎を見て回ってみることにしたふたりなのであった。
10話まで現在書けております♪
で・す・が!
まだです…まだ投稿するには至りません(^∀^;)
もっと読みやすく、もっと伏線を!
まだまだ意味不明な箇所が多いので満足できる仕上がりになったら投稿します♪٩( 'ω' )و