序章
はじめまして!初めての投稿です!稚拙な文章ですが、読んでいただけると幸いです!
プシュー・・・ガチャン。
長年閉じ込められていた空気の音、そして機械音。何かが開いたことを告げる。
そこにあったのは、ちょうど大人の人間がすっぽり入る大きさのカプセルのようなものが横たわっていた。
「・・・・・・ぅ?あぁ・・・?」
ここは・・・?・・・頭が痛い・・・俺は何を・・・
だめだ・・・全く思い出せない。
とにかくここを出よう。そう思って立ち上がろうとするが、力が入らない。正確に言うと、力の入れ方を忘れてしまい、震えることしかできないようだ。
俺は今まで、どれだけ長く眠っていたんだろうか。
しばらく経ってようやく身体を動かせるようになり、立ち上がって辺りを見回す。まだ少しふらついてしまうが。
チラチラと見える長めの前髪は白い。俺は白髪なのか・・・?
そこは学校の教室ほどの大きさの部屋で扉が1つあり、たくさんの機械があるが、荒れ果てていて苔や見たことのない植物などに覆われている部分が多い。
ふと肌寒さを感じて自分の身体を見下ろすと、服を着ていないことに気がついた。幸いなことに、すぐ近くに服一式が入っている箱があった。
下着を身に着け、ズボンを履き、シャツと上着を着て、腰に刀を下げる。
さて、これからどうするか。そこで、違和感に気づいた。なぜ今自然な流れで刀を身に着けたのか。俺は当然の如く刀を所持した。ならば記憶には無いが元々刀を使い慣れてる、と考えるべきだろうか。
自分のことを何一つ覚えていないという事実にもどかしさを覚えるが、考えても仕方ない。
とにかく、自分に関する情報を集めなければ。
テーブルに書類があるのを見つけたが、かなり劣化していて読める部分が少ない。
「百年計画・・・?実行者、白凪零斗・・・これが俺の名前か?あと読める部分は・・・『我々に残された希望は彼らのみ。100年先に訪れるであろう終焉を止めるため、本プロジェクトは開始され、5年が経ったが彼らはまだ18歳の若者だ。大人としては彼らに重荷を背負わせるのは心苦しいが、これは彼らにしかできないことだから仕方ない。彼らならきっと、やり遂げてくれるはずだ』・・・どういうことだ・・・?」
だめだ、何も思い出せない。とにかくここを出て、情報を集めなければ。
すると遠くの方から、話し声が近づいて来るがわかった。色々聞きたいから好都合だ。
やってきたのは西洋風の鎧を身に着けた5人組のグループだった・・・コスプレか!?
「あの、聞きたいことがあるんですが・・・」
5人組はピタッ、と止まり、10秒ほど経って・・・
「なっ、貴様!ここは立ち入り禁止区域だそ!どこから入った!」
「え!?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
そうして捕まり、連行されてしまった。
読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
頑張って投稿していきます(๑•̀ㅂ•́)و✧