表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/77

景品は誰に?

そして、夕方になり、村の方から銃弾の音がした。


「終わりよ。帰るわ」


とアリエはブブを抱えて歩いて行った。


俺は帰るにしてもあまりの感覚のなさに動けずにいると、ベータが左肩で俺を抱き上げゆっくり歩き始めた。


「外神、大丈夫か? また筋肉痛か、情けないな」

「ベータ、いいんだぜ。置いていっても」

「そういうわけにいかないだろ? 今回のヒーローは外神なんだから」

「いや俺はただ、リリの力を借りて、自分にできることをしただけで」

「それが出来るのはお前しかいないんだよ」

「ありがとうな」


あまりヒーローとかそういう言葉になれていなかったから、ピンとはこなかったが、ベータが怪我をしているのにもかかわらず、運んでくれている状況が俺の頑張った証なんだと思った。

小さく、可愛いゴブリンの体が光り、小さな粒が空へ舞っていく。


「あれは?」

「たぶん、あのゴブリンが食べた人たちの魂なんじゃないかな?」

「こんなにも、犠牲になっていたんだな」


俺は幻想的な景色をその粒が空に消えるまで、ずっと見続けた。


次の日、酒場に向かった、俺とベータは、数が少なっている参加者、そしてブブ、アリエなどと会った。

ブブは俺に対して少し怯えてながら身を隠した。

ドアを開け、村長が入ってくる。


「このたびは、ゴブリン討伐ご苦労。犠牲も多少はあったようだが、目当てのゴブリンも倒せたそうじゃな」


村長の言葉に反応して、ブブが村長に近づいた。


「俺が倒したんだぜ」


ベータはブブに対して、怒りの表情を向けた。


「あいつ、まだあんなことを言ってやがる」


俺もベータの怒りは分かる。だが、今揉め事を起こしても仕方がないし、それに格下の相手に手を出すのは、あのゴブリンにブブがやったことと変わらないと思ったからだ。


村長はブブに目を向け、周囲に目を配った。


「ブブ、今回は残念じゃがお主ではない」

「ちょっと待てよ! 俺が.......」


しばらくしてバルブが入ってきた。


「俺が見てたじゃねえ。もう勝負がついているところに追い打ちをかけただけじゃねえ」

「そっそんな事ねえ」

「そういう事じゃ」

「くっそ! わかったよ! アリエ行くぞ」


アリエは動かない。


「おい! アリエ聞いているのか?」

「ねえ、ぶっ飛ばされたくなかったら、早く消えて。もう終わったの、薄汚い手下でいるのは」


アリエはブブに殺気を出していた。恐れたブブは走って家を出て行った。


「となると、今回の景品は誰になるんじゃ?」

「そこにいる青年じゃねえ」


バルブは俺に指を指した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ