外神の真の覚醒法
俺はゆっくりゴブリンに向かった。ベータは不安そうに見ている、俺だって不安で押し殺されそうだ。でも、殺されるのなら、自分が望む殺され方をしたほうがいい。なんて......自分を納得させようとしていた。
「おい! 俺が相手だ!」
ゴブリンに向けて声を放ったが、少しだけ俺を見てプププと笑った。
「間違いなく格下だと思われているんだな。まあ間違いではないけど。でも俺は俺を信じて、進むだけ!」
俺は異世界チケットを取り出した。俺が今できることはただ一つ。
「俺の潜在能力よ。分身を増やしてくれ!」
そういうと俺を含め四人になった。バルブが俺に何をしたかは知らないが、戦闘が終わっていないはずなのに能力が使えた。
だが、俺が異世界チケットを使えるのは後一回。
そう【俺は】
分身した俺は、チケットを持っている。分身から分身は多分つくることはできないかもしれない。だが
「「俺の潜在能力よ。俺、本体の攻撃力を上げてくれ」」
その瞬間、俺に纏う赤い気がいつもの三倍に膨れあがっていた。俺は確信した。
これが俺にしかできない強さなんだと。
ゴブリンはまだ笑っている。そのくらいの攻撃力ではまだ足りないらしい。
.......なら!!
「「俺の潜在能力よ! 俺本体の攻撃力をさらに上げてくれ!」」
俺の赤い気はさらに膨れあがり、濃度の濃い赤へとなった。さすがにゴブリンも焦ったのか、森の中に逃げようとしている。
「逃がさない。俺の潜在能力よ。速度を上げろ!」
と足に青い気を纏い、一気にゴブリンに近づきコブリンに一撃を食らわす。
ゴブリンを上から殴り下ろしたため、地面は半径20m、深さ5mほどのクレーターができた。
それを見ていたアリエとベータは驚いていた。
むしろ一番驚いたのは俺だ。リリの力を借りているとはいえ、俺がこれだけのパワーを使えるということ。なんでもないただのチケットがリリの力を借りるだけでこんなにもチート能力になること。ただチケットを使いこなせていなかったのは俺なんだと。非常に残念に思った。
大きな一撃を喰らったゴブリンはまだ息がある。見た目が可愛く弱っているやつのトドメをささなきゃいけないと思うと少しだけ気が引けた。だがやらなければまた被害が増えてしまう。俺は心に覚悟を決め、腕を振り下ろそうとすると、ブブがナイフを持ちゴブリンを突き刺した。
ゴブリンは苦しそうに息絶えた。




