参戦!
「「........」」
誰もが言葉を失った。
大抵のことは力を合わせれば勝てるようなもの。だが、今回ばかりは圧倒的に勝ち目がない。
「......勝てる気がしないわ」
アリエの口から言葉が漏れた。それは手応えを一番感じていたからだと思う。
小さなゴブリンは楽しそうに踊っている。俺たちをあざ笑うかのように。
ブブは木から顔を出し、機能が停止している俺たちに話しかける。
「おい! さっさとそんなやつ倒せよ!」
ゴブリンはブブを見るやいなやニコッと笑い、ゆっくり近づいていく。
ベータはそれを見て
「おい! ブブ! なんで顔を出した!」
「はあ? なんでって」
「隠れろ!」
ゴブリンはブブに対して手招きをすると草木を切り分ける風がブブに向かっていった。
ブブの前に移動をし、ゴブリンの攻撃を受けきるベータは吹っ飛ばされる。
「うわああああ!」
ベータは右肩を脱臼し、痛がっている。
「ベータ!」
外神がベータに目線を向けた時、ゴブリンはアリエの脇腹をツンを突くと、
アリエのあばらが折れる音がする。
「くっ! 油断した」
アリエはそのまま地面に倒れこむ。
「三人でも、ダメなのか?」
ゴブリンは意気消沈している俺を差し置いて、スキップでブブに近づく。
「来るな! 来るな!」
「おい! お前! そいつを連れて行かれたらもう終わりだ! 守れ!」
「はあ! どうしろっていうんだよ!」
「自分で考えろ!」
俺よりも数倍、数十倍戦闘に長けている二人がやられたのを見て、どうしろというのか、理解が出来なかった。
そしてゴブリンがブブの前に来て大きく両手を広げブブを抱きしめようとした時弓の矢のような波動がゴブリンに当たり、木に串刺しにされる。
矢の方向を見るとバルブが弓の構えをしていた。
「ダメじゃねえええ。それでも神じゃねええ」
「バルブ!」
バルブはゆっくりアリエ、そしてベータに近づき、手を当てるとそこからエメラルドグリーンの気が出てきて右肩の脱臼、そしてアリエの脇腹が治っていく。
「あんた......もしかして」
「アリエ。神なのに情けねえじゃねえ」
「やっぱり」
バルブは俺に近づき、回復魔法をかけた。
「使い魔がだいぶお疲れじゃねえ」
「回復魔法ってもしかして、あんたも。いやでもじじいの姿をしていたって」
「その方が、やりやすかったじゃねえ」
アリエはぶっきらぼうな顔をしてバルブを見て
「今回は助けてもらったと思ってないから」
「わかっているじゃねえ。だからあとは自分たちでなんとかするじゃねえ」
「なんとか?」
俺とアリエはその言葉に疑問を持っていると、ゴブリンが光の矢を抜き、プンスカしてこちらを見ている。
「まだ終わってねえじゃねえ」
「.....化け物かよ。あいつ」




