小さく可愛なゴブリン現る
あれから1時間ほど時間が経ち、日も落ちてきてゴブリンが現れる制限時間が残り1時間ほどになってきた時、ブブは自分がゴブリンの対象になったこと、そして一番のゴブリンを狩るという目的が達成できるかどうか微妙になっており、苛立っていた。
「なあアリエ、本当に現れるのか?」
俺も疑問に思っていた。今までのゴブリンも十分強かったし、それ以上となると1m何センチのゴブリンが現れるのか? ということになる。
「君は戦いに備えてムダ口は叩かない方がいい」
リリはいつも辛口だが、確かにその通りだ。先ほどの戦いで俺の体はもう限界に近づいている。
「あんたはににの代わりをしてくれればいいから」
「二回目って言ってたよな? 前回は身長はどのくらいだったんだ?」
「150cmくらいかしら? まあ今回はもう少し低いくらいだと思うけど」
「前回はどうして逃してしまったんだ?」
「私は別の人とタッグを組んでたの、でもそのデブをかばって......」
アリエは悲しい目をした。関わっている人が間近で、傷ついている姿を見るのは確かに辛い。アリエはそれ以上の経験をしたんだなと思った。
「敵討ちだな」
「そんな大したもんじゃないわよ」
少しだけ戦っているという感覚を忘れることが出来ていた。ベータはふと木を見ると90cmほどの小さく可愛いゴブリンが恥ずかしそうにこちらを見ていた。
「なあ外神? あそこにいるのってなんだと思う?」
俺とアリエは小さなゴブリンを見るとアリエは血相を変え
「散らばれ!!」
と叫んだ。
次の瞬間小さなゴブリンは手招きをすると結界を破り、一人の男性が倒れる。




