表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/77

ただ見ていることしか出来ず

「......終わった?」


安堵の表情を浮かべる俺と力が抜けたように座り込むベータ。


「助かったんだよな? 外神?」


今は呼び捨てにさせてもなんとも思わない。寸前のところで俺は生き残ったのだから。そして目線をゴブリンから横に向けると....ピンクの髪をしたアリエが立っていた。


「このタイミングで!」


アリエはゆっくり俺に近づいてくる。俺は確信したんだ。ゴブリンではなくアリエにやられるのだと。アリエは俺の前に立ち怪訝な表情をしながら見下している。


そして俺の顔をぴっぱたくアリエ。


「あんた、忠告されたはずよ。なんで逃げなかったの?」


アリエの口調は怒りそのものだった。


「いや、身長的に対して変わらないし、疲れていそうだから勝てるかと」

「死にたいの?」

「んなわけないだろ!」

「あっそう。でももう遅いわ。ついてきなさい」


と体に疲れのある俺とベータはアリエついていった。その先にはアリエの使いのニニが結界を張っており、その中にブブ、ボディーガード、数人の参加者がいる。


「どういうことだよ?」

「救えるものまで放置しておく気はないから」

「でも、お前は俺を......」


意味がわからない。殺すとかいいながらも、やっていることは人を守っていたり。


「とにかく死にたくなければ、その結界から外に出ないことね」

「出ないって、じゃあゴブリンが襲ってきたらどうするんだよ!」

「雑魚は心配性なのね。安心して全員倒すから」


アリエの目はマジだ。多分だが後半戦が始まる前からこの考えがあったのであろう。疲弊しているベータと俺は素直に結界の中に入った。

結界の中に入って数分後、ウインクをするゴブリンや、笑顔のゴブリン、陽気にダンスを踊っているゴブリンが結界に近づいてくる。身長は俺と同じくらいの170cm、そのゴブリン達を一人で相手しているアリエ。


「すげえ、でも今の俺なら手助けが......」


俺は友情チケットを他に持つと、俺にしか聞こえないくらいの声でニニが話しかけてきた、


「無理だよ。この結界に入っている間は」

「どういうことだよ?」

「この結界の中では潜在能力が使えないってことさ、もし本気でアリエを手伝いたいのなら、ここから出て」


.....190cmで勝てなかったのに170cmのゴブリンに勝てるわけがない。

俺はそっとチケットを片付け、ただ結界の中からアリエが戦っている姿を見ていることしかできずにいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ