ゴブリン討伐 後半戦
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思いの外、弱かったゴブリンに味をしめた俺たちは、身長が徐々に低くなるようにゴブリンを倒していった。3mから始まり、2m90cm。2m80cmと10cmくらいを刻むかのように倒していった。2m以上のゴブリンや重量感のあるゴブリン、強面のゴブリンに対してはベータが一人で倒すことの出来るレベルだった。まあ俺はというと2m20cmくらいでギブアップ。そこからは体に負担をかけないように潜在能力は一回までと自分にカセを作り戦っていた。
......未だノーダメージ。めちゃくちゃ強くなった気になってしまう。いや強いのかもしれない。レベルがあるとするのなら今回の戦いで3レベル位はアップしていそうだ。俺はレベルアップしたところで大して変わらないが、元々戦うセンスがあるベータはゴブリンの攻撃を最短距離で躱し、攻撃に繋げる。大したものだ。少しだけ、いや、かなりと言ってもいいだろう。ベータのセンスが羨ましくあった。
3m級を倒して4時間くらいは経ったのだろう。ブロルが言っていた日没まであと4時間くらい。これをバイトだと思うとこんな感じだろう。
【急募 ゴブリン狩り 1日8時間 報酬 ゴブリンの大きさで異なる】
といったとこだろうか。
「休憩がないってとこと、怪我は自己責任ってとこはブラックだけどな」
俺たちは身長の高いゴブリンを探しては倒し、探しては倒しをしているがまだ2m未満のゴブリンに出会っていなかったが、残り4時間を過ぎたあたりにサイレンのような音が鳴った。
「何の音だ」
参加者が俺たちの前を走って村に帰ろうとしていた。
「なあ、あのサイレンは何なんだよ?」
「はあ? 知らないのか? これからゴブリン狩りの後半戦が始まるんだよ」
「後半戦?」
「ここからが命に関わる戦いになってくる」
「ってことは......」
「ああ日が落ちるにつれ、お目当てが出るってことさ」
いいことを聞いた。そんな話、あの短い説明では一言もなかったから。今ならある程度のゴブリンが出てきたとしても勝てるという自信があったからだ。
「お前ら、その顔。勝てると思っていないよな?」
「少しくらいなら俺たちでも」
参加者は気の毒そうな顔をして俺たちを見ている。
「痛い目に遭う前に避難したほうがいい。俺は言った。言ったからな!」
と言うと参加者は村へ向かった。2mと1m後半ならさほど変わらないだろうと甘い認識をしていると、アリエが能力を使ったのであろう大きな物音が森を響かせた。ベータは俺以上に気楽に考えている。何せ、今の今まで(最初以外は)全部ベータの手柄なのだから。
「あの人、相当腕に覚えがないんだな。鍛えから来いって話だ」
と二ヒヒと笑っている。と顔がお疲れ気味のゴブリン(推定1m90cm)が俺たちの前に現れた。




