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外神の人生

「ベータ、ではないねえ」


マムは振り返り外神の方を見る。マムは目を閉じたまま。


「まあ俺は言われてきただけなんだけど」

「あの子が此処に連れてきたってことはあんた、捨てられたのかい?」

「捨てられてねえ! 勘違いだ!」

「そうかい。そいつは良かった」

「なあ、さっきから目を開いてねえけど」

「......これはねえ、ずいぶん昔に視力を失ってしまったんだよ」

「なんかごめん」

「いいんだよ。誰かに聞かれない限り、嫌な思い出は思い出そうとしないものさ」


マム、遠くを見つめて


「それはあの子にも言えるんだけどね」

「あいつも...何か抱えているんだな」

「あなたもでしょ?」

「俺は!」

「じゃなきゃ声は掛けない。あの子はそういう子よ」

「...外に出てくる」


外に出ると木に凭れかかり座る外神。

リリが森から外神に近づいてくる。


リリ「君、見透かされてるね」

「聞いていたのかよ」

「うん。全部」

「趣味が悪いな」

「君はどんな過去があったんだい?」

「はあ? 話すわけねえだろ?」

「自分を深いところまで落とし込まないと自分は見つけられないと思うんだ」

「何のために」

「......これから君がこの世界で生き抜くためにかな。それに僕は君のパートナーだ。知る権利くらいあるだろ?」

「...じゃあ話すが俺は何をやっても何もかもうまくいかないんだ」

「それは見ていれば分かる」

「ならなんで話させた!」

「で、何がうまくいかなかったのかだよ」

「練習しても、アドバイスを聞いても飲み込みが遅くてそれができた頃には周りとのレベルの差があった。それに追いつこうと必死で勉強もした努力もした。だが、差が開く一方で、何も身につかなかった。って話だよ」

「まあ当たり前だね」

「何が当たり前だっていうんだよ! 人並み以上の努力もした。それでダメなら諦めるしかないだろ!」

「君は一人で頑張ろうとしたからダメになったんだと思う」

「一人で?」

「これからも独りよがりになるようなら、君は近い未来存在が危ぶまれると思うよ」

「努力は一人でするものだろ?」

「今は僕がいるから二人。何でも一人で抱え込みすぎるから続かないんだ。君の才能を止めていたのは君自身」

「俺自身?」

「それ以前に拍車をかけて才能がないことは否めないけど」

「凹ますのか? 励ますのか、どっちかにしてくれないか?」

「薄っぺらい人生をこれから何層も重ねていけばいい。二人でね」

「......りリ」

「じゃなきゃ僕の呪いを解いてくれる人を探さないといけなくなる」

「結局、自分の都合かよ!」

「そうだよ。それによって君は人のために動く力を手に入れる。まあ君は人生を悟ったように言ってるけど、何にも見てないから」

「何にも見てないか」


チケットを手に取る外神。


「だからこんなところに連れてこられたのかもな」


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