外神vsアヴァン 2
外神は足に神経を集中させてアヴァンに近づき、前後左右に軽快に移動する。
「(外神の心の声)くそ! 狙おうとしているところに僅かにオレンジの気が張ってある」
外神を見ているチャンプとシアン。
「外神、あとどのくらい持つんですか?」
「持って30秒。思いの外、早く決着がつきそうだな」
外神を心配そうに見つめるチャンプ。
目を見開きマイクを持っている審判。
「外神選手、未だかつて見たことのないスピードで動いております!」
体を動かすことなく、首や目で外神の動きを見ているアヴァン。
「なんだそんなものか」
「ここは一発。気の上からでも!」
外神は右脇腹に勢いをつけて殴るが、オレンジの気で纏われているアヴァンの体。
外神は手に激痛が走った。
「ツゥ! 俺の力じゃこんなものか」
「退屈だな」
審判の熱い視線がアヴァンと外神に向かっている。
「まさしく鉄壁! 王者の貫録! これは勝利へのカウントダウンが始まったか?」
外神の青の気が少しずつ弱くなってきている。
チャンプは外神の気が小さくなるのを見ている。
「20秒。か」
チャンプの体を揺さぶるシアン。
「ねえ、どうにかならないの?」
「どうにか出来ていたら、とっくに考えてる。あと一回で。アヴァンとどこまでやれるかだな」
リリが動物の姿になって現れる。
リリ「もうちょっと頑張ってもらわなきゃ。これからの為に」
外神の気が小さくなるが動きを止めない。
アヴァンの蹴りを交わし、攻撃しようとするがそこに大きなオレンジの気がある。
「ちっ!」
攻撃を止めてアヴァンの周りを動き回る外神。
「......タイムリミットだ」
「一撃、突破口さえ開ければ!」
カルバはアヴァンの闘い方を見てイライラし、貧乏ゆすりを始める。
「おい! アヴァン、そんなやつさっさと仕留めろ。再起不能になるまでな」
カルバはゼウスを見てニヤッとする。
「俺は大好きなんだ。王様のために力を注いでくれる人を粉々にするのが」
「彼は私とはなんの関係もない」
「あろうがなかろうが、どうでもいい。破壊こそすべて絶対なのだ」
ドアゆっくり近づくユリの影。
外神の青の気が小さくなり、移動距離も小さくなる。
外神「くそ! 30秒以上持てよ!!」
アヴァンは外神を掴もうとするが寸前のところです躱す外神。
「(外神の心の声)不意をつければ!」
外神の右足の青い気が消える。
「フィナーレだ」
外神に蹴りを入れようとするアヴァン。
左足の残り少ない気で移動し、右側に移動する。
外神は左足の気がなくなり、右足に小さな気をためて、自分の動きを止める。
「おお! 土壇場でそれが出来たか!」
チャンプは興奮気味になっている。
外神はアヴァンの右顎に狙いをすませて構える。
「俺の潜在能力よ!」
不意を突かれたアヴァンではあるが、そぐに外神を睨みつける。
「そんなもので俺を出し抜けると思ったのか?」
「力、変化、しろ!!!」
外神の右拳に赤い気が纏い、そのままアヴァンの右顎を狙って打ち込む。
「同時に発動! 奴そんなことができるのか?」
リリはじっと見つめている。
「足りないよ」
チャンプは驚いているが、緑の気がどこにも現れることはなかった。
「ふん、ただのハッタリか」
と外神の右拳をオレンジの気でガードしようとした時、アヴァンの左顎の近くに緑の気が少しだけ現れる。
アヴァンは緑の気に意識を取られ、両顎をガードしようとする。
そして外神の右拳がアヴァンの顎に決まり、アヴァンの近くに衝撃波が生まれる。
外神の出した緑の気は何事もなかったかのように消えていった。




