外神vs青のシアン
チャンプ、シアン姿に驚く。
チャンプ「こいつは本物だ。おい外神、手合わせしろ」
外神「いや、俺も学びに」
チャンプ「いいから」
シアン「お願いできる?」
外神は諦めた顔をして、ポケットからチケットを取り出す。
外神「シアン、俺をそこらの連中と一緒にしないでくれ」
シアン「ありがとう」
チャンプの肩の上に乗るリリ。
チャンプ「それでは、始め!」
シアンは右に左に高速で移動している。
外神「おいおい、そんなことするとまた能力が切れるぞ」
チャンプ「外神。集中した方がいい?」
外神「なんで? 昨日今日で使いこなせると思わねえんだが」
チャンプ「そこらへんのものならな」
リリ「あの髪の色の変化。あの子、ちゃんとコントロールする出来てる」
チャンプ「ああ。化けるぞこりゃあ」
シアン、立ち止まる。
シアン「行くよ!」
一気に外神に近づき、右から蹴りを入れようとする。
右を見てガードをしようとする外神。
外神「俺だって伊達に経験値を積んでいるわけじゃねええんだよ!」
シアンは姿を消し、外神の後ろに回り込む、蹴りを入れると外神は飛ばられ、サウンドバックに体がぶつかる。
シアン「うん。いい感覚」
冷や汗を掻くチャンプ。
チャンプ「このまま成長すれば、アヴァンにも勝てるかもしれない」
外神、立ち上がる。
外神「早いがまだ攻撃が軽い」
足元がふらついている外神。
シアン「もっと試したいから今度は全力で行くね」
シアンが一呼吸を置き、目を閉じ、息を吐くと、足に青い気が溜まっていく。
苦笑いの外神。
外神「おいおい、まだ本気じゃねえのかよ」
シアンが目を開けると外神の前から姿を消す。
リリ「上!」
外神が上を見るとシアンが壁に足をつけている。
外神「このままやられてたまるか!」
外神、チケットを握る。
外神「俺の潜在能力よ! 速さを!」
外神の全身が青く染まる。
シアンは壁を蹴り、外神に向かってくる。
寸前のところでシアンの拳を躱す外神。
シアンは外神に攻撃を仕掛けている。
外神「......冗談だろ」
チャンプ「外神のやつ、躱すことで精一杯か」
リリ「仕方ないよ。出来が違いすぎるんだから」
外神M「くそ、このままじゃ面目潰れだ」
シアン「ねえ、もっと本気出してもいいんだけど」
ムッとする外神、青い気が少しずつ小さくなっていく。
シアンの攻撃がかすり、倒れる。
外神「かすってこれってやばくねえか」
近くにある鏡を見る外神。
外神「鏡?」
外神、閃いたように
外神「今はこれしかない」
シアン、立ち止まり、体中を見る。
シアン「私もそろそろか。決めるよ」
チケットを握る外神。
外神「俺の潜在能力よ! 変化しろ!」
縦に外神が二人並んでいる。シアンからは一人しか見えていない。
後ろの外神だけ、青い気を足に纏っている。
外神M「チャンスは一度だけだ」
シアン「はあああ!」
シアンが一気に近づいてきて、手前にいる外神に蹴りを入れ、吹き飛ばされる」
後ろにいた外神は前の外神と同じ動きをし、一瞬、シアンが目を離した隙に後ろに回り殴りかかろうとする。
シアンはハッとし、気づく。
倒れている外神。目を覚ますとリリの唇が目の前にある。
驚く外神!
外神「おおおお!」
リリ「やっと起きた」
外神「あれ? 俺なんで倒れているんだ?」
チャンプ、シアンを見る。
シアン「ごめんなさい。安心しちゃって気が抜けてた時に後ろにいたから手加減出来なくて」
外神「手加減?」
チャンプ「簡単に言えば、全部の力を凝縮した右足で回し蹴りをされたってことだ。まあ戦い慣れていない外神には十分と言えるだけのダメージがあるだろうが」
外神「おい! 聞きづてならなねえな! 体調が万全だったらへなちょこの蹴り避けられるぜ」
チャンプ「無理だ」
外神「無理じゃねえ」
チャンプ「物理的にだ。仮に同じ運動神経を持つもの同士で戦ったとしても。能力の使い方に差が出ている」
外神「差なんて感じなかったが?」
リリ「シアンの髪気づいてないの?」
シアン「髪ですか?」
チャンプ「能力を使えばある一定の場所がその能力で染まる。それが染まれば染まるほど、能力の限界を超えた力が出せるってことだ」
外神「結局何が言いたいんだよ」
チャンプ「シアンは能力を110%扱えるのに対し、外神は最大でも100%この10の差は子供と成人男性が戦うくらいの力関係がある」
リリ「よって、今の君ではシアンに勝てない」
外神「勝てそうだっただろ!」
リリ「結果、君は勝ったかい?」
外神、バツが悪そうな顔をする。
チャンプ「にしても、次の試合はシアンが出るわけではない、外神、覚悟しろ」
苦笑いの外神。




