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シアンの覚醒

テントで横になってい外神。

外神、鼻をつまむ。

ユリは濃い緑色のものを鍋で煮詰め、かき混ぜている。


外神「ユリ、知っていると思うが、ここは1R(ルーム。むしろテント)だから匂いが直接来るんだよ」

ユリ「これは砂漠に伝わる医薬を調合して作られたものです。これを飲めばたちまち元気になると」

外神「元気になる前に一度三途の川にでも行きそうな匂いなんだが」

ユリ「飲んでしまえで、何も感じませんって」

外神「飲む以前の問題だよ」


ユリ、火を止め真剣な表情になる。


ユリ「外神様、本当に申し訳ありません」

外神「何が?」

ユリ「アヴァンとの戦いの日にちを決めたのは私めであります」

外神「そうか」

ユリ「動けなくなるほどの怪我をなさっているのに」

外神「まあ俺の不注意な部分もあるから気にすんな」

ユリ「勝てるのですか?」

下を向く外神。

外神「......それはやってみねえとわからねえ」

ユリ「......そうですか」


ユリ、テントを出て行こうとする。


外神「どこに行くんだよ」

ユリ「ちょっと夜風を浴びてきます」


ユリはテントから出て行く。

外神、悔しそうな表情。


外神「俺が強ければ、そんなの任せておけ.....とか言えるんだろうな」


リリが動物姿でひょこっと出てくる。


リリ「いいじゃないか。自分の身の程を知ってきたんだから」

外神「一度も勝てねえ神ってなんだよ」

リリ「君は勝ち負けを気にせず。生き続けられればいいんだよ」

外神「救世主って感じじゃないなそれ」

リリ「今は自分を鍛えるしかない。明日もチャンプに鍛えてもらわなきゃ」

外神「ちっ! 他人事だと思いやがって」

リリ「人じゃない神ごとさ」

外神「わかったよ! それにしても、この部屋の匂い。もう耐えられないかも」


外神、気絶する。


【ホテル ラブ】


チャンプ、目をつぶって胡座をかいている。

外神がストレッチをしていると、ボロボロのシアンが中に入ってくる。髪型はロングストレートの髪ではなくボブ。


シアン「お待たせしました」


チャンプ、目を開けて


チャンプ「来たか」

外神「来たかじゃねえよ! 寝てただけだろ!」

チャンプ「うるさい! そういうお前はどうしてピンピンしているんだよ」

外神「地獄を見てきたからに決まっているだろ?」

チャンプ「地獄?」


外神、口を抑える。


外神「思い出したくない」

チャンプ「それにしてもシアン、雰囲気変えたな」

シアン「いつまでも昔のままの自分じゃ強くなれないって思って」

チャンプ「いい心がけだ。では早速昨日の復習と行こうか」

シアン「はい!」


シアンは一呼吸置いて、構える。


シアン「お願い。力よ湧き出て!」


シアンの周りに綺麗な青の気が纏う。


チャンプ「これは!」

外神「すげえ」


シアンの髪の毛の一部が青に染まっている。


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