外れの街の現状
夜、街外れに集合する住宅街、家は立派なものの、そこに住んでいる住民の服はほつれや破けていたりする。カゴいっぱいに食べ物を持ち歩いている外神とシアン、外神に背負われているリリと共にシアンの家に到着する。
シアン「ここが我が家」
外神がシアンの家を見ると二階建ての家。
外神「立派な家なんだな」
シアン「......外見はね」
シアンは家の中に入り、シアンに続いて外神も中に入る。
家の中に棚などはなく大きなテーブル、椅子が6つ、水道やガス台などはあるが、その他のも何もない。
外神は家の中を眺めている。
シアン「簡素なもんでしょ」
外神「ああ」
シアン「この街の急な発展により、外見だけは発展したように見えているが、その他は、前と何一つ変わっていない」
外神「色々あるんだな」
階段を降りてくる5歳の少女サリと4歳のルカ。
サリ「お姉ちゃん、おかえり」
ルカ「おかーりー」
シアン「ただいま」
サリ「今日勝ったの!?」
ルカ「勝ったおー?」
シアン「今日は負けちゃった。ごめん」
サリとルカは寂しそうにする。
シアン「でもご飯はあるから」
サリとルカは嬉しそうな顔をする。
サリ「ならお父さんとお母さん呼んできてご飯って言ってくるね」
ルカ「来るね!」
サリとルカは階段を上っていく。
テーブルに食べ物を置く外神。
シアン「こんなに食べ物をいただいていいのですか?」
外神「いいってことよ。......後で謝るから」
ユリのテントの食材箱が空になっている。
シアン「うちの両親、引っ越して来る前に体調を崩して中々治らないんです。この街はいろんなものが流通してて、両親の大量が治る薬があると聞き引っ越して来たのですが、それがあまりにも高く、手に入れようとすると中級で三勝はしないといけなくて」
外神「三勝って三連勝ってことだよな?」
シアン「はい。ですが、どの出場者も手が届きそうになるとイーボンとの対戦が組まれ、泣く泣くまた下級からと」
外神「よくできているもんだな」
シアン「私も戦ってきた人間だから言います。あなたではイーボンには勝てない」
外神は渋い顔をして
外神「はっはっきり言うんだ」
シアン「イーボンに倒されてきた人を何人も見てますから、その中でも一番の最弱。今のうちこの街から出ていくことを勧めます」
外神「立場的にそういうわけにいかなくてな」
シアン「なら勝てる見込みでもあるというのですか?」
外神「ないわけではないか」
シアン「......わかりました。私が見させていただきます」
シアンは階段に向かい
シアン「サリ、ルカ、ちょっとお姉ちゃん外に出てくるから先にご飯を食べてて」
サリの声「わかったー」
シアン「行きましょう」
外神、困った顔をする。
リリ「惚れた女に弱いねえ」
外神「黙ってろ」
外神は家を出る。




