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シアンの代わりに

ゆっくり間合いを詰めているシアンに対してニヤニヤ笑っているイーボン。シアンが踏み込んで中に入ろうとすると長い足で蹴り飛ばされてしまう。


観客1「こりゃあ前と同じパターンだな」


シアンは体制を保ち一気にイーボンに向かう。


イーボン「オレモアヴァンノヨウニ」


とシアンの攻撃を近距離でかわす。


シアン「くそ!」


と大きく振りかぶろうとした時、イーボンの右の拳がシアンのみぞうちに入る。

シアンは腹を抱えながら嗚咽する。


観客3「おい、やりすぎじゃねえか!」


と観客達がから野次が飛ぶ中、イーボンは耳を塞いで聞いていないフリする。

シアンの戦いを見ている外神はイラついていた。


外神「こんなの不公平だ」

リリ「それがこの場所での公平なんだよ。勝てばなんの文句もないわけだからね」


シアンはもう一度正面から近づこうとするし、それを見ているイーボンはやれやれと言った表情で右足でシアンを蹴ろうとする。

シアンは布をイーボンの視界に入れる。

イーボンが布をどかすとシアンの姿はない。

スポーツブラ、フリルのついたショーツを履いているシアンはイーボンの後ろに立ち背中に蹴りを入れようとする。


外神「決まった!」


シアンの蹴りが届く前にイーボンの後ろ蹴りの太もも部分ががシアンの側頭部にヒットする。

蹴り飛ばされるシアン。

首をメトロノームのように動かすイーボン。


イーボン「モモダカライタクナイデショ?」

シアン「くっ。イーボンと戦うシュミレートは出来ていたはずなのに」


シアンは脳震盪を起こしているためフラついているとイーボンが近づいてきて。


イーボン「オレモアヴァンノマネヲスル」


とシアンの足を持ち宙に浮かせる。


観客1「アヴァンの真似って、まさか」


ハッとした外神はステージに走っていく。


外神「あいつ、足首を折るつもりだ」


審判が外神の姿を見て


審判「君、勝手に上がってきてはいけないよ!」

外神「うるせええ!」


イーボンはニヤニヤしながら


イーボン「マタチリョウガンバッテネ」


と怯えるシアンの足首を蹴ろうとするイーボンの軸足に外神がスライディングをしてイーボンにを倒れさせる。

会場がざわつく。

シアンは外神を見る。


シアン「じゃっ邪魔をするな」

外神「シアン、強がる気持ちはわかる。でも、お前がまた怪我でもしてら誰が家族を養ってやるんだ。ここは潔く負けておけ」

シアン「関係がないだろ!」

外神「出会ってしまったもので、そういうわけにいかない人生を歩まないといけないんだよ」


ゆっくり立ち上がるイーボン、外神に対して敵意を向けている。


イーボン「オマエハオレノタノシミヲウバッタ」

外神「ゲスい楽しみなんだな」


外神はポケットからチケットを取り出す。

イーボンは外神に向けて蹴ろうとするが審判がイーボンの蹴りを止める。


審判「イーボン、今彼と戦えばあなたが失格となります」

イーボンは舌打ちをしてステージを降りていく。


観客2「おい、この勝負どうすんだよ!」

観客4「そうだそうだ!」

審判「あなた、神聖なる戦いに泥を塗ったのはわかってますよね?」

外神「ああ、だから」


イーボンを指をさす外神。


外神「シアンの代わりに俺があいつを倒せばいいんだろ?」


会場が沸く。

イーボンはニヤッと笑い通路の方へ入っていく。


審判「ですが、本日のあなたの相手はあちらの6歳の少女です」


【下】の部分からひょっこり顔を出している少女。

外神はムッとする。


外神「おい、俺はあの健気な少女と戦えと?」

審判「あなたと堂々のレベルとこちらは判断いたしました」

外神「なら、よく聞け! 俺の初戦は二日後、イーボンとやる! 文句のある奴はいるか!」


盛り上がる会場。


シアン「お前では絶対に勝てない」

外神「今くらい俺に花束をもたせてくれよ」


審判は宮殿の観覧席を見て頷く。


審判「いいでしょう! この勝負は無効試合とし二日後、この男性とイーボンとの戦いを実施致します!」


外神はハッと我に帰る。


外神「あれ? もしかして俺、自分の首を絞めてはいないか?」


顔が引きつり、冷や汗を垂らす外神。


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