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砂の街の格差

外神は人を掻き分けて覗くと縦5m、横20mのステージがあり、その上で青年が戦い合っている。


外神「これは?」


外神の隣のおじさんがニヤニヤして話しかけてくる。


おじさん「にいちゃんはどっちに賭けているんだい?」

外神「賭ける?」

おじさん「知らないのかい? 宮殿バトル。まあ簡単な話、勝つと思う方に自分の何かを賭けるだけさ。なんでもいい。金銭でも食料でも人でもな。そして買ったほうがそれらを山分けさ」

外神「なんだよそのルール」

おじさん「シンプルでいいだろ? この街が潤ったのだってそれが理由だからな」


とおじさんは宮殿の後ろに流れる滝を見る。


外神「滝? 砂漠に?」

おじさん「この街に稼ぎに来ようといろんなものを賭けに来るのさ。まあギャンブルなんてそうそう上手くはいかないもんだけどな」


と青年が倒れ、勝負がつくと周囲は『よっしゃああ!』や『くそおお』など声が聞こえる。

おじさん「兄ちゃんは賭けるだけの方が良さそうだな」


おじさんはニヒヒと笑う。

外神はムッとした表情で


外神「俺の実力も知らないで何を」

おじさん「すまんな。賭けに勝ってしまったから交換所に行ってくるわ」


と足早に去っていくおじさん。

動物姿のリリは外神の隣に来て。


リリ「おじさん、見る目はありそうだね」

外神「ねえだろ! 俺の潜在能力を知らないくせに」

リリ「それを使ってもどうなることだか」

外神「......リリ、お前は俺の味方なんだよな?」

リリ「味方じゃないパートナーかな」

外神「なんでもいいや」


別の青年がゆっくりステージに上がってくる。

青年たちは相手を睨み合っている。

外神は青年たちを見て


外神「あいつら、なんであんな表情をしてまで戦わなければいけないんだ」

外神は不思議そうな顔をして青年たちの戦いを眺めていた。


日が落ち、夜になった街は街灯に明るく照らされている。

街を歩いている外神とリリ。

店の店主たちは恰幅があり明るい表情で話をしている。


外神「同じ世界とは思えないな」

リリ「僕は君が全部の予想をことごとく外していて驚いたけどね。よかったね。賭けてなくて」


外神は咳払いをして


外神「俺は賭ける側じゃなく、かけてもらう側だからな」

リリ「いいよ。強がらなくて」

外神「強がってねえよ!」


外神はリリに対して強い言葉を放つと前の方からユリが外神に向かって走ってくる。


ユリ「あの、どこまで散歩に行かれていたのですか? 迷ったのかと思い心配したよ」

外神「ああ、すいませんちょっと宮殿で戦いを見てまして」


ユリは少し浮かない顔をして

ユリ「そうですか。それよりテントに戻りご飯にしませんか?」


ユリは外神の手を引っ張り歩き始めた。


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