砂の少年の想い
外神「俺の潜在能力よ! 足よ早くなれ!」
外神がそういうと外神の足に青い気が纏う。
外神「足がないような感覚だ」
リリ「感動している前に」
外神「そうだな!」
と、外神が一歩足を踏み出すと、一気に30mほど離れたヤヨイに近づき、ヤヨイを抱えて、ムーの攻撃を避けた。
ムーは、外神の姿を見て、苛立ちを隠せない状況。
ムー「やはり仲間だったか」
外神「目の前で人が死ぬのみたいやつなんていないだろ」
ムー「その気持ちはわかる」
外神「分かるなら......」
ムー「分かったって、守らなきゃいけないものはあるんだ」
外神「何から守るっていうんだ」
ハービス「そうだぞ。ムー、お前は守れなかった。守るものがないのに何を守るというんだ」
ムーの顔が青ざめていく。
ハービスはヤヨイに小さな小瓶を渡す。
ハービス「これをみんなのところに」
ヤヨイ「分かった」
と、ヤヨイは走り出す。
ムーは震えながらもハービスに構える。
ハービスはムーを威嚇すると、その威嚇に対して、ムーは顔が引きつりながらも耐えている。
外神「どういうことなんだ?」
ハービス「外神様、ありがとうございました。これでこの村は安泰です」
外神「安泰って、苦しんでいる人がいるじゃねえか!」
ハービス「ええ。だから安泰なんです。だって私がいなければ水も飲めないわけですか」
外神「はあ?」
ハービスは一瞬でムーに近づき、ムーの仮面を取る。
怯えた表情のムー。ムーの顔はヤヨイと瓜二つ。
ハービス「私から離れて1年。よく生きていた」
ムー「僕はあんたを許さない」
ムーは合掌し
ムー「罪深き者に報復を」
ハービスは感心した顔をする
。
ハービス「この一年で能力まで使えるようになったのか?」
ムー「あんたを殺すために」
ハービス「殺すとは、お〜怖い怖い」
ムーはハービスに近づく。
外神「危ない! それは!」
ハービスはムーの両手を白刃取りで止める。
驚いた表情をするムーに対して、微笑みかけるハービス。
ハービス「戻ってくることが少し早すぎたかもしれないね」
ハービスは白刃取りをしたままムーを投げる。
ムーは地面に叩きつけられ、虚ろな目でハービスを見ている。
ムー「クソ! さっきのダメージがなければ」
外神は驚いた表情で見ている。
ハービス外神を見て微笑み。
ハービス「外神様、今何か言いましたか?」
外神「いや、なんでも」
ハービス「このくらいの相手、外神様の手を煩わすことはありませんよ」
外神「なあ、こいつって」
ハービス「1年前ではヤヨイとの双子の息子でした」
外神「でした?」
ハービス「今は、ただの反逆者です」
ハービスは右手を手刀の形にして
ハービス「神よ。代わりに裁くことをお許しください」
ハービスの手が膨大な紫色の気に染まる。
外神「なんだよ。あの量」
ムーは逃げようとするが、体が動かない。
ゆっくりムーに近づいていくハービス。
ハービス「これでお前も同じところに行けるじゃないか。よかったな」
ハービスの前に立ち塞がる外神。
不思議そうに外神を見る。
ハービス「外神様、道を塞がないでいただけませんか?」
外神「......なんだかわからないけど、間違っている気がする」
ハービス「悪を倒す。ただそれだけのことではないですか?」
外神「それが息子でも?」
ハービス「息子でもです」
ムー「僕は絶対にお前を許さない」
ハービス「ほら、父に向かってお前というのですよ」
外神「ただの親子ゲンカならいい。でも殺すのは」
ムー「父さんは、母さんを殺したんだ」
外神、驚く。
ハービス「殺したんじゃない。邪魔だったから先に天国に行ってもらっただけじゃないか」
外神「何のためにそんなことを」
ムー「こいつはみんなの水を独り占めにしようとして」
ハービス「ムー黙りなさい。じゃないと殺した後、粉々にしてあげるしかないじゃないか」
外神「そんな理由で」
ハービス「言ったでしょ? 水は貴重だって。その水を手に入れることができれば、この街は私のものとなる。ムーもあいつも喜ぶと思ったんだがな」
外神「だから水に毒を」
ハービス「大丈夫。薬さえ飲めばあのくらいの毒どうってことはなくなる」
外神「飲まなければ?」
ハービス「私の知ったことではない」
外神「お前、心底最低な奴だな」




