砂の少年と砂の少女
外神は歯を食いしばり、覚悟を決めた顔になる。
外神「死ぬか、動くか。俺の潜在能力よ!」
チケットが虹色に光る。
外神「レバーが動くだけの力を俺にくれ!」
というと外神の腕の周りに赤い気が纏い、レバーが少し動く。
外神「やった!」
ムー「やらせない!」
と風の勢いを借りて外神に近づいてくるムー。
外神はレバーを離し、
外神「お前の狙いはここだろ!」
と外神の胸の位置に通過するであろう軌道に左手を出し、そのままグーパンチでムーを殴ろうとする。
ムーは外神の胸に目がけて一直線に来て、合掌しているムーの手と殴りかかろうとしている外神の手が触れて、ムーの手を通過して外神の拳がムーの顔にクリーンヒットし、反対側の壁に打ち付けられるムー。
外神「やべえ、このパワー」
外神にまとっている赤い気が徐々に薄れていっている。
リリの声「喜んでないで、レバーを」
外神「そうだ」
と、外神はレバーを引くと水が一気に水路に流れていく。
外神「よし、これで水不足もチケットのことも解決だな」
と喜びながら、水を見ると紫に色に水が濁っている。
外神「こっちの水ってこんな色なのか?」
ムーがゆっくり立ち上がる。
外神「あいつまだやる気か」
ムー「誰から頼まれた!」
声を荒げたムーに対して驚く外神。
外神「誰からってハービスという男に」
ムー「あいつ! 村をどうするつもりだ!」
外神「はあ、どういうことだよ」
ムー「話は後だ。僕は村に行く」
とムーが壁に触れると地下通路が出てきてそこを走っていく。
外神「何がどうなっているんだ?」
リリ「追いかけよう。地下通路なら水の心配もない」
外神「ああ」
外神はムーの向かった道を走った。
外神は走ってはいたが、運動神経も下の人間なのでムーに追いつくことはなく、息を切らしながら薄く見える光の先に向かった。
薄い幕を捲ると土の家の中にたどり着いた。
外神「繋がっていたのか?」
外から『ぎゃあああ』『助けてくれ!』という声が聞こえて来る。
外神は家を出ると、器を地面に落とし、苦しそうにしている人たちの姿がそこにある。
目を疑っている外神。
外神「どういうことなんだよ。ちゃんと言われた通りに水を通しただろ?」
ムーの声「罪深き者に報復を!」
外神の前にも風が吹き、風の向かう方向に目を向けると、ムーがいる。
外神「あいつ!」
と、ムーの目の前にヤヨイがいる。
外神「なんであの二人が戦っているんだよ」
ヤヨイは飛び込んでくるムーに対し、避けながら善戦している。
ヤヨイ「くそ! 私も能力が使えれば!」
ムー「許さない。絶対に」
ヤヨイが目を離した瞬間にムーはヤヨイに向けて合掌している。
外神「あのままじゃやばい!」
リリ「もうチケットは回復している。使えるよ!」
外神「そうか!」
と外神はチケットを取り出す。




