砂の少年 1
外神はスイッチみたいなものを押すと、穴が現れ、その中に転がり落ちて行く。
暗い底に辿り着いた外神。
目の前には水路、そして門がある。門の右端には、スイッチがある。
外神「イテテ。下に降りる装置ならもっと安全に作れって話だよな」
後ろを見る外神。リリはバッグになっている。
ニヤリとする外神。
外神「なるほどな。あいつがこの状態ということは終わりということだな。案外あっけなかったな」
スイッチに近づこうとする外神。
外神の後ろに三日月の仮面を被った少年が立っている。
ムー「ここを立ち去れ」
ビクッとして、振り返る外神。
ムーの姿を見て安心する。
外神「んだよ、ガキか」
ムー「もう一度言う、ここを立ち去れ」
外神「おたくにはおたくの事情があるかもしれないが、俺には俺の用事があるの。すまんな」
スイッチを押そうとする外神。
外神の前に移動し、腕を掴み投げ飛ばすムー。
地面に叩きつけられる外神。
外神「くそー。いてぇーじゃねぇーか!」
ムー「反逆者。次は殺す」
外神「お前らの方だろ。俺は街を救おうと......」
外神に襲いかかるムー。
外神「お決まりのパターンかよ!」
外神は運動神経がそこまでいいわけでもなく、ムーの攻撃に対して全てヒットしてしまう。
外神は足元がぐらつき、目の前の光景もボヤけてきた。
外神「(心の声)あー勝てねぇ。俺はここで終わりか」
外神が諦めていくなら、ムーは攻撃の手を止めない。
そしてムーは外神から少し離れ、合掌をし、外神をまっすぐ見る。
ムー「神よ。罪深き人を殺めること。お許しを」
と、ムーは一直線に外神に向かう。
外神はゆっくり立ち上がりふと笑い。
外神「神? どの神だよ。俺も神として召喚されたのに。こんなんじゃらちがあかないな」
と合唱したまま、一直線に突っ込んでくるムーに目を向けた。
外神「(心の声)相手の攻撃は軽い。なら俺を仕留めるは...右胸だ!」
と、外神は左肩を時計と反対方向に向けて、ムーの攻撃を避けた。
外神「へへ。一矢報いたぜ」
と地面に倒れそうになる外神だが、バッグからチケットがひらひらと落ちる。
外神「...チケット」
外神はチケットを拾い、握りしめる。
ムーは苛立だっている。
ムー「君は神を冒涜した」
外神「残念だな。俺も神なんだ。やすやすと殺されるわけにはいかねぇー」
ムー「戯言を」
ムーは合掌をし何かを唱えている。
その瞬間、強い風が吹き、風がムーの周りを囲んでいる。
外神「なるほど。必殺技を持ち合わせているわけね。これ、本格的に殺しにかかってるな」
外神はチケットを目にして。
外神「チャンスは二度。守るか攻めるか」
ムー「10秒後。君は砂の藻屑となる」
外神「砂に藻が生えてたまるかよ」
ムー「罪深き者に報復を」
ムーが風の勢いと共に近づいてくる。
外神「俺の潜在能力よ!」
チケットが虹色に光る。
外神「俺をこの場から離れさせてくれ!」
とムーの手が外神の胸に触れた瞬間、外神は光に包まれ、その場から消える。




