シスオア 6
家から出てくる外神。
外には大勢の人が桶や樽を持っている。
外神が出てきた時には既に雨は止んでいた。
外神「ほんの数秒だったな」
リリ「命がかかってるだもん。数秒が、何日生き延びれるかに変わってくる」
外神「不便だな」
リリ「君が恵まれすぎているんだよ」
嬉しそうにしている人、悔しそうにしている人など、様々な中、水の取り合いなども始まっている。
リリ「元々あるものがなくなった時、人はある時の生活に戻そうとし、争いが生まれる。ここはそれを繰り返している」
外神「俺がやらなければ、さらにひどい争いに」
リリ「他の街の人たちが水を売りに来るだろうね。それも明らかに違法な金額で」
外神「そうなればこの街も終わりか」
リリ「良くも悪くも、君にかかっているということさ」
外神「さて」
5本の水の線を見る外神。
外神「どれが正解なんだ」
少し考えた振りをする外神。
外神「やっぱ適当で」
リリ「適当って、そんなことじゃこのさき....」
外神「考える間に行動したきゃあなんとかなるって」
右から二番目の水路に沿って歩いていく外神。
外神を追いかけるリリ。
リリ「なんでそこなのさ、普通なら、真ん中じゃない? 五本の水路かあって、何処にも行きやすい場所はどう考えたって」
外神「さぁ。ベタとか俺、知らないから。それに、一番右から水が流れたんだろ? だったら二番目じゃないか?」
リリ「どうして?」
外神「理由などない」
リリ、呆れた表情。
外神「まっ短い人生だったな。お互い」
外神にひっつき暴れ出すリリ。
リリ「僕はまだ死にたくなーい」
外神「諦めろ。世の中は諦めで成り立っている」
リリ「自分語録を押し付けるな!!」
と機嫌が悪そうにリリは外神について行く。
水路はあっても、それ以外は全体が砂漠。
水を飲みながら水路を歩いて行く、外神だが。
水路切れ目にたどり着く。
外神「ここで途切れている」
リリ「水が枯れたってこと?」
外神「にしては、不自然過ぎないか?」
リリ、青ざめた表情をする。
リリ「もしかして僕ら、道を間違えたとか?」
外神「間違えようがないと思うが」
砂漠の砂に耳をつける外神。
外神、顔つきが変わる。
ざーという水の音。
外神「この下から聞こえる」
と、外神は砂の中に手を入れる。




