シスオア 5
片手でヤヨイの両頬を掴む外神。
外神「プライドだけは一流なんだよ。俺は」
ハービス「それでは?」
外神「湖のことについて聞きたい」
ハービス「やはり! 救ってくれるのですね」
外神「救えるかどうかは知らんが」
ハービス「お話させていただきます」
ハービスは胡座をかいて座る。
ハービス「この街は5つの泉から、湖が出来ている街です」
外神「5つの」
ハービス「それが、3週間前から、右側から順に水が枯れていきました。そして5日前に全ての水が流れて来なくなり。私たちはスコールを頼りにするしか、水を確保する方法がなくなったのです」
外神「そんなに湖の水は無くなるものか?」
ハービス「私達もそう思っておりました。ですが水が止まり1日で、水面は半分見えたのです。水にに恵まれていた私たちはここが砂漠だという認識を忘れていたのです」
外神「でもよ。そんなに順序良く止まるものなのか?」
ハービス「最近、泉付近で若い者たちが集まり朝夜問わず、何かをやっているとは聞きましたが、確かめに行こうにも貴重な水が必要になると、誰も行こうとはしませんでした」
ヤヨイ「誰かが零した水で行けたかもな」
外神「ねちっこいな。こいつ」
ハービス「もし、貴方がソトガミ様でしたら、私のような人間からお願いするのは失礼かもしれません、ですが......」
外が騒がしくなる。
男の声「スコールだ! スコールが来るぞ!」
ハービスは顔色を変えて、大きな壺を持ち出す。
ヤヨイは小さな桶を持つ。
ハービス「ヤヨイ」
ヤヨイ「分かってる」
家から出て行くハービスとヤヨイ。
ハービスを見る外神。
外神「生きる為には何かに構ってられないんだな」
リリが外神の目の前に来る。
リリ「さて。 ここからは5分の1の確率で、その若者が行くアジトに行けるわけだけど、もう少し書き込みをするかい?」
外神「いや、当てずっぽうでも行くしかないだろ。なんせここまで必死になっている姿を見せられたら、流石に俺もやらなきゃいけなくなる」
リリ「主人公らしくないね。確率を上げてから行動するのが主人公じゃないの?」
外神「確率は確率さ。1%でも当たるやつは当たる。時間をかけているようじゃ確率は上がってもチャンスは逃してしまう。そんなもんだろ」
リリ「もっともらしいね。それが分かっているのにクズなのは、矛盾している気がするけど」
外神「......痛いところを突くな」
背伸びする外神。
外神「さてと俺は俺の仕事をするか」
家を出る外神。




