シスオア 3
リリ「何か?」
外神「俺は何不自由のない世の中で、何不自由なく生きてきたの。それがここにきて初めての水が泥だぞ。受け入れられるか」
リリは頭を抱え、外神に対して多大なる不満を表したような顔をしている。
リリ「なら、この街もあんたもこのまま終わりだね」
外神「終わりか。この現実世界に戻してくれるのなら。俺は本望だ」
リリ「ここで死ぬの。今の外神の現実世界はこっち。残念だけど。ここまでだね」
外神「こんなのゲームだろ」
リリは爪で外神の腕に傷を付けると、血が流れ出す。
外神「いった! 何するんだよ!」
リリ「夢やゲームでも同様の痛さはあるかい?
あったとしても、どうやって切り抜けるか、分かるかい? そんなものないんだ。ただただこの現状を解決する以外はね」
外神「んなこと言われたって、何をすればいいかわかるわけないだろ!」
外神は声を荒げる。
リリ「誰かに聞いて、そこから謎を解いていくほど、難しいものではないよ。ただ、何が違うさえ、分かればそれを解決していく。それだけのことさ」
外神「違うところ? 何か違うか?」
リリ「困ってることさ。まぁここまでいうとルール違反になるんだけど、あまりのダメさに助言をした方がいい気がして」
外神「ダメなのは直らねぇーよ」
リリ「水だよ」
外神「水? はぁ何を言ってるんだ? ここは砂漠だぞ。水が枯れるのは当たり前だろ?」
リリ「枯れる湖は分かる。けど、何本も水路のある湖の全てが止まってるなんておかしいと思わないのかい?」
戸神「だから。なんだって言うんだよ」
リリ「君は本当に世界を救う気があるの?」
外神「巻き込まれ事故だ」
リリ「何本かある水路のどこかに、水を溜めている集団がいる。そのアジトに行き、水の塞き止めをやめさせるのさ」
外神「なら、すべての水路を歩けばいいだろう」
リリ「君に用意されている、道具は」
口から1リットルの水と食料のみ。
戸神「おいおい口からかよ」
リリ「これだけ。数キロ歩くことを考えても、片道切符。的を絞っていかなければ、僕は君が飢えていくのを見ているだけさ」
戸神「そこは助けろよ!」
リリ「君を助けなくても、また君みたいな人が現れて。この街を助けてくれる。僕達は君にこだわる必要がないんだ」
戸神「血も涙もねぇな」
リリ「ここでは君は神様の立ち位置だからね。人間みたいな言葉は該当しないだけだよ」




