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新時代ゲーム、始めました  作者: 葛西獨逸
1章 ようこそニューワールドオンラインへ!
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Chapter6 フォーマルハウト

関西弁の人に案内してもらって武器などを調達することができた。ユウ達は最初のボス、「ピスケス」を倒すべく、作戦を考え、双魚宮へと向かっている。

「属性とかってなんだろうね」

「確かに、気になるな。しかし、双魚宮だ。水属性に決まってるさ」

ユウは自信ありげに言う。

「まあそうよね。うお座ですし」

「え、なんでうお座ってわかるんですか?」

レイはリンに問いかける。

「双魚宮って言うのはね、黄道十二宮のうお座にあたるところよ」

「なるほど。確かにそのようなことを聞いたことがあります。てことはやはりこの先の準ボスと言うのは……」

「ええ、恐らくは。おひつじ座をモチーフにした敵キャラだと思うよ」

「ここまでネタバレされちゃうとさすがに俺も止めますよぉ。」

急にどこからか声が聞こえた。ユウには聞き覚えのあるものだった。

「こ、この声は……」

「ユウ、知り合い?」

「知り合いもなにも、この声はGM、つまりDragonだよ!」

「え、あの!?」

「そうだ。先行プレイのときにお世話になった」

「せ、せ、先行プレイ!?」

「ああ。あれ?知らなかったか?俺は先行プレイ経験者だ。」

「し、知らなかったです」

「まあいいや。で、今回は何のようだ?」

「君にも仲間ができたか。ハハハッ!絶好調だな。で、今回の用件だけど……」

全員が固唾を飲んで待つ。

「君たちが一番始めにこの双魚宮に来たんだよぉ!おめでとぉう!じゃ、頑張ってねえ!」

「「「え?それだけ!?」」」

「ああ、それだけだ。ほんじゃあな!がんばれーい!」

GMの声はどこか遠くの彼方へといってしまったような気がした。

「GMって自分勝手なの?」

「ノリがおかしいって言うか、あんな感じだよ」

「なんかGMって絡みにくいですね。」

「俺も最初そうだったから」

「「ナルホド」」

二人はユウの言った言葉に納得した。





道中でモンスターを倒し、ジョブのレベルもあげつつ、ピスケスのいる双魚宮へと着いた。

「みんな行けるか?」

「「もちろん!」」

「アタシにかかればこんなの余裕よ!」

「リン、フラグはよせ」

「フラグじゃないわよ」

すると、どこからか上から岩石の塊が落ちてきた。

「リン!危ないっ!」

「へ?」

「上です!上!」

「我が炎よ、今復活の灯火となりて、落ちし岩石を焼き払わん!放て、ファイヤープラスト!」

リンは得意の炎属性魔法で岩石を打ち砕いた。しかし、その割れた一部の石がリンの頭に衝突した。

「いったぁくなーい!」

「いやどう見ても痛いと言ったようにしか見えないわ!」

「ほんとに痛くないのぉ!」

「でも痛がってましたよね?」

レイもリンに問いかける。

「痛くないから心配しないでぇ!」

「だからフラグはたてるなって言ったのに……」

ユウは呆れ顔でそう言う。

「そろそろなかに入りますか」

「そうだな」

「フラグも回収できたことですし」

「フッフッフ!アタシの炎魔法でぶっ壊れよ!」

「またフラグ立てよる。止めとけってば!」

「そんなフラグなんて早々回収できるもんじゃないよ!」

「そうだと良いがな」

「さっき思いっきり回収してましたもんね」

「さっきのはフラグじゃないってば!」

「もうどうなっても知らないぞ」

「いいわよ。別に」

「じゃあ入るぞ」

「「おう!」」

そう言い、双魚宮の中へ入った。大きく閉ざされた石でできた重々しい門をあける。ゴオンという大きな音で開ききる。

「突入!」

「「おう!」」

全員が入ると門は自動的に閉まった。すると中にある松明が自動的に点火する。

「気を付けろよ。特にリン!」

少し強めに注意を促す。

「わかってるってば」

「わかりました」



少し歩いたところからモンスターがPOPし始めた。名前は……。

「こ、これは!?」

「ユウ!?何かあったのか?」

「どうしたんですか?」

「ここは双魚宮なんかじゃない!」

「え!?どうゆうこと?」

「部屋が赤すぎる。スクリーンショットを見ただろ?」

「はい。見ましたが。……あっ!部屋の壁が本当は青いはずなのに赤いです!」

「リンはスクリーンショットを見てないのかよ」

ちょっとしたツッコミを入れる。

「抜け出すには……」

「ここにいるモンスターを全て倒すしかないようだな」

「やるしかないのね!?」

「ああ。やるしかない!」

「後衛はリンさんお願いします!」

「任せて!ここで死なせないわ!」

「ったく、またフラグ立てよって。もう知らん!行くぞ!」

「はい!」

「我がこの炎を受けて消えたものは数えきれないほどありし!今こそ解放の兆しを見せるときだ!受けろ!ファイヤーショット!」

「リン!待て!」

しかし、その声は届かず、炎属性魔法は放たれた。

「え!?撃っちゃったよ!」

「こいつらは水属性だ!炎属性は効かない!」

「じ、じゃあどうすれば……」

「他の属性の魔法は無いのかよ!」

「持ってるけど、ほとんどが回復系よ!」

「くそ!どうすれば……」

「チャージブラスト!」

どこからか声が聞こえてくる。その声の主は……!?

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