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記録1 全ての始まり

ほぼ音も無く何かが飛んで来た、それが左胸を貫いて行った。


一体何が起こってどうなった?


混乱する脳、確かめるかのように胸を手で触れ、赤い液体が手にべっとりとこべりつく、そして思い出したかの様に左胸が熱い、そのままその場に倒れた。


あれ、意識が朦朧もうろうとする、さっきまで熱いと感じてたのに今度はとても寒い、水溜りが出来てる、あぁ、水では無くて全部自分の血か。


誰かに呼び掛けられる感覚がある中、彼は意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はぁ、何でこんな時に限って電球が切れますかねぇ」


そう言い街を歩く少年、松山まつやま 陸斗りくとは切れた電球を買いに来ていた。


「具合悪くて風邪で休んでるのにトイレと、風呂場の電球が同時に切れるとか。今の陸斗さんには効果はばつぐんだ!なんつって」


ふざけられるので、意外と風邪は平気そうだと陸斗は内心思った、そして電球を購入し家へ帰宅した。


「独り暮らしはこういう時大変なんだよな。あ、やべぇ気持ち悪い」


陸斗の通う恵富えと高校は自宅から遠かった為、高校の近くにアパートを借りて、独り暮らしをして居る。


「ってか、郵便受け暫く見てなかったけど、大丈夫かな?一応見とくか」


郵便受けを見てみると色々な書類に混じって一つだけ封筒が有った。

その封筒が気になった陸斗はその封筒の差出人を確認した。いや、しようとしたのだが 、此処で一つ疑問に思った。


「差出人が書いてない...差出人不明?何それ怖い」


普通は差出人が書いてない封筒があったらどう思うだろうか?確かに怖いが、陸斗はそれと同時に他の事も思っていた。


「ハッ!まさか、美少女からの贈り物!?」


彼女居ない暦=年齢の陸斗はそんな事も思った。

確かにそんな事が有ったら良いな、とは男性なら誰しもが思うだろう。

しかし、現実はそう甘くは無い。開封し中を見た時、言葉を失った。と言うよりはなんと言ったら良いのか分からなかった。


「え?何このチップ見たいな...基盤?の様な板」


中に入っていたのは縦横5×5センチ程の本当に例え方がチップや基盤などとしか言いようが無い板だった。


「えぇ?何これ?爆発とかし無いよね?」


カツカツと引き腰気味に指で突いてみるが反応無し、戸惑いつつも取り敢えずそのチップを机の引き出しにしまう事にした。


「何なんだあれ?」


郵便受けに入っていた書類を整理しながらそう呟いた。


------------ーーー-------ーー


それから数日後、陸斗はチップの存在なんてほぼ完全に忘れていた。そして何の変哲へんてつも無いとある朝、学校へ行く支度をしているとインターフォンが鳴った。


「こんな朝っぱらから誰だろ?はぁーい、今行きまーす」


玄関の扉を開けた、目の前には若いスーツ姿の男が立っていた、マスクにサングラスにハット完全に不審者だ、更にその右手に持っているアタッシュケースが怪しさを倍増していた。


「え...えっと、あの...なんですか?」


陸斗は、恐る恐る聞いた。

しかし、その男は普通に話しかけてきた。


「あ、どうもすみません、松山 陸斗さんですか?」


「えっ?はい、そうですが...」


明らさまに怪しいし、見た目が不審者その物の為、普通の事を聞かれて逆に少し驚いた。


「いやぁ良かった、陸斗さんに渡さないといけないものが有るんですよ」


そう、安心した様にいう男に少し陸斗は警戒心を解いた、少しだが。


「それで、僕に渡さないといけない物って何ですか?」


「あ、そうそうこの前送られてきた封筒の中のチップ触っても爆発しなかったでしょ?だから、君にこのアタッシュケースを渡さないといけないんだよー」


意外とフレンドリーそうな人で安心すると同時に陸斗は思った。


「あれって、マジで爆発するんですか!?」


本気で驚いている陸斗に男は苦笑しながら、


「いや、爆発と言っても破裂してチップが壊れる位でそんな大層なものじゃ無いさ、あ、ヤバいもう時間だ取り敢えず、このアタッシュケースをI give to youという訳で、細かい事はそいつに聞いてくれ、じゃあな!」


男はアタッシュケースを陸斗に強引に押し付け、手をひらひらと振りながら走り去って行った。


「え!?あのちょっと!?」


此処からあんな事になるとはこの時、誰も予想出来るはずが無かった。



陸斗は叫んだ。

「何か今回疑問系で殆ど喋ってませんか!?僕!?」

作者は言った。

「うん、やらかした。ごめんちゃい」

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