表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/22

8話 冒険者の光と陰

今日もギルドに行って適当に討伐依頼を取った

狼討伐の依頼だったが少し毛色が違っていた、取ったのはアイアン掲示板だったしこれは問題ない、討伐数が30頭だった


よく確認してみると場所も指定されていて


狼討伐依頼30頭    20c


ヨグサ村とカレチ町の街道に狼の群れの被害多数


ヨグサ村は俺の村とは反対方向でカレチ町はこの町の事でその街道には俺はまだ行ったことがなかった、特に期日もなかったのでカウンターに聞きに行った


「すみません、この依頼受けたいんですが、期日無いことと俺一人なので30頭も運べないこともないかスケさんが持つから、やっぱいいです、期日はいつでもいいんですよね?常時討伐依頼とは違うようなんですが」


「これの依頼は少し緊急性があるので出来れば急いで討伐して欲しいんですが30匹は多いので1日ではできない可能性もありますし何分情報が少ないのが現状で村の人が町に来る時に襲われたり、行商の方が襲われて、今村に誰も行けない状態なのです」


そこまで聞いて俺は「分かりました」と依頼を受けてギルドを出て、いつもと違う門から町をでてヨグサ村への街道を歩き出した


「スケさん今日は一杯狩るから頑張ろう」


言ったそばからスケさんは走り出す


「もう見つけたのか、流石スケさん」


俺も走って追いかけていった


スケさんは狼を走りながら撫で斬りにしていった、修理した剣は凄かった撫でるように切っているので骨を絶ったりとかは無いが首を切られた狼は血を流しながらスケさんを追いかけて力尽きている


スケさんは森の中をスイスイ駆けて行きその途中で出会う狼を切って切って切りまくっているようだ、俺はその死体を回収しながら周囲を警戒して進んだ

ガサガサっと音がして


「おっと、あぶなかった~」


横から狼が飛び出してきた

途中スケさんと出会わなかったのだろう狼が3頭、俺が出会ったが、数は多くないので俺の新しい武器の金属性の棒で一番近い1頭に当てる瞬間にだけ力を入れて振り抜き吹き飛ばすつもりが頭にくらってそのまま動かなくなった、思いっきり振れる棒に感動しながらもう2頭居たので1頭ずつ棒で頭を叩き割り倒した


「スケさんは凄すぎるなどこまで続くんだ、もう30頭は倒してるんじゃないのか」


それくらい、多くの狼の死体が転がっていた、俺も既に10頭以上回収していて目の前には少し遠いのもあるが10頭位の死体がありその先にスケさんが見えないのでもっと先まで行ったようだ


死体回収では重くなってきたので途中から解体作業をしていたら、スケさんが帰ってきた


「お帰りスケさん、随分遠くまでいってたけ」


話は続かなかった、旅を初めてすぐに出会ったギーガルが目の前に居た、もちろんスケさんが倒してるので死んでるが、それが2頭居た例のごとくガーガルが子分としてついていたようだ


「スケさん、お疲れ様」


スケさんに骨の吸収が終ったら周りの警戒をお願いと行って俺は解体作業に専念した、解体してる最中もスケさんが獣を狩ってくるので俺の鼻は血と臓物の匂いで麻痺していた


「スケさん、ここどこだろう」


俺の問にスケさんは首を横に振り


「スケさんは獣を追って俺はスケさんおってたからなぁ」


俺も道に迷っていた、解体が終わってからとりあえず血の痕を頼りに歩いていたら町に戻れたので良かったが


「スケさんこれはいい教訓だね、気を付けないと本当に迷子になっちゃうから気を付けよう」


スケさんはあまり気にしてないようだったが、俺が気をつければいいと思うことにした


まだ日が高かったけどもうこれ以上狩っても持てないので帰ることにした


ギルドに入って、数を数えるとギーガル2頭にガーガル8頭に狼が39頭になった、思っていたより狩っていた


俺荷物持ちが筋トレになってるんじゃないかと思うほど重かったので多いとは思っていたけど


ギーガルはカッパー掲示板にあるが報酬はシルバー並に高い

ガーガルも基本ギーガルの近くにいるのでカッパー掲示板に依頼がある


依頼が

ギーガル討伐依頼1頭1s×2

ガーガル討伐依頼1頭30c×8

これは基本的にパーティで狩るので依頼が多めに終わるように配慮してあるので1頭ずつになっている

ギーガルを討伐出来るパーティならシルバーを目指せるからだ

狼討伐依頼30頭20c

狼討伐依頼4頭300b×2


13回のクエストを終わらして全部で38回クエスト終わった

そして毛皮を買取カウンターに持っていき

ここ二日休みだったのかまた「はいはい」言うおじさんだった


「はいはいまたギーガルですね、はいはいギーガルがこの間のより大きいので1頭40c2頭で80cですね、はいはい、ガーガルが一つ8cで8頭分で64cですね、狼がはいはい多いですね、はいはい39匹ですね、毛皮が一個1cで39cですね


次が肉ですね、はいはい、ギーガルの肉もこの間より多いので1頭で15cで2頭で30cですね、はいはい次がガーガルの肉が一頭2cで8頭で16cですね、はいはい、狼の肉45bでかいますね


はいはい、全部の合計がえ~っとはいはい2s29c45bになります」


いい金額になったのでホクホクしていると急に呼ばれて肩を掴まれた「オイ」


「お前のせいで、お前のせいで皆死んだんだ」


急にギルドの中で怒鳴られて、俺も困るし皆こっちを見てきた、勘弁して欲しいなぁ


「俺のせいって俺が何したって言うんですか?」


俺も理解していないので聞いてみると


「お前が昨日ここで言ったウソのせいで皆死んだんだぞ」


「俺は嘘なんて言ってない、俺は実際そうやって狩ったし俺は今日だってギーガルにガーガル狩って来てるし」


狩ってきたのはスケさんだけど


「俺は教えて欲しいって言われたから教えただけで俺のせいにされても困りますよ」


「くそ、それでもお前があんなことを言わなければ、言わなければ」


「自分で出来るかどうかも判断出来ないなら俺が言わなくても死んでたさ、他の冒険者の顔を昨日見たのか、そんなことしたら死ぬぞって顔してたんだぞ、そんなことにも気づかないで儲けられるからと実力に見合わないことをする方が悪いと思うが」


そこまで言うと目の前の男が切れたのか、ロングソードを抜いて斬りかかってきた


「死ねぇぇぇぇ」


俺の棒は背中にあるので取るのに時間が掛かるから咄嗟に腰にある解体用のナイフで受け止めた、渾身の一撃を普通は弾くかナイフの刃が折れるか何かしそうなのだが、ナイフの刃が少し欠ける程度で済んだ


俺は内心運がよかったと、ホッとしながらハッタリをかました


「こんな解体用ナイフですら折れないくせに、血を撒き散らして10も20もの狼に襲われて勝てるわけないだろ、少しは考えろ、俺のスケルトンも別にお前の攻撃が俺の驚異になると思ってないから動きもしない」


スケさんがなんで動かなかったのかわからないけど、まあ結果的にいい方向に持って行けたかな


「もう、その辺にしておけ」


横からベテランの冒険者に声をかけられたが

目の前の男は未だ俺を叩き切ろうと力が入ってプルプルしてたので剣を弾いてナイフを鞘に収めて棒で目の前の男の鎖骨を折った


鎖骨を折られて剣を手放し、唸っている男を無視して横から声を掛けてきたベテラン冒険者に


「収めてくれなかったんで、これくらいはいいよな、俺が収めて切りかかられたら嫌だから」


「ああ、そもそもギルド内で剣を抜く方が悪いし、内容も言いがかりだった」


そう完全な言いがかりだ実力がないものがやれば確実に死ぬ、どうなるかも考えないでやればなおさらだ


「ギルド職員さんこういう時はどうなるんですか?」


カウンターに居る職員に聞いてみた


「そうですね、亡くなられた方には可愛そうですが、ギルド内での抜刀は犯罪にあたりますし、依頼続行不可能ということで罰金を払っていただき、ジェスさんは被害者ですので、犯罪者を奴隷として売る際に通常は売った金額の半額お渡しするんですが、今回は登録して間もないギルドの仲間を先輩である冒険者が剣を抜いて襲いかかるなんてのは流石に体裁が悪すぎですのでギルド全体からのお詫びもこめて全額とさせて頂きます


「そうですか、お金はその時に、俺はもう帰りますよ」


俺はそう言いながら倒れて居る男の鎖骨付近を踏みそのままギルドを出て宿に向かった


食事をする気分にもならなかったので、部屋の鍵をもらってそのまま部屋に入った


「今日はひどい目にあった」


と言いながら今日の稼ぎを数えていた


収入


依頼報酬

ギーガル討伐依頼2s

ガーガル討伐依頼2s40c

狼討伐依頼20c

狼討伐依頼4頭6c


買取

ギーガルの毛皮80c

ガーガルの毛皮64c

狼の毛皮   39c

ギーガルの肉 30c

ガーガルの肉 16c

狼の肉    45b


全部の合計6s93c45b


2s41c89b+6s93c45b


全財産は9s35c34bになった大分お金が入った事になる明日もうひと踏ん張りして明後日休みにするか


力の無い者は簡単に死ぬ、俺もスケさんに頼っていると今日の奴の二の舞だな、俺ももっと鍛えなくちゃいけないな

そんな事を考えてたら気づいたら寝ていた


読んでくださり有難うございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ