あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜
アウトオブあーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 12話 邂逅
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
『アウトオブあーかい部!』は、そんなあーかい部のみんなの活動記録外のお話……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
『アウトオブあーかい部!』は、そんなあーかい部のみんなの活動記録外のお話……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
……ではなく、教頭先生の家の前。
「…………お呼ばれ、してしまった。」
あさぎはインターホンの前で『赤井』と書かれた表札を目にし、立ち尽くしていた。
「教頭先生はもう1人の親友に合わせてくれるって言ってたけど……、」
あさぎは自身の襟足を人差し指でクルクルと弄る。
「どんな人なんだろう……。」
あさぎは以前、部室に出る幽霊の件を教頭先生に話したとき、その幽霊が『天川藍』という教頭先生の親友であったことを聞かされていた。
「やっぱり『藍さん』絡みなのかなぁ……。湿っぽいのは苦手なんだけど。」
襟足をクルクルする指が止まった。
「……とりあえず鳴らすか。」
あさぎがインターホンの押しボタンに指を立てると、
「待ってたわあさぎちゃん♪」
ボタンを押すよりも早く、教頭先生が直々に出迎えた。
「あ、ども……。」
「……、」
挨拶を返すと、教頭先生は何やら無言でうずうずしていた。
「…………テシります?」
「助かるわ♪」
あさぎは教頭先生に襟足をテシテシすることを許した。
「いや〜、やっぱり良いわねこれ♪」
「ほんとに好きなんですね、これ。」
「まあね♪」
教頭先生の話によると、『藍さん』にもあさぎのような鎖骨にかかる長さのクルンっとした襟足があったようだ。
そして、昔はよく『藍さん』の襟足にテシテシと戯れていたそう……。
「〜♪」
……ちょうどこんな風に。
「なんか、教頭先生
「おばさんと呼びなさい。牡丹さんも可。」
教頭先生から笑顔が消えた。
「えっと、牡丹さんの無邪気な姿って、なんか新鮮ですね。」
「そうね。あさぎちゃんの襟足と戯れていると昔を思い出しちゃうからかも♪」
教頭先生の口調もどこか若返っていた。
「…………あの、そろそろ。」
「あら、ごめんなさい。中へどうぞ♪」
あさぎは教頭先生の家へと招き入れられると、教頭先生が玄関にあった空のみかん箱を拾い上げた。
「あの……それは?」
「被るの。」
「変わった趣味
「あさぎちゃんが。」
「は……?」
教頭先生は有無を言わせずあさぎに頭からみかん箱を被せた。
「よし♪」
『いやいやいやいや。』
あさぎは籠った声で抗議した。
『見えないんですけど。』
「私が手を引いていくわ♪」
『えぇぇ……。』
あさぎは視界ゼロのまま教頭先生に(おそらく)奥の部屋まで連れられた。
『ここで止まるんですね。』
「ええ。ちょ〜っとそのままにしててちょうだいね?」
『しなかったら
「部室の幽霊が1人増えちゃうかも……。」
『……。』
あさぎは抗議するという選択肢を放棄した。
テシっ……
教頭先生が黙ると部屋は静かになり、ミカン箱からはみ出したあさぎの襟足を何者かがテシテシする音だけがした。
『……教頭先せ
「おばさんと呼びなさい。牡丹さんも可。」
テシテシっ……
『……。』
テシテシテシっ……
『おばさんの方がいいんですか?』
「悩ましいわね……。」
テシテシテシテシっ……
『……なんか荒ぶってません?』
「そうね。」
痺れを切らしたあさぎがミカン箱をスッと真上に持ち上げると、あさぎの目の前には……
「「へ……?」」
高めに結われてなお腰のまで伸びた無機質な白髪をたなびかせる、白ちゃんそっくりな顔つきの女性があさぎの目の前に現れた。
「白……ちゃ
「!!??//////」
白髪の女性は顔を真っ赤にしたかと思うと、ものの一瞬で教頭先生の後ろに隠れた。
「…………あ、
「ちょっと牡丹ちゃん!不意打ちはずるいよぉ!?///」
「『外します』って言ったら逃げるだろ。」
「うん……っ!」
「アンタねぇ……。」
「あの
「でもすごいね牡丹ちゃん!完全に『藍ちゃん』だったよ……!」
「眼科いく?」
「ひどぉい!?」
「あの〜?」
「っ!?」
「ああ、ごめんなさい。」
白髪の女性が教頭先生の背中に隠れると、あさぎはようやく会話に混ぜてもらえた。
「そちらの……、
「っ!?」
白髪の女性はあさぎのことが気になるのか、そろ〜りと顔だけひょっこり出してはあさぎと目が合うとすぐに教頭先生の背中に引っ込むのを繰り返していた。
「……チンアナゴ?」
「ブッ……www」
「牡丹ちゃんひどぉい!?笑うなんて
「ごめんwあまりにも的確にな例えだったから、つい♪」
「〜!///」
教頭先生の砕けた口調とリラックスしきった笑顔から、あさぎにはこの白髪の女性が教頭先生が言っていたもう1人の親友であることを理解した。
「自己紹介とか……します?」
あさぎは2人の世界に肩まで浸かっている教頭先生と白髪の女性に恐る恐る聞いた。
「……だって。名乗りなさいチンアナゴ。」
教頭先生は白髪の女性を顎で遣った。
「チンアナゴじゃないもんっ!?///」
「はいはい相手はあっち。」
教頭先生はあさぎを指差した。
「ども……、青野あさぎ……です。」
「……。」
白髪の女性はあさぎと目を合わせると、見つめられた瞳から温度が消え失せ、みるみる絶対零度の威圧感を放つものへと形相を変えた。
「…………初対面で目上の人間に向かって、チン
「……!?」
あさぎは白髪の女性の威圧感に気圧された。
「アにゃ……っ!?」
教頭先生が白髪の女性の両ほっぺをグイッと引っ張った。
「はいはい笑顔笑顔……!!」
「ひょっ!?ほはんはんいひゃい!?いひゃい〜!?」
白髪の女性はジタバタと抵抗してようやくほっぺを解放してもらった。
「ごめんなさいね?この子、極度の恥ずかしがり屋で緊張するとああなっちゃうの……。」
「うぅ……、」
白髪の女性は痛そうにほっぺをさすっていた。
「ほれ、名乗らんとチンアナゴだぞ?」
「それは嫌っ!?」
白髪の女性は慌ててあさぎの前に出た。
「…………。」
「…………。」
・・・・・・。
「……あの、襟足触りながらでも?」
「へ?は、はいどうぞ……。」
白髪の女性は緊張を紛らしたいのか、あさぎの襟足に自身の指を巻き込んでクルクルしだした。
「えっと、白久……雪……です///」
白髪の女性、改め雪は頬を赤らめながらゴニョゴニョと名乗った。
「白久……!?」
あさぎは雪の苗字があーかい部の顧問である白ちゃんと同じ『白久』であることに驚いた。
「お察しのとおり、雪ちゃんは白久先生……『白ちゃん』こと白久澄河の母親よっ!」
「母ッッ!!??」
外観の雰囲気が似ていたことからおおよそ察しはついていたが、あさぎはその20代後半くらいに見えるあまりにも若い容姿に腰を抜かした。
「いや、え……!?若ッッ!!??」
「あまりジロジロと見られると恥ずかしいのだけど……///」
いつの間にか雪は教頭先生の背中に隠れていた。
「そしてこちらがあさぎちゃん。雪ちゃんの可愛い可愛い愛娘こと『澄河ちゃん』の教え子です♪」
教頭先生はこの瞬間を待ってましたと言わんばかりにキャッキャと2人のことを互いに紹介した。
「それじゃあ、つのる話もあると思うし……しばらく2人で楽しんで♪」
教頭先生は部屋を出ると、ドアを強く閉めた。
「「…………。」」
あさぎと雪が取り残され、気まずい沈黙が部屋に漂った。
「す……澄河ちゃんがいつもお世話になってます……///」
「い、いえこちらこそ……!?」
「……ごめんなさい。牡丹ちゃんっていつもこうなの。」
「いつも?」
「前にみどりちゃんがお泊まりしたときも
「え……、みどり先輩の知り合いなんですか?」
「え?……ええ。まさかあさぎちゃんも……、
「はい。……案外、世間って狭いもんですね。」
「そうね。」
・・・・・・。
「そ、そうだ雪さん!牡丹さんが私と雪さんを会わせた目的って……。」
「目的?」
「はい。牡丹さんから『藍さん』の話を聞いたときに、私を雪さんと会わせたいと……。」
「……。」
テシっ……
「この襟足をシェアしたいから……とか。」
雪は冷たい表情のまま無心にあさぎの襟足をテシテシしていた。
「……ありそうですね。」
「牡丹ちゃんの理解が深いようで助かるわ。」
テシテシっ……
「雪さん。その……『藍さん』ってどんな人だったんですか……?」
「『藍ちゃん』?彼女は…………、なんだかあさぎちゃんに似ているわね。」
「やっぱ襟足ですか?」
あさぎは自身の襟足を持ち上げた。
「そうねぇ……。あさぎちゃん、その襟足のルーツはどこなのかしら?」
「ルーツ?」
「あ、その……ごめんなさい。こだわりとか、そういうの、あるのかしら。……特徴的な襟足だったから///」
「確かにあんま見ないですよね。……こだわりかぁ……。」
あさぎは腕を組んで眉間に皺を寄せた。
「……すみません。私にわかるのは、物心ついたときには母もこの髪型で、真似てたら染みついた……くらいしか。」
「お母さんもその襟足なのね。」
「はい。私もちっちゃい頃よくお母さんの襟足をテシテシしてたみたいです♪」
「お母さん……。」
「べ、別にどう呼んだって良いじゃないですか!?///」
「ええ。ママでもクソババアでも好きに呼ぶがいいわ。」
「……へ?」
「……気にしないで。こっちの話だから。」
「いや、気になるんですけど……。」
「話してもいいけど…………つい最近まで母とすら呼んでもらえなかった母親の話なんて、気が重くなるだけよ?」
「あはは……。」
「それより、
テシテシ……
「罪ね……。」
「え
「片方持って帰りたい……。」
「ダメです。」
テシテシテシ……
「……ダメ?」
「ダメです。」
テシテシテシテシ……
「……一房。」
「意味同じですよね?」
テシテシテシテシテシテシ
「首から上だけで
「まだ生きたいです……!」
「そう……。」
テシテシテシテシテシテシテシテシ
「もうテシらせませんよ?」
あさぎは両方の襟足をギュッと掴んで引っ込めた。
「ごめんなさい。」
雪はゆっくりと、滑らかな所作でお手本の様な土下座をした。
「なんて綺麗なフォーム……。」
教頭先生が厚い冊子を持って戻ってきた。
「なんですかそれ?」
「これ?」
「ダメっ!?」
土下座していた雪が目にも留まらぬ速さで教頭先生に飛びかかった
「ダメじゃありません。」
……が、教頭先生は意図も容易く躱した。
「あだっ!?」
勢い余った雪は壁に額をぶつけうずくまった。
「卒業アルバム開くのなんて、いつ以来かしらね♪」
教頭先生は嬉々としてぶ厚い冊子を開いた。
「終わっ……た……。」
「そんなに見られたくないんですか?」
「黒歴史……。ぁぁ……、」
雪は頭を抱えてうずくまっていた。
「そうそう♪懐かしいわ。」
教頭先生が冊子の1箇所を指差してみせた。
「この人が……。」
「「『藍ちゃん』♪」」
教頭先生と雪の視線の先には、あさぎと瓜二つの襟足をたなびかせ、白い歯を覗かせてニカっと笑う制服の少女が写っていた。
「うわぁそっくり……。」
あさぎは自身の襟足を指で掬い上げてまじまじと見つめた。
「「ほんと(よね)……。」」
教頭先生と雪が片方ずつあさぎの襟足を指に巻き込んでくるくるしだした。
「『藍さん』にもこんなことを?」
「ええ。快くテシらせてくれたわ。」
「それと……、
雪が教頭先生からあさぎの襟足を一房取り上げると、あさぎの正面に回って両方の襟足と戯れながら、あさぎを上目で見つめた。
「ちょっ……、近くないですか……?///」
「ええ。この距離だと『藍ちゃん』も顔を真っ赤にして照れるの。……ちょうど今のあさぎちゃんみたいに。」
「そ、そうなんですか……///」
あさぎが顔を逸らそうとすると、雪が馬の手綱を操作するようにあさぎの襟足をキュッと摘んで阻止した。
「逸らさない。」
「……はい///」
雪はしばらく無心であさぎの襟足と戯れていた。
「あったあ♪」
教頭先生が開かれたアルバムを持って2人の間に割り込んだ。
「やっと解放された……!///」
「……チッ。」
「これよこれ!私があさぎちゃんと雪ちゃんを会わせた理由!」
「「理由?」」
あさぎと雪が教頭先生の指差す写真を覗き込むと、そこには包帯のように自身の片目を白髪で隠し、高めにセットしたクルンクルンでフワンフワンのボリューミーなサイドテールでバッチバチにキメた、一応制服姿の少女が身体の軸をズラし四肢に角度をつけた現代アートのようなポーズで写っていた。
「 」
あさぎがおそらく現在の少女であろう人物の顔を横目で見ると、その人は電池が切れたおもちゃのようにフリーズしていた。
「この頃の雪ちゃん、オカルトに精通してたからきっと『藍ちゃん』に会う力になってくれると思ったの♪」
教頭先生は善意1000%の曇りなきスマイルであさぎに微笑んだ。
「いやいやいやいやなんてことしてくれてんですかぁッ!!??」
「え?」
「こんなのオカルトじゃなくて、どぉぉお見てもただの厨ニ病じゃないですか!?」
「ガハッ!?」
「初対面の、しかも娘の教え子にこんなん見られたらショック死しちゃいますよ!!??」
「厨……に?」
「仮にも女子高の教員でしょう!?こんな女の子たくさん見てきたでしょ!!??」
「?」
教頭先生はキョトンとしていた。
「よくわからないけど……ほら。こことか、手の甲に魔法陣書いてるでしょ?きっと降霊術の類よねこれ!」
「……。」
あさぎは自身の手のひらで顔を覆い、天井の向こうのお天道様を仰いだ。
「あさぎちゃん?」
「……いいですか牡丹さん。これは『厨二病』って言って、『普通から外れた自分』に酔っちゃう心の成長痛みたいなものなんです……ッ!」
「ゴフッ…⁉︎」
「それで降霊術を……。」
「いったん降霊術から離れましょう。」
「ええ。」
「いいですか?厨二病は触れてほしくないものなんです!『イタい』んです……!」
「 」
「そっとしといてあげるのが優しさですいいですね!?」
「それで雪ちゃん、目とか腕が痛いって
「シャラァァァァァアッップ!!!」
「えぇぇ……。」
「とりあえずこのことを本人に言及するのは未来永劫禁止です……ッ!!じゃないと部室に白髪の幽霊が1人増えますよ……!?」
「それはいいけど……もう、とどめ刺されちゃってない?」
教頭先生が指差した先を目で追うと、雪が力なく背中から床に倒れこみ、白目を剥き口から血を流していた。
「雪さぁぁぁあんッッ!!??」
あさぎは慌てて雪の肩を揺すった。
「ちょっと!なんてことしてくれてるんですか牡丹さん!?」
「いや、だいたいあさぎちゃんの仕業よ……?」
「雪さぁぁぁあんッッ!!??」
この日は思い出話もそこそこに、雪のメンタルケアに明け暮れたあさぎであった……。
襟足を愛でる会(3)
牡丹:さあさいらっしゃい
雪:おいでおいで〜♪
あさぎ:帰りたい……
雪:襟足は置いていってね?
あさぎ:嫌です
あさぎ:そもそもなんですかここ
牡丹:襟足を愛でる会よ!
あさぎ:そりゃそうですけど!!
雪:でもいいよね〜牡丹ちゃんは
牡丹:突然どうした
雪:だって毎日あさぎちゃんをテシれるんでしょ〜?
雪:もう所有物じゃん
牡丹:ところがどっこい、初めてあさぎちゃんをテシったのは最近よ
あさぎ:テシるが一般常識化してるのこわいんですけど
雪:おだまり
牡丹:おだまり
あさぎ:ふええ
雪:ちょっと牡丹ちゃん!あさぎちゃん怖がらせたらテシらせてもらえなくなっちゃうよ!?
牡丹:どの口が
あさぎ:約2名ですね
雪:ねえねえあさぎちゃん♪
あさぎ:おやすみなさい
雪:ねえねえ
雪:ねえ
雪:ねえねえねえ
牡丹:うるせえ!!
あさぎ:寝てください
雪:襟足のルーツ、教えて?
牡丹:気になる
あさぎ:お母さんの髪型真似てたら染みついたって言いましたよね?
雪:だ〜か〜ら〜、ママの襟足のルーツ、教えて?
牡丹:ママ……
雪:別にいいじゃない!?あさぎちゃんが言ってたんだから
あさぎ:言ってません
雪:ええ!?
あさぎ:じゃあ間をとってチンアナゴでいいですか?
牡丹:私が許可する
雪:ひどぉい!?
あさぎ:聞いてきました
牡丹:話しなさい
雪:ワクワク……
あさぎ:あの……2人ってPINEだとこんな感じなんですか?
牡丹:話しなさい
雪:ワクワク……
あさぎ:話さないとループするやつかあ
あさぎ:なんか、お母さんの恩人?の髪型がカッコよくて真似たみたいですよ
牡丹:恩人?
雪:まさかその恩人って……!?
あさぎ:残念ですが名前は覚えてないみたいです
雪:そっかぁ……
あさぎ:いかんせん、小学校に上がりたてくらいのころだったみたいなもんで
雪:もっとないの!?
あさぎ:『大事な思い出だから』って、それ以上ははぐらかされちゃいました
牡丹:何か他には?
あさぎ:えぇぇ……
あさぎ:探りを入れるために最初褒めたら『カッコいいでしょ♪』って自慢してました
あさぎ:私にもおんなじのついてるんですけどね
あさぎ:あれ?2人とも寝ちゃいました?
あさぎ:そっちから聞いてきたのに
あさぎ:おやすみなさい




