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人に迷惑をかけない方法

作者:


「人に迷惑をかけないで死ぬにはどうすればできるのだろうか。」




頭の中に張り付いた小さくも大きくも取れるその疑問に首を傾げる。

あまり良い内容とはいえない疑問だがそこは自殺をはかる生き物、人間だからと区切っておこう。


よくよく思ってみれば事故だろうが病死だろうが眠りながら逝こうが人が死ぬと家族または友人が泣いたり悲しんだり、葬式やらなんやらでお金だってかかる。

まして交通機関を使っての自殺なんて多大なる迷惑だ。

死んでからかける迷惑はかなりのものである。


いっそ死んでしまうのであればどこかの山奥で土に還ればと思うのだがそれでは山を管理している人にも迷惑をかけてしまうしそこに住む動物たちにも迷惑がかかるだろう。

つまり結論から言うと迷惑をかけずに死ぬ方法はないのだろう。

まあ貧相な僕の頭で考えられる範囲で、だが。


つまらない話であるといわれても仕方がない。

だってそれは僕自身がそう思うのだから。

こんな疑問は冷えた水で飲み干して流したい。

が、一度思考の渦に嵌まるとなかなか出られない。


考えることは人間に与えられた最高のなんとかという言葉を聞いたことがあるがこれではまだ本能むき出しで争い、食す動物のほうがいいとまで思えてきた。

末期かもしれない。


負のスパイラルに嵌まりつつ僕は扇風機に手を伸ばし、スイッチを押した。




「それにしても暑い。」




こんなことを考えながら僕は死ぬ気なんてさらさらない。

聖者になんてなる気はこれっぽっちもないが生きてりゃ楽しいこともあるだろう。

反面、悪いこともまた然り。


こんな風に思うのは暑さのせいだ、と壊れたクーラーを睨み付けそっと扇風機に近づいた。

生ぬるい風が頬を撫でる。

こめかみから汗がひと筋、流れて落ちた。

処女作です

私が暑さにやられた時に思った疑問を書いてみた

いまだに答えは見つかっていません

次はもう少し文章を長くしたいですね

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