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二度目の恋の終わり

 

二度目の恋は記憶の底に沈めた...

 

三度目の恋こそは.... 


しかし、残念ながら恋はいつもミステリアス


お前には何の面白さも無い・・・・

 そう言われたのは半年前の事であった。 

 


 二年半前の春、社会人一年生となった村下真理恵は、新入社員歓迎会の席で親しくなった二年先輩の男性に恋した。 

 一時は、友達も羨ましがるような幸せな時が流れ、真理恵はこのまま結婚してしまうのではないのではと思う程の熱愛ぶりだった。 

 しかし、季節の移り変わりは人の気持ちも変えてしまった。次第に惰性化した二人の関係は、角氷が溶けるように蒸発し始めると、それを止める手段は無いかのように消えて無くなってしまった。


 何かが起きる度にその原因を考える。でも、その全ては私が発端だったといういつもの結論。私は正直、疲れに疲れた。 


 彼の最後の捨て台詞は、その集大成。私の記憶から消し去りたい二年間がこの瞬間に終わったのであった。

 時折、涼しげな風が私の頬を撫でるようになり、空を見上げながら、今年の秋は急ぎ足だなと思った。

 

 傷ついた心も幾分か癒され、二度目の恋は心の奥に封印されつつ静かに眠りについていた。


 駅に着くと、改札でまごつく姿が目に止まった。何やら改札口の機械を相手に戸惑っているかのように見える。横を過ぎる人の群れ達は、それを単なる物であるかのように上手くすり抜けるだけで、誰一人として立ち止まる素振りさえ無かった。以前の私であれば、きっとあの群れ達に紛れて通り過ぎたことであろう。私は、自分の人間としての愚かさに苦笑した。 


「どうかされましたか?」 男性はぎょっとした表情を私に向けたが、それはすぐに笑顔に変わり、キップを入れるところが分からないと恥ずかしそうに言った。 

「キップでしたら3番目より向こうの改札口ですね。こっちの改札は定期専用なんですよ」 

 男性は恐縮するように背中を丸めて改札を抜けて行くと、遠くで振り向き頭を下げた。私は、手を振りそれを見送った。

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