目指せ、令和の聖徳大子?
私は NETFILIX、U-NEXT、アマプラ、HULU、ABEMA、dアニメストア、ディズニープラス、 テラサ、DMMTV等合計で10以上の映像系サブスクに加入している。月額料金が勿体ないので、全てを堪能したいが時間的制約によりそれは叶わない。そこで取り入れたのが、PCとテレビの画面をフル活用して、マルチウィンドウで作品を流すという方法だ。
わい天才かよ、とドヤ顔で実行したものの、音声が同時に流れてくると、セリフが重複して頭に入ってこない。改めて聖徳太子の偉大さに気付く。そこであきらめるのは負けた気がして悔しいので足掻くことにした。たいていの映像系サブスクには字幕機能があるので、日本の作品についても字幕表示にしてなんとか認識できるようになった。
ここ1年のマルチウィンドウ視聴経験から、自然体で楽しめるパターンやおすすめしない組み合わせを紹介したい。まずは、違和感があまりなかったのがスポーツ観戦系の同時視聴である。野球、サッカー、プロレス、これらを3つのウィンドウに表示させているが、いずれの競技も盛り上がる場面は限られているので、面白そうな雰囲気になったときに、他の画面の音声をミュートにして一つの画面に集中すると効率が良い。字幕が必要ないというのも気楽だ。
おすすめできないのは、感動系のドラマとバラエティ番組のタッグだ。たとえば、左はネトフリのドラマ、右は千鳥の相席食堂を同時視聴すると左の画面では深刻なシーンで感動すべきところ、右では爆笑シーンが展開されて、どちらに感情を合わせて良いか困惑するのだ。さすがに情緖は分解できなかったらしい。
ドラマ系では推理ものは考える余裕がないのでマルチには向かない。韓流と韓流は役者がごっちゃになるので一方は洋画にしたほうが頭の整理がしやすくなる。アイドル系のバラエティは見栄えの良い人が笑っているのを見ているだけで眼福なので、内容が入ってこなかったとしても、むしろウィンドウを多く展開すればするほど幸せになれる。
今では同時視聴で観ることが日常になりスタイルが確立された。
①左の画面はドラマを字幕付きで流し、右上にアニメ、右下にAbemaのニュースやスポーツ。
②好きな芸能人のドラマ、バラエティをPCに2ウィンドウ表示、テレビはNHKニュース。
③面白さが一級品でないアニメ3つを表示。ちなみに私は左眼の方が文字を読み取り理解する力が強いことが、この取り組みによって判明したので左に字幕付きのドラマを据えている。
これを読んで試してみようという人がいたら注意すべき点が二つある。
一つ目は、強靭な通信環境だ。光回線でなければ通信が追い付かず、カクカクした映像になってしまう。同時視聴を実行するのであれば画像の品質を落として実行することを推奨する。
二つ目は、慣れるまでは情緒不安定になってしまうリスクがあるということ。画面上の情報を整理して理解するために思考をフル回転させることが求められる。楽しさ、悲しさ、怒りの感情。ニュースを理解するための冷静な判断。それらを並列に感じて処理をしようとすると、気が狂いそうになることがあった。そうなったときは大声で叫ぶとすっきりする。
最後に、本当に良い作品は同時視聴などせず単独でじっくり見たほうが良いに決まっていることは付け加えておきたい。
マルチウィンドウ視聴は並列思考を鍛えるのに適している。効率的にサブスクを消費したい人は試してみてはいかが?令和の聖徳太子になれるかも。