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かわいい幼馴染と釣り合わないオレ  作者: うさみみ宇佐美
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第5話 友達

初授業から数日経った昼休みに

「まずい、完全にやらかした……」

オレは1人でそう呟く

そして隣で岡北さんが

「そうね、やらかしてしまったわね 私もだけど」

と呟いた

なぜこうなってしまったのか?それはオレにもわかない

多分原因は日々の積み重ねだとおもう


数日前

オレは流石にサキやあや姉以外にも友達や喋り相手がほしいと思い始めてきた

べつに霧咲でも黒谷さんでもいいがあの人たちは常に人に囲まれている

なんたって美男美女でコミュ力も高いからな

そしてサキは美人さんでもあるしモデルでもあるから女子同士ファッションの話しをしているし

あや姉は他クラスの人と交流してみたいという理由でオレとお昼はしばらく取れない

つまり1人だ

他にクラスでオレのような人間は

隣の席の岡北さん あとはフレッシュグリーンの髪をして、常に堂々としているやや中心の席の長身の男 それとサキの2つ後ろの席の隠れ美少女疑惑のある女子

それだけだ


フレッシュグリーンの髪の男はまるで人の目を気にせずに堂々としている

聞けば金持ちの息子で勉学でも運動でも芸術でも相当な才能があるらしい

そういえばオレも会ったことあるような気がするな

向こうもオレのこと知ってそうだったし


そうフレッシュグリーンの男のことを考えてるといきなりチャンスがやってきた!

前の席の男子が1人になったのだ!

どうする?話しかけるか?いやいきなり話しかけて

うわ何?この赤髪?いきなり話しかけるとかキモすぎるんですけど?大したイケメンじゃないくせいイキるんじゃねぇよ?

とか言われそうで怖い!

いやでも話しかけないと何もかも始まらないぞ…?

うーん、どうするか……


と、考えてる間に前の席の男子は別の人と食堂に向かってしまった

完全にやらかした……と思ったのだった


このようなことを何日も続けてたら

フレッシュグリーンの男の名前は思い出したがどんな関係だったかまでは思い出せなかった

名前は 斉音寺拓司(さいおんじたくし)

人の目気にせず堂々としている姿はとても素晴らしいと思う


しかし斉音寺の名前を思い出せたが結局友達作りチャンスをことごとく全て逃してしまい、今1人というわけだ


うーん、クラスからこりゃあ完全に浮いてしまいましたなぁ、あぁ、通学の時だけじゃなくてこういう時も変な視線で見られるのは嫌だよ

あ、そうそう、最近残念なことにサキと一緒に登校するのはやめておくことにした

だってサキはモデルさんだからね

変な噂とかで困っちゃうかもしれない

だからあや姉と一緒に登校してる

まぁ変な視線で見られるのは変わらないけど…

通学時は男子 教室や食堂で1人の時は女子の視線を感じている

なんでなのかな?

通学時はわかるよ?だってあや姉美人だもん

でもなんで1人になるだけで女子の視線が集まるのかな?

うわ、こいつまた1人じゃん

とか内心思ってるに違いない

でもまぁ人が集まりすぎてトラブルが起こるよりマシなのかな?

そんなことを思いつつ食堂で色々あるメニューの内からラーメンセットをオレは頼んだ

ちなみに餃子とチャーハン付きである

ん?口が臭くならないのかって?

オレには話す友達なんていないから大丈夫だろう

多分


オレは食後に自販機で買ったコーラを飲んでいたら

「あら、まだ1人なのね よかったわ仲間がいて」

「なんだよ皮肉か?」

いきなりチャンスがやってきた!

と思ったら全然違って岡北さんが話しかけただけだった

ちなみに彼女もなぜか友達がいない

理由はよくわからないが多分性格の問題だろう

聞いたところ他のクラスメイトの関係は大体拒絶しているらしい

しかしオレやほか数人にだけこう接しているのでなぜかオレは付き合ってる疑惑を持たれつつあるのだ

いやそんなことないよ?オレはずーっとサキ一筋だよ?小学生でサキのこと好きになってから、ずっと

でも、オレには……


「どうしたの?ちゃんと話を聞いてるの?」

「すまん、聞いてなかった」

「全くもう、あなたって人は……」

「悪いな、それで何だっけ?」

「4月終わりに小テストがあるのよ 成績には直接影響はないけど赤点者には軽い補修があるみたいよ」

「そっか、ありがと」

「それよりあなた顔色悪いわね どうかしたのかしら?」

まさかサキのこと考えてたの顔に出てたのか

「大丈夫だ、問題ない」

「エ○シャダイの名台詞じゃない、絶対に大丈夫じゃないわよね?一番高いの買っとく?」

無意識に言った言葉がアレだったから逆に心配させてしまった

ということで、今日も友達できませんでしたとさ 


───────────────────────


次回

思わぬ小テスト赤点者

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