第44話 エゴサーチ
サキSide
わたしはルンルンにエゴサをしていた
どれくらい有名になったのかとか
かわいいって言われてるのを見たかったからだ
今日もSNSに写真載せたしファンのみんなからどんな反応来てるかな?
って気になっただけ……
そしたらね、いきなりオススメのところからこんな表示が出てきた
"新世代天才ゲーマー誕生か!?"
というスレッドの下に麟斗みたいな人と……女の人なのかな?わたしと同年代くらいの人の写真があった
麟斗じゃないよね……もしそうだったとしても流石にコラ画像だよね……
トレンドを見てみた
そしたらそっから色々なゲーマーさん……
もちろんわたしも知ってる人もいたよ?
その人たちの中に混じってたんだよ!
いつもはアシンメトリーなのに今回は見えてる綺麗なオッドアイ 情熱なさそうな雰囲気なのに真っ赤な綺麗な髪 女の子っぽい可愛らしい声
それを視聴しちゃって……
「うぅぅ……わたしだけの麟斗なのに……」
わたしだけのもの、独り占めしたいのに……
でもまだ、本当なのかは決まったわけじゃない……
「あ、うん、出てるよ!しかも3位だって!私も負けてられないわぁ〜!」
本当だった……
あんなかわいい彼氏みたいな存在をみんなかわいいかわいい言ってるの嫉妬しちゃうし、
麟斗も女の子女の子ってコメントに対して
オレは男だぁ〜!
って叫ぶ動画も結構拡散されて有名になってきてるからね……
ワンチャンネットミームにもなったり……?
結構見てたら雑誌の広告にもなってたり、
ネットニュースにもなってる
「なんで……わたしが麟斗に惚れさせるために1段階上のとこに行ってやろうとしてるのに……なんで行っちゃうのよ……」
わたしは久しぶりに泣いてしまった
彼女になったわけでもないのにかわいい姿を見せつけてる彼を独り占めしたいという感情が出た自分への怒り
なんでこんなに有名になってるの?という嫉妬
そして……彼との距離が離れちゃうのかな?という不安と悲しみと寂しさ
様々な感情が心を蝕んでいく
心が痛いよぉ……
「うぅぅ……麟斗ぉ……だいすきだよぉ……」
大好きな人の名前をわたしはいつのまにか口に出していた
なんでだろう?麟斗が活躍したら嬉しいはずなのに悲しくなるのはなんでだろう?
「真白ぉ……なんで辛いの?」
「いや私は心理学を習ってないからわからないけど……」
「そこをなんとかぁ……真白って今まで目の前で同期とか後輩が活躍する姿見てきたわけじゃぁん……」
「そうだけどさ……おめでたいなぁ程度にしか感じなかったよ……」
「そのをなんとかぁ……」
「うーん、多分サキは距離が離れて関わりがなくなっちゃうことが怖いんじゃないかな?」
「そんなのいやっっ!!」
大きな声が出た
麟斗との関わりがなるなる?
そんなの死んでもいやだよ……
ずっと一緒にいたいよぉ……
昔に約束……したっけ?あれ?忘れたけど……
私の麟斗は絶対に結婚するんだ!
「だからね、より親密な関係になったら……その傷は癒えると思うよ」
「うん、ありがと」
「お礼として動画に出てね!」
最後の1言のせいでかっこよくなくなったけど
やっぱり真白はいい友人だと思う
真白とお友達になってよかった 麟斗と一緒にいたい
って思っちゃった……
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