第43話
「それで……女の子を引き取ることになったと?」
「うん……お部屋残ってるかな?」
「もちろん何部屋か残ってるけど……」
「ありがと……」
オレは新しい部屋を用意するためにあや姉に空き部屋があるのか確認をしてきた
「わざわざおれのためにお部屋用意しなくても……」
「だめだよ、女の子は大事にしないと……」
「……ありがとうございます!」
そう言って抱きついてきた
ずっと疑問なのだがなんでオレなんだ?
別の人の方がオレよりいいし
よっぽどのことがない限りオレを選ばないと思うんだが……
「モニちゃ〜ん、遊びに来たよ……ってこの子?」
「リリンさんですかっ?」
「そーだよ、ルナちゃんはなんでモニちゃんに惹かれたの?」
「それはですねっ!ルックスもあるんですけど、プレイスタイルとかみんなを魅せてくれたりしたからですっ!あと単純に支えになりたいって思ったから!」
「見る目あるねぇ〜これから伸びる子だからね!」
「本人の目の前でこういう会話しないでもらえるかなぁ?」
下手すりゃオレにかなりの精神ダメージが入る
それにしても……リリンはさすがのコミュニケーション能力だ
オレが打ち解けるのに時間がかかったルナちゃんのことをすぐに打ち解けている
もうオレより仲がいいのかもしれないな……
「思ったんですけど……リリンさんとおにーさまってどういう関係なんですかっ?」
「それはね……とっても大切な関係なんだ」
「それって……」
「うん、とっても大切なのだよ」
「おにーさま、おにーさまって……」
ルナがいきなり話しかけてきたが様子がおかしい
「リリンさんと……えっちなこと……したんですか?」
「ん??どうした?」
「だって……大切なとか言うから……」
「そんなことしてないよ……」
「本当ですかっ?」
「うん……ただの盟友だし……」
にしてもリリンのやつ……何をしたんだか……
オレはリリンと恋愛関係になった覚えなんてないのに……
リリンを見るといたずらっぽく笑っていた
あいつ……後で覚えてろよ……
「よかったですっ!それで、編集はいつからしますか?」
「戻って来てすぐにしたいところだけど、ゆっくり休みたいから戻ってきた日の翌日でいいかな?予約投稿もしてるし」
「わかりましたっ!」
彼女の編集の腕はどれくらいかはオレはまだ知らないものの社長が編集技術が高いと言ったような感じでプレゼントしてきたんだ
少しは期待してもいいよね……?
「モニちゃん編集はちょっぴり苦手だったからルナちゃん次第ではめちゃくちゃ人気になるんじゃないかな?」
「でもルナちゃんがどれくらい編集が得意なのか……によるよね……」
「あたしは多分最低でもそこそこはあると思うよ だって条件が破格すぎるし」
「そうなんだよな、条件が破格すぎるんだよなぁ……」
合わなかったら返品ok
編集代ナシ
条件は住まわせてもらうことだけ
こんなのこちら側にとって都合があまりにも良すぎる
これで腕がめちゃくちゃ上手だったらえげつないぞ
ちゃんと上手に編集してもらうためにオレと仲良くならなきゃな……
「普段オレの動画見てる?」
「はいっ!配信も含めてほとんど動画は見てますよっ!だから傾向とかわかってます!」
「あ……ありがとう……」
どうやらこれまでの編集とかを教えなくても大丈夫そうだ
だっていきなり編集がガラッと変わったら視聴者さんびっくりするじゃん
「あ、明日の後夜祭に行ってもいいですかっ?」
「ん?お客さんは一応入ってもいいことになってるからいいけど……」
「ありがとうございますっ!」
───────────────────────
いいねと高評価 ブックマーク登録忘れずに




