第38話 下剋上
はぁ……強い相手と当たりたくないよぉ……
まぁ大会が大会たから強い選手としか当たらないけどさぁ……
なんでこう、配信にすぐ映ったらすぐに消えちゃうようなことになるんだ?
うぅぅ……負けたくない!
「それでは2回戦の第3試合を開始します! これに勝利したほうが2日目の決勝トーナメントに残れますよ!?」
オレは絶望に溢れた目をきっとしててネットでもネタにされてネットのおもちゃになるだろうなぁ……と思っていた
切り替えて対戦しますかぁ……
正直負ける未来しか見えない
というか勝つビジョンが思い浮かばない対戦
オレは活路を見出す事ができずに勝負になってしまったのでとりまいい勝負だった
という評価にはしたいなぁ……
なにこいつ……めちゃくちゃ弱いじゃん
って評価はイヤだからね
よし……こいつ先発に出して……
あれ……?じゃあここ読んだら…、
「勝者はモニカ選手〜!かぐや選手の3連覇を見事に阻止しました!」
ん?え?なんか勝っちゃった……
あれ?勝っちゃった?これ夢じゃないよね?
確かな疲労感と指の疲れ、少し胃が痛むこの感じは間違えなく試合後の状態だった
今オレはネットでどんなふうに扱われてるんろう
やっぱネットのおもちゃになってるのかな?
「勝者インタビューに入ります!モニカ選手!おめでとうございます!」
はぁ??
なんでそんなのあるんだよぉ……
インタビューなんてオレは聞いてないよぉ……
「オレ本当に勝っちゃったの?」
「はい!勝ちましたよ!」
どうやらたちの悪いドッキリではないみたいだ
「試合前は……負けるって思ってたので嬉しいですね」
「この試合はたくさんの方々が会場 ネット配信で見てました みなさんに1言何か声をかけてくれると助かります!」
「えーと、うーんと……」
ダメだ……上手く言葉がまとまらない……
ネット配信でも数十万人の人がリアルタイムで見てるし……
カンペも出てないしここは自分で頑張って切り抜けるしかない……!
やばい!オレこういうの慣れてないからどうすれば……
うーん……何かコメントないかなぁ?
「今回たまたま?勝っちゃった……けどこれからもこの対戦あるかも?だから、みんなよろしく?ね!?」
ダメ……こんなコメントじゃダメだよぉ……
もっといいコメントあったと思うのにぃ……
なんでこうなっちゃうのぉ……
やっぱオレはプレッシャーに弱いなぁ……
「モニカ選手ありがとうございました 準決勝進出おめでとうございます!」
「えへへ……本当に勝っちゃったよぉ……」
この時のオレは知らなかった
準決勝も修羅の道になることを
多分浮かれてたと思う
そしてあまりにも注目度高すぎるためだろか?
この後取材もあった
「本戦トーナメント準決勝進出おめでとうございます!」
「ありがとうございます まさか勝てるとは思って無かったので嬉しいです」
「試合を振り返るとどんな感じでしたか?」
「序盤からポイントを稼げて終盤までなんとか守り切ったという感じですね」
「現最強を倒した気分は?」
「最高とかそういうのじゃなくて、なんか実感が湧かないですね 自分からすると雲の上の存在みたいな人だったので」
「ネットも大盛り上がりですよ」
「自分の試合で盛り上がってるのを知るとなんか嬉しいですね」
「次も頑張ってください」
「勝てるように頑張ります」
強い相手に勝つとめちゃくちゃ嬉しいのだが格の違う相手に勝つとこうも実感って湧かないんだな……
春の大会で優勝した時もこの感覚は味わえなかったな……
これはオレはずっと覚えている出来事なんだろうなぁ……
こんな強い相手に下剋上を果たしたの初めてだよ
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