第35話 取材
「取材緊張するね……」
「そうだね……」
オレとリリンはこういう取材が初めてだ
だからちょっと怖い
事前に大まかな質問の流れや質問を教えてもらってはいて回答も用意しているが
やっぱり怖いものは怖い
「モニカさん 取材の時間ですよ〜」
ついにオレの取材の時間になった
事前に来た質問内容の答えをしっかりと考えておいた
オレは今日取材に答えて絶対に有名になってやるんだ!
「まずは目標を答えてください」
記者の人からそう質問された
目標……行きたいところ……でいいのかな?
オレの場合は……
「今回初めてなので配信に移るベスト8以上に行きたいですね やっぱ映るのと映ってないのとは全然違うと思いますし」
やっぱりね、まずは配信に映ること
映るとリアルタイムでも動画でもたくさんの人に見てもらって知名度を上げるチャンスだからね
「優勝ではない?」
そもそもオレよりクソ強い絶対的強者がいる中で勝つビジョンが見えないからね
そもそもオレは経験値不足だからそこら辺で負けてるかもしれないし
「もちろん目指していますがまずは目先の目標から達成していきたいので」
優勝は目指す という建前は作っておこう
印象作りのためにね
「自身の強みは?」
「よくわからないですね いつもなんとなく勝っているので…… 言語化が難しいです…… しかしここぞと言う時に読みが当たったりすることが多いのでそれが強みなのかな?」
本当にこれはわかんないな……
リリンに考えてもらった
でもリリンがめちゃくちゃ言ってくるから厳選するの大変だったし恥ずかしかったなぁ……
「このゲームのプレイヤーの"新世代"と呼ばれる世代の出場選手は2人だけとなってますがどのような考えですか?」
「少し意外ですね 新世代の方々はみんな強いので結構な数が来ると思ってました そして敗退した人の気持ちを背負って戦いたいと思います」
新世代……なんでだ?
なんでリリンがいて……あいつがいないんだ?
「意気込みは?」
「配信に映りたいです 理由は有名になりたいからです とにかく勝てるように頑張ります」
まぁ勝たなきゃ何も始まらないからね
勝たないと
インタビューに答えたあとは衣装を着て写真を撮ってもらった
次の取材も受けに行くか……
「目標は?」
「ベスト8以上ですね 初出場なので爪痕を残したいです そのためには配信に映りたい」
「どのような試合を展開したい?」
「基本的に相手によって立ち回りは変わるのですが
しっかりとダメージを計算して堅実に立ち回りたいです ここぞという時の運が悪いので運要素を減らしたいですね」
ちなみにオレは運がクソ悪いぞ
「初出場ですが緊張してますか?」
「してますね…… 経験豊富な選手じゃないので こういう大舞台に立つのは慣れてないので」
「春の公式大会の優勝を決める試合よりも緊張してる?」
「春の大会より知名度も注目度も遥かに上ですからね…… アレは深夜テンションでなんとか緊張を乗り切った試合ですから……」
アレは深夜でなんとか乗り切ったがこれは昼間にやる大会だ
なんとか深夜テンションで乗り切ろうとか卒言うのは残念ながらできそうにない
できても配信で映されてるからなぁ……
「招待選手として意識してることは?」
「特にありませんね トーナメントは予選突破選手と同じですから」
まぁ予選免除されてる分こっちは分析されにくいメリットあるが大会ルールで実戦詰めてないデメリットもある
予選免除は嬉しいけどなぁ……
最後に写真を撮って取材終了
次の取材は初戦を終えたあとか……
なんとか勝って配信に映れるように頑張らないと……
ここで勝って爪痕残せれば有名になれるし登録者も伸びてくれるだろう
過去の配信は最大で同接60万人を記録したこともあるし動画の視聴回数は全部200万回を超えている
ここで爪痕残せれば登録者も伸びた前例もあった……
ここでオレは絶対に勝つんだ!
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