第33話 前夜祭
「それで?一緒に行きたいと?」
「うん、1人じゃなんかイヤだし」
「別に1人で来ても会場で合流するから大丈夫じゃないか?」
「なんか1人で来るのイヤじゃん……」
「あー、わかったわかった……」
オレは大会の前夜祭に呼ばれていた
リリンもオレも出場選手だからだ
っていうか普通今の時期に一緒に行くとかするのかな?
なんか勢いで作戦とか戦略とか話しちゃいそうで怖いんだけど……
これあいつに見つかったらヤバいな……
「何かイメチェンとかしてく?」
「うーん……オレはどーしよっかな……」
「あ!モニちゃんの髪型はあたしがいじってあげる!」
「……めちゃくちゃヤバいのにしなければいい……」
「そんなことしないから安心してって!」
オレの髪型改悪したらリリンの髪型もめちゃくちゃ改悪してやる
そうだな……何にしようかな……
まぁリリンがやらかさない限りはいいんだけど……
「ほら!できた!」
どうやらリリンは改悪してこなかった
「ヘアピンで前髪を留めてモニちゃんの特徴的なオッドアイを見せることにしたんだ こっちのほうが見やすいでしょ?」
まぁアシンメトリーのままだと試合の時画面見にくいからな……
あとは適当に縛ってた後ろの髪は伸ばして
ってなんか外ハネできてるし……
まぁアホ毛よりはマシなのかなぁ?
「……まぁリリンにしては及第点って感じかな?」
「ほんとはかっこかわいく仕上がってリリンちゃんありがとー!って思ってるくせに〜このこのっ!」
まぁ外ハネとかちょっとあるし……ね
リリンがまじまじとこっち見てきて
「モニちゃんってほんとかわいいよね……男の子なの?」
「オレは男だって……何回言ったらわかるんだ?」
「じゃあ、"付いてる"の?」
「……昔触って確認したくせに……」
決して恋人のイチャイチャシーンみたいな雰囲気で触られたわけじゃない
リリンがいたずらっぽく言ってきて、ほんとにウザかったから触られただけだ
めちゃくちゃ恥ずかしくて今でも鮮明に思い出すことができる
「もしかして恥ずかしい?」
「……そんなわけないだろ、さっさと会場に行くぞ」
「んもう……せっかくだから恋人っぽくして行く?手を繋いだり腕を絡めたり」
「さすがにそれはな……」
「なんなら……」
「じゃあ先に1人で行ってるからな」
オレはリリンに仕上げてもらった髪をもう一度確認する
にしてもこの髪飾りどこで売ってあるんだ?
中々に珍しいデザインをしている
あとはイヤリング付けて……ネックレスも……
「あれあれ〜おしゃれしてるんだ〜やっぱりそういうのは気になるんだ〜」
「……うっさい、当たり前だろ……」
「ごめんごめん」
「……付けるの終わったから行くか?」
「うん!」
ちなみに前夜祭はおえらいさんみたいな人がたくさんいました
オレは初めてだからめちゃくちゃ緊張したし怖かったけどコミュ力高いリリンはすぐに溶け込んでたなぁ……
ちなみにオレはコミュ力はかなり低い陰のオーラ発してる闇系だからリリンとしか話せなかった
いわゆる陰キャというやつだ
リリンからは
「他の人とお話ししなくて大丈夫?あたしが紹介してあげようか?」
とか心配されたけど……
うっかり作戦とか話しちゃいそうで怖いからやっぱり話さなくていいや!
で落ち着いた
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