第22話 体育祭
「嫌だ……動きたくなんてない!」
「動かない競技あればいいと思うけど……」
今日は体育祭の種目を決定させる日だ
オレは絶対に動きたくない
そのためには動かない競技にエントリーするしかない
そのためにオレはクラスリーダーに直々に交渉しようと思う
「クラスリーダー……オレは動きたくないし動けないからラクな競技にしてくれないか?」
「あらそう?今あなたをシャトルランに入れようと思ってたところなの」
「鬼かっ!」
ちなみにオレは運動ができない
なんせ引きこもりゲーマーだからな
最低限の体力しかない
もし走らされると途中で
ゲーマー舐めんなよ……!
と言って死ぬぞ
割とガチめで
「うーん……他で何かできそうな競技は……あ、あったわよ……あなたにはなるべく出てほしくないとだけれど……」
「うん?なんだ?動かないならなんでもいいぞ?」
「えーと……eスポーツ競技」
「他はないか?例えばフラッシュ暗算とか」
「……動かないのはそれしかなさそうね……」
ちょっと怪しかったので確認をしたら本当にそれしかなかった
嘘だろ……
もうここはしょうがない
「はぁ…………もうeスポーツでいいよ」
「わかったわ これでかなり決まったわね」
「運動能力高いやつと低いやつでそれぞれ分けているのか?」
「まぁ基本的にはそう あとは個人競技が好みか団体競技が好みか聞いてわけてる」
「オレは動かなければなんでもいいけどな」
「あなた本当に動きたくないのね……」
オレは運動はリアルでするものではないと思っている
それこそフルダイブ技術が発展するとそれで代用できると思っているし
動くと疲れるし
「それじゃあこれでエントリーしてくるわ」
「わかった」
なんとかオレはシャトルランを回避して指の運動と頭の回転だけで済むeスポーツで落ち着かせることができた
「エントリーしてきたわ」
「これでオレは無駄な運動しなくてもいいんだな?」
「えぇ、そのかわりに結果を出さないと許さないけどね」
「それはわかってるさ」
どのくらいの結果を出せばいいのか聞きそびれたもののまぁすぐにやられなければいいだろう
まぁクラスリーダーなんだしそんなに高い結果を出すことを期待しないでほしい
オレだってこのゲームはあんまり得意じゃないんだし
「それで……体育祭っていつかわかるかしら?」
「いや?感覚的にそろそろ近いとは思ってたが日にちまではわからないな」
「……来週よ……」
「おい待て、さっきなんて言った?」
「だから来週だって……」
「オレ全く練習してないんだけど……」
「…………まぁあなたのことだしなんとかなるわよね……」
「……いらぬ期待はするなよ?特に優勝とか」
「えぇ、あなたにそこまで求めすぎても後悔するのは私だしね」
まさかの来週だった
まぁ1週間あれば調整して感覚掴んで思い出して……
と行けるかもしれない
でも多分eスポーツ部の連中ども出陣するんだよな?
出陣しないんだったらいいんだが出陣したらかなり面倒なことになりそうだ
あいつら、性格は腐ってるくせにゲームの腕は腐ってないからな……
「でも…………」
「どうした?何か心配ごとでもあるのか?」
「……あの女がまたあなたに構ってくるかもしれないわよ」
「大丈夫でしょ 多分」
「多分って何よ多分って、こっちは本気で心配しているのよ」
「大丈夫だよ オレが本気の本気を出せば、多分…………いや変わらないか……」
「どういうことかしら?」
「いやなんでもない」
あの女はオレに付きまとうことがあまりできなくなるだろう
オレはとある"呪い"のようなものをかけたのだから




