第12話 部活
「ねぇねえ麟斗、部活一緒に見てこうよ」
「なんで?」
サキがいきなり誘ってきた
オレはよくわからなかった
オレは部活なんてやる暇あるなら家でゲームしたいし
サキも部活なんてやる暇あるならファッションの研究をしたいだろう
「この学校のこともっとよく尻たくて……」
この学校では別に部活は入らなくてもいいのだが
なぜかサキは部活見学一緒にしようと誘ってきた
しかも5月のはじめの時期にだ
普通は部活見学は4月にやるイメージがあるのだが違うのだろうか?
オレはよくわからないがまぁいいだろう
「なんで1人で行かないんだ?」
サキは普通にコミュ力あるから一人でも大丈夫だと思うのだが……
やっぱりサキかわいいからナンパとか悪質勧誘とかの対策にオレが必要なのだろうか?
真相はよくわからないがとにかくオレと一緒に行きたいと言っていた
「1人だと心配だし……」
上目遣い×おねだり×サキ=即死
よし、一緒に部活見学に行こう
まずはオレたちはサッカー部に来ていた
わぁーすごい動いてるー
めちゃくちゃ疲れてそう
疲労度どれくらい付くのかな?
いや選手によって変わるか……
「ねぇ、そこの君も一緒にサッカーをしようよ!」
「はぁ?」
なんか勧誘されたのでひとまず入る意思がないのだけは示しておこう
って勧誘したの霧咲じゃん
あいつなんか勝手にした自己紹介の時サッカー好きとかサッカー部に入るつもりとかほざいていた気がする
まぁそんなのは今はどうでもいい
「お前なんでこんなとこにいるんだ? キャラと全然違うぞ」
「サッカー部に入ってるから……」
「ひとまず勧誘は迷惑だからやめてくれ」
「サッカー楽しいよ!君もサッカー部に入ろうよ!ね!」
「運動は指の運動だけで十分です」
霧咲の勧誘を乗り切ってオレたちはサッカー部のところから離れていった
あいつ見た目はイケメンなのに色々と残念な奴だな……
「麟斗中々やるね……」
「サキはサッカー部どうだった?」
「女子サッカー部もあるみたいだけど入る気起きないよ……」
そういえば霧咲のおかげで女子サッカー部とサッカー部女子マネージャーの数がかなり増えたらしい
イケメンって怖いなー
次は野球部だ
この学校の野球はそこそこ強いらしいと聞いたことがある
どうやら練習試合をしているらしいので見学をしよう
見学のついでに野球ゲームの運営みたいに選手を査定してみよう
まぁ1試合だから査定合ってるとは限らないけどね
この投手は146キロのストレートだから球威は……このくらいかな?
あの投手のストレートは134キロだけどコントロールがいいから制球は高め……と
「麟斗何やってるの?」
「野球ゲームの運営みたいに査定してるんだよ」
「えぇ……」
なんか困惑されてしまった
意外と楽しいのに……
「麟斗、次行くよ」
まだ査定してたかったのにサキはオレを別のところに連れてってしまった
茶道部の見学をしてみた
しかしみんな正座をしていたのですぐにオレたちは見学をやめた
正座が苦手なんだよな……
オレとサキもすぐに足が痺れてしまう
ゲーミングチェアに座っていたい
実のところオレは椅子界の頂点はゲーミングチェアだと思っている
「そういえばeスポーツ部あるらしいよ?見学してみる?」
いきなりサキがそう言っていた
しかしオレが極めているゲームはかなり人気なのだが残念ながら競技化はされていない
公式大会は開催されているが
「いや、やめておくよ ゲームは好きだけど部活には入りたくないし なんならそのゲーム個人でできるかもだし」
個人でできるなら部活やらなくてもいいからね
「サキ、なんかいい部活あった?」
「いや、なかったよ」
「オレも……」
結局2人とも帰宅部に落ち着くのであった




