プロローグ
皆さん始めましてrin-0122です。
この小説は初めて書きました
読んだあとにご感想などありましたら、よかったら書いていってください。
ある王国の卒業パーティーのことだ
「君とは婚約破棄をさせてもらう!」
「殿下、理由を聞いても?」
「とぼけるな!今までアリスにしてきた嫌がらせは聞いているぞ?」
ふっと笑ってアルディーナは言う。
「この私よりその女のほうを信じるというのですか?皇太子殿下」
「.......私はしっかりと証言者や現場も見たつもりだ」
はぁっとため息をついた後アルディーナは
「考えてみてください殿下。私は殿下の婚約者。たかが、子爵家の娘など目障りだったでしょう?」
「誰がそんなことを考えるのか!見損なったぞアルディーナよ。私の前に二度と姿を現すな。」
「......ふふっ.....殿下行きましょう?こんな怖い人とは一緒にいたくないですわ」
「あぁ行こうか」
卒業式の数週間前.....
「あら?アリス様こんな所にいたんですの?全く気づきませんでしたわ!」
「うぅ......酷いです.....何でこんなことをするんですか?アルディーナ様......」
「どうして?まだ気づきませんの?」
「......分かりません。」
「あなたは本当に駄目な人ですわね!皇太子殿下に近づくなと仰っていますの。たかだか子爵家の貴方には近づけない御方ですわ。あの御方に近付けるのは婚約者の私だけですわ!」
「ど、どうしてですか?身分など関係ないでしょう?」
するとアルディーナの取り巻きたちが言う。
「何言っているの?皇太子様に近づくことができるのはアルディーナ様御一人ですわ。貴方のような令嬢が近付くことは許されないですわ!」
「そ、そんなはずがないわ!」
「.....今回はこのくらいで許してあげるわ。次、殿下に触れようとしたら覚悟なさい?それでは御機嫌よう。」
「それではアルディーナ様御機嫌よう」
「えぇ御機嫌よう」
やっと取り巻き達帰っていったかしら.....アリス様申し訳ありません。身分なんて関係ありませんよ本当に.....
「記憶を思い出さなければ少しは楽だったかしら......」
そう私はある日自分の(?)前世の記憶を思い出してしまったのです!
そして転生した今思うことはただ一つです。この世界に神や仏などがいるんだとしたら、『なんで私を乙女ゲームの悪役令嬢にしたんだよぉぉぉぉぉぉ』です。
しかし、どう足掻いてもBADENDだと分かった私は少しでもヒロインであるアリス様とエドワード様を幸せにしようと思ったのです!
「さて......卒業パーティーまで後数週間ね.....頑張らないと.....」
あぁこの世界には『攻略対象者』ってもんがいるんですよね....
一人は皇太子様
エドワード・オーデーミア
二人目は悪役令嬢の弟.....つまりは私の弟ね。
カーツ・シュリエル
3人目は大公の息子
アルヴィア・スロード
だいたいこの三人が攻略対象者って感じね.....
まっ悪役令嬢っぽくやるか
って思ったのが数週間前.....
「はぁ」
「どうしたの?姉さん?」
「わっ!?カーツ?」
「そ、そうだよ?あれ?皇太子殿下は?」
「カーツ.....私父上のところに行かなきゃ。また後でね。」
「......?うんわかった....」
私は足早と父のいる部屋へ向かった。カーツとは最後の会話だったかもしれないが....
読んで下さりありがとうございます。
週に1回か2回。は出すと思うのでよろしくお願いします。