第一噺素浪人
性懲りもなく始まります
時は太平、大規模な戦も遥か昔この長屋にとある浪人がいた
???「くあ〜全く隣が煩くて寝られやしない」
???「よう優、今日はどうすんだ?」
優「光か、今日は寝日だ!!隣の艶声で寝られやしない」
光「諦めろ、隣は最近夫婦になったばかりだろ?熱いね〜」
???「よう、全く朝から元気ねぇな〜」
優「よう和真、瓦版に『夜な夜な聞こえる艶声!!遊女の祟りか!?』って書いてくんないか?銭は貰うぜ」
和真「阿保、真を与えるのが瓦版だ!!嘘八百書けるかよ」
優「残念」
???「今日は非番〜おやすと話題の甘味処に行くぞ〜」
光「よう蝉っ引き」
蝉っ引き「ようそしてじゃあな〜」
優「ありゃ浮かれ烏も真っ青だな」
和真「ああ、そうだな…よし瓦版の特集にしよう」
優「まさか『艶声の正体は昔長屋にいた失せ物探しの娘の怨念か!?』にするのか?」
和真「阿保、話題の甘味処だこれで少しは伸びるだろ」
光「優、娘さんいきてんじゃん」
優「今はなにしてんだかね〜んじゃ寝直すわ」
光「おう、俺は賭場に行くか〜今日こそは勝つ気がする」
それから数日後〜
優「はてさて?」
光「よう…どしたんだ?考え事なんて明日は戦だな」
優「よう、おけらか光?いやなに隣の艶声がちとな」
蝉っ引き「非番明けに土左衛門たぁついてねぇな!!」
それから数刻たち天下の往来では
和真「号外!!号外!!最近長屋に嫁いだ女が土左衛門だって!!詳しくは書いてあるから買った買った!!」
優「和真、一部くれ」
和真「毎度!!」
瓦版『無残!!可愛らしい娘散る、下手人は不明』
優「嫌になるね〜さて、光これやるよ厠の紙にしてろ」
光「おい、優!!ありゃあっちはって行っちまったよ」
すたすた
優「よう、ゆきはいるか?」
???「ゆき?あいつならいつもの部屋にいるよ」
優「ありがとよ」
ギシッギシッ
???「優さん…お久しぶりです」
優「ようゆき、えれーべっぴんになっておいちゃん泣くぜ」
ゆき「十位しか離れてませんよ」
優「ところでゆき」
ゆき「また何か起こりましたか?」
優「ああ、最近この宿を使っていた奴にとっかえひっかえしてた奴は居ないか?」
ゆき「一人だけいます…」
優「それだけ判れば十分だありがとよそうだ今度うまい甘味処に行くか?」
ゆき「私は安い女じゃないから行きません!!」
???「おんや〜ゆきちゃん瓦版見て行きたそうな目してましたぜ?旦那」
ゆき「崔ちゃん!?」
優「じゃあな甘味処楽しみにしといてくれ」
ゆき「しょうがないですね!!」
崔「わたしもよろしく!!」
優「はいはい」
すたすた此方は番所
優「蝉いる?」
???「甲さん?甲さんなら『捜査は足だ!!まずは聞き込みだな』って七を連れて長屋にいきやしたよ」
優「そうかい…なら言伝てを頼む寺子屋と呉服屋に団子屋ってな」
???「わかりました」
それから夕刻になり此方は長屋にある優の家
優「くあ〜もう夕刻か夕食は無しだ…ひもじいな〜」
ガラガラガラ
???「いきなり入るぞ」
優「案外早いな甲もし俺が女連れ込んでたらどうする気だ?」
甲「普通にしょっぴくまでよ六田から聞いてきたぞ」
優「まあ答えは夜だがな」
簡単にいえば隣が下手人だえ?過程が見たい?時代劇小説や旗本の三男さん、二人の殿様候補、越後のちりめんどんやの隠居又は江戸のご隠居様、昼行灯だが剣は一流な作品を見ましょう!!(丸投げ)
〜〜〜♪
光がやけに羽振りがいいがなんか嫌〜な気がする…次回は賭博の光を予定しておりますので気長にお待ちください
終わります