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僕は名前を探している  作者: 葵ゆう
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本編

 僕は名前を探してる。

 それは両親でさえくれなかった。この世界を生きる為の名前。

 無慈悲に流れていく月日の中で

 僕等は何のために笑って、泣いて、生きて、死んでいくのだろう。

 繰り返される現実逃避。延命治療が続いてる。

 心の中に宿った小さな種は、いつしか咲く事すら忘れてる。

 僕は名前を探してる。この、世界を歩く為の名前を。

 世界に漂う、苦しみ全てを纏めて解決するような、名前を。

 僕は探している。






  1998年9月19日、午前2時33分。土砂降りの雨の中、

 一人の男の子の命が世界に芽吹いた。

 彼の名は佑。人の右に立つと書いて、佑。佑は正義感の強い子でした。

 物心着いた頃から自分の中に確固な意思を持ち、

 何時も皆を導いていく様な存在でした。

 人見知りもせず、誰とでも仲良くする性格から、多くの人に囲まれ、

 それはそれは、幸せな生活を送っていました。




  中でも一番のお気に入りは、お婆ちゃん家にいる猫の、花でした。

 黒と白と、薄い灰色の毛並みが特徴的で、とても賢い猫でした。


 佑はお婆ちゃん家に行くと必ず、花を見つけるため、家中を探し回ります。

 花は隠れ上手で毎回、探すのに手間がかかります。



 ある時はミシンや布が置かれた台の奥の隙間。

 ある時は棚を使っていく事が出来る天井裏。

 それから、2階の押入れの家具が詰まった先の小さな空間。

 身体を上手く使って、何処までもスルスルと行ってしまう花。

 負けず嫌いな佑は必死に追いかけます。



 そして、やっとの思いで追いついたかと思うと、花は佑の顔をちらりと見て、

 今度は佑が追いかけられないようなコースで逃げていくのでした。

 中々思い通りにならない花でしたが、

 佑が落ち込んでいるときはさっと膝の上に乗って

 丸くなってくれるというそれはそれは気の利く猫でした。




  花とのじゃれ合いを楽しみにしつつ、順風満帆な日々を過ごす中で

 佑は更なるリーダーシップを発揮していました。

 クラス委員に、放送委員部長。積極的に先生のお手伝いもし、

 まさに模範と呼べるような生徒でした。





  それからさらに月日が回り、ジメジメとした湿気が身体に纏わりつき、

 ガンガンに照り付ける陽の光が肌を焼き付けるような日。

  小学校生活最後の夏休み。

 佑がゲームをして、お昼ご飯に帰宅した時のことでした。

 一本の電話がかかって来ました。

 電話先はお婆ちゃん家です。

 軽い気持ちで電話に出ると、何時ものお婆ちゃんの声より

 僅かに上擦って聞こえました。

 何だか、他愛の無い会話を出来るような雰囲気じゃなく、

 佑はお婆ちゃんの言葉を待ちました。



 花が、亡くなってね。

 歯切れ悪そうにお婆ちゃんが言いました。

 花が亡くなった?花が、亡くなった。この世界から、居なくなった。

 佑には理解出来ませんでした。


 テレビや本の世界で死ぬという事は知っていたけれど、

 それが本当に現実として起こるものだとは思っていなかったのです。


 焦点の合わない感情が渦巻いて、佑の脳は思考を放棄しました。

 ただ、頭の中をぐるぐるとお婆ちゃんの言葉だけが反響していました。


 父が車を出し、機能停止した佑を引きずるようにして

 お婆ちゃん家に向かいました。

 お婆ちゃんに着くと、既に花の姿はもう何処にもありませんでした。


 佑は壊れたように笑い、家中を探し回りました。

 ただ、隠れてるだけなんだろう?

 でも、探しても探しても、花は見つかりませんでした。


 立ち尽くした佑の肩に背後から手を置き、お婆ちゃんは言いました。

 天国に行ったんだよ。今はゆっくり眠っているんだ。

 溶けていく感情とお婆ちゃんの言葉を擦り合わせようとしても

 どうにも上手く交わらず、平行線のままでした。


 その時、佑の目の先には、お爺ちゃんが眠る、仏壇の脇に、

 花と書かれた赤い首輪がぼんやりと映っていました。






  その日を境に佑は笑わなくなりました。

 時間という重さが佑に死というものを知らしめたのです。


 そして、それは花だけでなく、

 今まで大切にしていた家族や友達、学校の先生、

 それから、自分までもが全て、

 世界から消えていくのだと自覚させたのでした。


 無知という無敵が作り出した世界はあっという間に壊れて行きました。

 佑の周りを取り巻くもの。全てが恐怖の対象へと移り変わって行きました。

  次第に佑は人と関わらなくなっていきました。


 大切な物と積み重なっていく記憶が、

 いつか自分の身を滅ぼすのだと知ってしまったのです。

 いっその事、全てを終わりにしてしまいたい。

 佑の気持ちはその一点に結び付けられて行きました。


 でも、今まで大切にしていた物を捨て去る勇気は出ませんでした。

 最終的に佑は何の変哲も無い繰り返しの日常、

 瞞し(まやかし)の永遠に身を投じる事で、

 何とか自分を落ち着かせようとしました。

 つまりは現実逃避。流されるがままに生きれば、

 何も考えなくて済むと思ったのです。


 計画は思いの外、上手く行きました。

 でも、朝とお風呂、夜の時間帯、

 1人になる時に死を思い出しては、泣いていました。






  笑わなくなってから2年の月日が経ち、佑は少しずつ、

 日常に慣れ、死を思い出す事なく当たり障りない日々を過ごしていました。

 友達はあまり多くはありませんでしたが、馬鹿をして笑い合う程度には

 学校生活に溶け込めていました。

 しかし、表に出す事は無かったものの

 心の奥ではやっぱり、意味の無い日々を過ごしている事を自覚していました。

 それでも、行動に移す事は出来ませんでした。

 永遠の日常が瞞しだと知っていても、

 忘れる事ができる時を壊すのはあまりに残酷だったのです。






  さらに、3年が経ち、佑は高校三年生になりました。

 佑は未だ、瞞しの中にいました。

 しかし、佑の中はもう、宇宙のように広がり続ける空虚が支配していました。

 何をしても、誰と居ても何処か上の空で、

 孤独という二文字が視界を埋め尽くしていました。

 僕は何をして、誰といれば笑えるのだろう。生きる意味って何なんだろう。

 考えれば考えるほど、底のない沼に身体ごと飲み込まれて行きました。

 そうしてまた、佑は独りになりました。

 教室に居ても誰とも言葉を交わさず、

 ぼうっと空を見てはハイライトのない目に光が宿るのを願いました。

 昼休みの賑やかな教室。

 彼らはこの世界にどんな希望を持って生きているのだろう。

 佑はクラスメイトの言葉に耳を傾けました。


 あの授業、本当面白くないよね。それ、何処の過去問?

 お前、〇〇大受けるの?すげえな。

 周りは受験勉強の話ばかりでした。佑はあまり興味を持てませんでした。


 いつか来る終わりを考えたら、全てが無意味だとしか思えませんでした。

 そんな彼らを尻目に、一つだけ、佑の興味を引くものがありました。

 それは窓際の一番奥に座る、存在感のない子でした。

 呆然と空を見ては目を瞑り、

 大きく息を吸ってはすうっと息を吐く、不思議な子でした。

 佑は彼女にどこか自分と似たような親近感を覚えました。

 それから、佑は彼女を観察するようになりました。

 しかし、彼女は学校生活の中で誰に話しかけるでも話しかけられる訳でもなく、

 ただぼうっと空の向こうを見つめるばかりでした。


 切れ目無く、何処までも続く、ワントーンの青の中を

 太陽だけが、眩しく、切り裂いてる。

 まるでそこだけがゴールでスタートラインみたいな気がしてしまう。


 日中は陽の光で星は見えない。

 彼女も見えない星を探しているんだろうか。

 そう思うと彼女の事をもっとよく、知りたいと思いました。

 でも、佑は声をかける勇気が出ませんでした。

 花との別れをきっかけに、いつか壊れてしまう時を想像して、

 大切な物になってしまうのが怖かったのです。

 そうして、話しかけるか話しかけないかの葛藤の日々を過ごしていると、

 ある日を境に彼女は学校に来なくなりました。


 彼女が来なくなって、僕の中にはまるで、

 世界の終わりの様な絶望感が漂っていました。

 今まで何ともなかったはずの、彼女の存在は、

 いつのまにか僕にとって砂漠の中のオアシスみたいな、

 最後の拠り所になっていた事に気が付きました。

 彼女がいない事に僕の心は焦燥が溢れ出して止まらなくなりました。

 そして、僕は気づいてしまいました。

 心の中に、どんなに奥深くに隠したって、

 種は芽を開こうっと必死なんだという事に。


 僕はどうしようも無くなって、今まで異常に何にも手をつけられなくなって。

 担任の先生に彼女の事を聞いてみました。

 先生は、やや声のトーンを落として辞めた訳ではないと言いました。


  その事に僕は僅かな安堵とそして、また、いつかは来るだろうという

 小さな希望を胸に壊れかけた背中のゼンマイを廻させて

 佑はまた、日常の中に染み込んで行きました。


  それから数ヶ月。彼女は一向に姿を現しませんでした。

 彼女の空白の席はいつしか、知らない誰かが代わる代わる座る、

 電車の座席みたいでした。

 ああ、もう、彼女が座る席は此処には無いんだ。


 僅かに咲いた小さな希望。それはどうしたっていつか消えるんだという

 もう何度目かも分からない絶望感で、佑は押し潰されていきました。




 そんな中で開催された学校最期の体育祭。

 なんと、彼女が来てました。

 佑はあまりの驚きに目を瞑っては開いてを繰り返しました。


 彼女を望みすぎたが故に脳が誤作動を起こして

 幻影のように映っただけなんじゃないかと何度も疑いました。


 僕等の体育祭は、学校から、数駅離れた、私有地で行われました。

 体育祭の会場となるトラックの外側を囲うように全校生徒分の椅子が

 クラスごとに並べられています。

 クラスメイトの大半は、同じチームやクラスの応援で座席の並んだ前に立ち、

 応援していました。

 その中で、あまり、催し毎に関心のない人が数名、

 自分の席に座っていました。

 僕と彼女は後者で、自分の席に座っていました。

 座席順は女子が前で男子がその後ろで、

 僕は、彼女の後ろ姿を見つめていました。


 やっと会えた。やっと会う事が出来た。

 席を立って、空の座席を縫うように数歩歩けば、彼女の元にたどり着ける。

 彼女に声をかけたい。彼女がどんな想いで、

 この世界を生きているのか、話したい。

 もう、その願いが叶うチャンスがすぐそばにある。

 たった数歩。ほんの10秒足らず。


 なのに、なのに、僕の心は少しずつ少しずつ

 恐怖感で蝕まれていくのでした。

 もし、幸せを手にしてしまったらという恐怖と、

 そもそも、僕の考えている事は的外れで、

 彼女に抱いた希望そのものが打ち砕かれてしまうかもしれない恐怖で

 僕の足は鉛よりも重く、地面に沈んでいくようでした。


 思考は考えれば考えるほど、話しかけない理由ばかりを探すのでした。

 きっと次があるから大丈夫。その時に話しかけられるようにすれば大丈夫。

 見えない未来の自分を想像する事で今の自分を肯定する事で精一杯でした。

 結局、何も無いまま体育祭は終わりを迎えました。


  そして、高校最後の夏休み。



  夏休みも終盤に差し掛かり、個人面談をする為、佑は学校に来ていました。

 佑は取り繕うのが上手かったので、

 担任の先生とは割と良好な関係を築けていました。

 ある程度成績を取っていた佑は、推薦で大学に行く事が決まっており、

 面談は難なく終わりました。


 佑が飄々とした顔で教室から出ようとした時、先生がある言葉を口にしました。


 それは、彼女が脳腫瘍で亡くなったとの事でした。

 そして、お葬式がもうすぐあるから行ってあげて欲しいと言われました。


 その時、佑は何も感じませんでした。

 正確には何も感じ取れなかったが正解かもしれません。

 先生には、感情の無い平たい言葉で分かりましたと告げ、教室を出ました。

 教室を出てから数歩、段々と頭の中で感情が組み立てられていって、

 気付いたら、無我夢中で駆け出していて、階段を登って、屋上へと繋がる、

 立ち入り禁止の階段の物置になり果てた場所に隠れる様に腰掛けました。


 佑は思いました。

 とことんやり尽くして何かを失う事。それから、何も出来ずに何かを失う事。

 どちらも同じくらい痛い。痛い。

 心臓が引き千切れ、そのまま、吐き出してしまいそうなくらい痛い。

 視界がぐるぐる廻り、天と地が分からなくなるくらい、

 何も分からなくなる。暗転。

 もう、何もかも忘れてしまいたい。

 見えるもの、聴くもの、感じるもの全てが煩わしい。

 何故、生きているんだ。終わりが待ち受けた世界に何の意味がある。

 行き場の無い感情が五感の全てを拒みました。

 途端に笑いが込み上げて来ました。笑える、笑えるよ、こんな世界。

 手を伸ばしても伸ばさなくても、結局、壊れてしまうんだ。

 感情で沸騰した理性が蒸発し、何もかもがどうでも良くなって

 佑は無意識のまま学校から飛び出しました。



 すれ違う人々。

 この中のどれだけの人が真実と向き合って生きているのだろう。

 誰かとけらけらと笑う人々。会社員。カップル。学生。

 何も考えず、適当に生きれたら、笑って生きて、いけたかな。

 彼等を瞳に映す度、ころころと感情が移り変わっては消えていきました。

 僕は何処に行こうにも家に帰る気にもなれず、

 行き場をなくし、終いには立っているのも億劫になって

 僕は大通りが見える小さな公園のベンチに腰を下ろしました。






  いつしか寝てしまっていたのか、

 辺りは夕陽が滲み、夜が舞い降りようとしていました。

 蝙蝠がちらほらと顔を出し始めています。


 頭の中は、何だかぼやけているのかはたまた、

 スッキリしているのか、空っぽでした。

 妙に澄んだ頭の中に空が飛び込んできました。


 空は綺麗でした。白色帯びた陽の光を始めとして、

 赤から藍色、最後に黒へと変貌するグラデーションに

 佑の目は取り憑かれていきました。


 何でこんなに、綺麗に映るんだろう。佑は考えました。


 例えば、この空が世界を象ったパレットだったとしたら。

 色は何か経験した事だったり、積み重ねて来た過去の自分で。

 重ねれば重ねるほど黒に近づいてく。


 日中眩しいくらい太陽が顔を出しても、夜はやってくる。

 次の日、太陽は顔を出すかもしれないけれど、そこに彼女の姿はない。


 結婚をして、または未来に何かしらの形で、僕等の生きた証を引き継いでも

 僕等はその未来に存在し続けられない。


 彼女は何を思って、世界を生きていたのだろう。

 絶望に踊らされていたかな。

 それとも、ずっとこの空の先の星を探してたのかな。

 佑の瞳から一筋の雫が落ち、地面にぶつかって、砕け散りました。


 例え、この空が雲で覆われてても晴れていても、泣いていても

 この空の先には、星があるから。きっと、僕の胸の中にも。


 この涙がいつか、彼女の願いを叶える流れ星になればいい。

 空はいつしか、黒く染まり、そこには無数の星が輝いていました。

 佑は立ち上がりました。

 彼女のお葬式にきちんと行こうと決意しました。







  彼女のお葬式にはほぼ、全員のクラスメイトが集まりました。

 彼女の御家族であろう方が、会場の皆に深々と頭を下げました。

 そして、引き攣った笑みを浮かべて、

 懇切丁寧に来席者に感謝を告げていました。

 こんな日くらい、何も考えず、思いっきり泣いてもいいのに。

 そう思ってしまうくらいに

 佑にはその丁寧さが苦しく思えました。

 長いお経の儀式を終え、彼女の父が、

 彼女が書き残したという手紙を読み始めました。



 みんなに迷惑をかけたくないから最後まで

 脳腫瘍の事を内緒にしていました。

 でも、本当はみんなと仲良くしたかったです。

 だけど、みんなと言葉を交わしてしまうと

 残された時間の少なさにより一層嫌気が差して、

 終わりがもっと怖くなってしまうから、話せなかった。

 せめて文化祭までは生きていたかったな。


 彼女はいつも催し事を凄く楽しみにしていて、

 前日になると催し事にどんな事が行われて、

 何が楽しみかを毎回の様に両親に話していたそうでした。


 佑はその手紙に身体中を震わせ、唇を噛みました。

 僕と同じ様な気持ちで生きていたんだ。

 脳腫瘍という病気で一番苦しんでいたのは彼女なのに、

 彼女は、クラスメイトのみんなを苦しめない様に生きた。

 きっと、きっと、彼女は、僕が思っていたより、ずっと苦しかった筈だ。

 なのに、彼女は自分の気持ちより、クラスメイトに迷惑をかけない事を選んだ。

 僕はどうだろう。僕はただ、ただ、自分の苦しみを正当化したかっただけだ。

 こんな世界でも生きる意味があるって思いたかっただけだ。


 彼女は今、この空の向こう、星になれただろうか。

 見えなくても、ずっと、輝き続けている星に。


 棺桶の中、化粧で飾られた彼女の顔は安らかな表情を浮かべていました。

 佑はそっと、その顔に手を伸ばしました。

 冷んやりとした感触に柔らかな肌。嘘みたいに優しい表情の顔。


 いや、そうじゃない。

 彼女は此処に居る。

 きっと見えないものは探さなくていいんだ。

 だって、見えなくなった瞬間からもう僕の中で生きているから。


 佑はそっと彼女の顔から手を放し、そっと微笑みました。

 そして、佑は彼女に深く、お辞儀をしました。





  僕はずっと、名前を探していた。

 この世界に生まれて、物心付いた時から、ずっと。

 貴女のお陰で、僕は大切な事に気が付きました。

 いつか終わってしまうからこそ、この瞬間、瞬間を大切にしなきゃいけない事。

 伝たえられる事は伝えられる時に伝えないと、伝えられない時が来てしまう事。

 貴女はずっと僕の中で生き続けている。

 次は僕が誰かの中に貴女を送り届けます。




 僕の名前は佑。人の右に立つと書いて佑。

 左側通行の歩道の右側。生み出された苦しみから人を護る事。

 その苦しみを乗り越え、人々が歩き出せるように背中を押す事。

 ずっと人の隣を歩き続ける事。

 それが僕の名前。

 貴女がくれた僕の名前。

 次は僕の名前が誰かの中に届きますように。


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