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2章

「さて、街までの間色々と君の事を聞かせてくれないか?」

「そうだぜ嬢ちゃん。それだけの腕どうやって鍛えたんだぃ?」

イルク領に着くまでの間に、簡単に自己紹介をして自分の身の上を、転生とステを隠して説明した。

途中からしんみりし始めて、中には「嬢ちゃんなんてかわいそうなんだ」と泣く人もいた。

「そうか、しかしよく生きてこれたなぁ」

「んー、亡き父から野営から罠からいろいろ教えてもらってたので」

「なるほど、しかしなぜすぐに森から出なかったのだ?」

「森の深いところだったから、出るまでに行き倒れるだろうと思ったので。」

「街道に出て、助けを求めなかったのかい?」

「私みたいなちっちゃな子が一人で森の深いトコにいるなんて、魔物か魔族の擬態としか思えないでしょ。」

「あー確かにそうだなぁ。」

そんな話で盛り上がりながら町に到着。と、皆様いっせいに

「「「ようこそ、イルクの街へ!」」」

なんだか感動した。


そのまま賑わう中央通りを進んでいく一行。私は初めての街でキョロキョロしながら着いていく。

街のみんなは牙狼(ファングウルフ)の襲撃の件を衛兵達に聞いたり、後ろを着いてくる少女は誰かと聞いて、討伐の立役者だと聞いてこんな若いのにとびっくりしていた。

そしてそのまま大き目の飯屋兼酒場に入り、領主様開口一番「今からココはオレの貸切でおごりだ!」と叫んだ。フランクすぎるわ。

そうしてその場にいた人たちも含めた大宴会が始まった。最初からいた人は何事と思ってたけど、討伐の打ち上げと分かるとみな喜んで参加していた。当然アリスは主役で紹介された。

3時間ほど飲んで騒いだ後、エル公爵から

「行く当てがないのなら、オレの所に来ないか?」と誘われた。

「求婚ですか?」と冗談で言ったら「そういう意味じゃない。アリス嬢もこの世界のことを知りたいならオレの所で世話できるって話だ」

それならば、と了承して宴会も解散の流れとなり、エル公爵とともに領主館に行くことになった。

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