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息づく運命  作者: ハイドン
6/10

おうちでぇと(?)

お久しぶりです( 。•̀_•́。)

彼は家に向かう途中、特に痛がる素振りを見せず、まだ恐怖と罪悪感を感じている私を励まそうと冗談を言っていた。


道中で家は片付いていただろうかとか洗濯物は取り込んであっただろうかとか、昨日の食器は洗っただろうかとか色々心配になってきた。


ふつう一人暮らしの女子がよく知らない男を1人家にあげるなんて状況はない。自分から家に呼ぶなんてこれはいわゆる痴女だろうか。


いや、これはお礼であって別に変な意味はないから違う。違うぞ。


あれこれ考えてるうちに家に到着した。



あー、もういいや。ガチャ



っとブラ様のお出迎えですかい!バタン



ドアを開けた私は速攻で閉めた


「みた?」


「何を?」


「見たのか見てないのか」


「見てないと思う」


「マジ?」


「マジ」


「掃除するからちょっと待ってて」


流血してる人をアパートの通路に立たせておくのもやばいと思い、玄関で待ってもらった。


掃除を手早く済ませ、救急箱を取り出す。



「あの、ほんとにごめんなさい。」



「いいって。」



「何であの場にいたんですか?」



「僕の家もこの近くだから」



「あ、そーなんですか」



会話が続かない。

取り敢えず消毒をしてガーゼを当て、包帯を巻いておいた。


さっきはあんなに怖がっていた私は冷静で、あんなに平気そうにしていた彼はめちゃくちゃ痛がっている。


「そろそろ帰るよ」


一連の手当が終わったあと、彼が口を開いた。


「あのさ、僕に会ったことない?」


くそっ!この期に及んで新手のナンパか!


「ないですよ」


「そっかぁー」


彼はちょっと残念そうに言って帰っていった。


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