傭兵団結成!!!
徐々にお気に入り登録数が増えている!!!
少しずつですけどね!!
(は、はめられた…)
シンジは自分の未熟さに腹を立てて思う。
だがもう断れない。断れるはずがない。
何故か?
それは彼女が潤んだ目で子犬の様にこちらを
見ているからだ。
さっきは魔物に警戒していたせいで、あまりよく
見ていなかったんだが顔立ちは整っていて、
髪は黒のショートで目は大きく透き通った青色。
美少女と言う言葉が似合うおてんば系少女だ。
その美少女というスペックと着ぐるみ自体の可愛さが合わさって
とんでもないことになっている。
女の子が泣いてるのを見るのが大の苦手なシンジは必死に彼女とパーティー
を組むか迷っていた。
すると彼女は
「ダメ…なんですか…?」
めっちゃ見てきた。
「おう。いいよ。パーティー組もう。」
シンジはキグルミ美少女のうるうる攻撃に耐えられずパーティーに
なることを承諾する。
すると彼女は夏に咲くひまわりの様に笑い、
「ありがとーございますっ!!」
といった。
(この女。男の扱いに慣れてやがる)
だがもうパーティーを組んでしまったものはしょうがない。
ここでウソだとほざく事は俺には出来ない!
ということでシンジはお互いの為に自己紹介を始めることにする。
「まずそっちから名前を教えてくれ」
すると彼女はニコッと笑い、
「私の名前はケイです」
むこうの名前を聞き、
「俺はシンジだ」
こっちもなのり、取り合えず自己紹介は終了する。
「これからパーティーで何がしたい?」
ここが、重要だとシンジは思う。
シンジ自体はあまり積極的に攻略組に参加したくないので
彼女…ケイがもし攻略組に参加したいと言うなら考えなければならない。
すると彼女は
「気まぐれに旅したりぼうけんしたいです!本職が鍛冶なのでそっちも頑張りたいです!!!」
シンジは攻略組では無いので、あまりそっちに参加してもらわない方がいいので
攻略組に参加したいと言っていないことにホッとする。
それより彼女の鍛冶をすると言う言葉にシンジは反応する。
(今、鍛冶っていったか!?)
正直に言うと鍛冶ができるひとがパーティーにいるのはこっちとしては都合がいい。
何故かというとキグルミは鍛冶ができるひとが着ぐるみを強化してくれないといつまで
たってもワンちゃんのままなのだ。
まあ、正直、ビーム使える事ができる時点で
ワンちゃんのままでもキグルミTUEEE できる気がするが。
だが、そこまでしっかりとした予定が決まっていないみたいので、
自分が考えた案を提案してみる事にする。
「じゃあ、傭兵団を作らないか?これからキグルミってだけで嫌われた人が出てくるだろう。
そういう奴らを徐々に集めていくんだ。
自由をモットーにし誰にも属さない、
依頼は受けるか受けないかは自分で決める。俺たちの決定には文句は言わせねえ
そんなの孤高の集団。どうだ?」
するとケイは一瞬驚いた顔をし、すぐに笑顔になり
「自由…。誰にも属さない…。いいですね!!作りましょう!傭兵団!!!」
その言葉にシンジは頷き、
「じゃあ、そうしよう。で、この草原に掲示板はあるか?」
掲示板があるかどうかをケイに聞く。
「向こうにありますけど掲示板なんて何に使うんですか?」
疑問の顔をこちらに向けながらいう。
「取り合えず見とけって」
そういい掲示板をいじり書き込む。
傭兵団募集中!!!———————————————————————————————
1.キグルミン
キグルミの種族の中で内の傭兵団に参加したいとおもう人は連絡下さい!!
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「こうしとけば少しずつ俺たちの元に仲間が集まるだろ。」
そういい掲示板を閉じる。
ケイは
「そういうことですか!!いい考えですね!!」
と言いながらうんうんとうなずいていた。
そしてあることを思いついたシンジは
「おいっ。ちょっとこっちこい」
ケイを呼ぶ。
「?」
ケイは頭に?マークを浮かべながらこっちに歩いてくる。
そしてケイが近くまで来るとシンジが拳を前につき出す。
そして彼女も拳を前にだしその拳に合わせた。
「ここが俺たちの[始まり]だ。俺たちは自由の象徴。
場合によっては(PK)もしなくては
いけなくなる。
だけど俺たちは振り返らない。
俺たちは正義では無いのだから。
だから今ここから俺たちの悪名や名声を背負って
くれる【名】をつけたいと思う。」
ケイがゴクリと喉を鳴らしてこっちを真剣に見ている。
そしてシンジもその目を真剣に見つめ
「この傭兵団の名前は『自由人形達』で行こうと思う。」
発言する。するとケイがニコッと笑い、
「ドールズフリーダム…。いい名前です!!!これで行きましょう!!!!」
と賛成を言ったのを聞いたシンジは大きく笑い
「ここから自由の傭兵団…ドールズフリーダムの始まりだ!」
そして伝説が今、始まりを告げた。
ここが、始まりです!!