種族《キグルミ》
最新作です!
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VRゲームの販売を待つ非リア充男子が二人長蛇の列に並んでいた。
男子高校生の中でも一際優しい顔をしている平均的な体つきの彼の名前は横井信次。
いかにもインテリそうなメガネを装備している細身の彼の名前は大空寿。
彼らが並んでいるのは新作VRゲーム『アフターワールド•オンライン』の列だ。
彼らはこれまでVRゲームをやったことが無かったのだ。
だから彼ら二人は新作の『アフターワールド•オンライン』を絶対に購入することに決め
かれこれ2日前から列に並んでいる。
そして今日が『アフターワールド•オンライン』の発売日なのだ。
「二日前から並んでるけどさ。学校が夏休みに入ってて良かったよな。」
寿がわくわくを隠しながら言う。
隠しきれてはないがそっとしといてやろう。
確かに夏休みでよかった。と信次は思っていた。
彼らは高校二年生だ。
学校がある日に発売日があった場合きっとゲームを買うことが出来なかっただろう。
だから彼らはこのゲームの発売日が夏休みに入ってからだと知ったときは神に心から感謝した。
(そろそろ俺たちの番だな。)
「おっさっきにー」
寿はゲームを購入した後にそういい店内から先に出ていった。
(どうせあいつの事だ。外でゲームを見て燃えてるとこだろ。)
そう勝手に解釈しゲームを購入して店内から外にでた。
外で待っていた寿とVRゲーム内のどこで待ち合わせをするかを話し合い、
取り合えず話が纏まったのでここで解散しゲームでまた再開するということで決まった。
そして、帰り道で石を蹴りながら家に帰宅した。
帰って風呂に浸かった後はもう夕方になってしまっていたので
晩御飯を食べ、ゲームを始めることにした。
(よーし!やりますか!)
そしてゲームスイッチをオンにした。
『どうもー!私の名前はリルだよー!このゲームのサポーターって奴だね!
後、このゲームはストーリーをクリアするまでログアウトできないデスゲームになったからゆっくりキャラクターメイクしてね!
特に種族なんて凄い大事な事だから気を付けてね』
最初は種族を選ぶようだ。
俺は龍人にしようと思ったがある種族を見た瞬間!
お遊びと呼ばれているその種族にしてしまっていた。
『種族を《キグルミ》に設定しました』