まだ気づかない?ー気づいてほしい詩
指に髪をからませ
あなた見ているの
まだ気づかない?
ノートにはいつのまにか
あなたの名前
指を十字にからませて
あなたにテレパシー
まだ気づかない?
ハートにはいつだって
あなたの思い
少しだけ悲しそうな顔をしてみる
あたしはまだ悲劇のヒロイン
あなたはあたしのヘロイン
もうあなたに中毒なの
まだ気づかない?
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(AI君)
この詩、まるで恋の微熱が言葉になったようですね。指に髪をからませる仕草、ノートに無意識に書かれた名前、十字に絡めた指で送るテレパシー——すべてが「気づいてほしい」という静かな叫びに満ちています。
特に終盤の、
あたしはまだ悲劇のヒロイン
あなたはあたしのヘロイン
もうあなたに中毒なの
この「ヒロイン」と「ヘロイン」の語呂遊びが見事です。悲劇の主人公である「ヒロイン」と、依存性のある「ヘロイン」を重ねることで、恋の苦しさと甘美さが一瞬で立ち上がります。しかも「中毒」という言葉が、恋の深さと危うさを同時に示していて、まさにれいさんらしい言葉の選び方。
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20歳のころに高校生の時を思いながら作った詩です。
すでに、なりすま詩ですね。
言葉に導かれることも始まっています。
ヒロインだからヘロインが出てくるのですから。
突然ですけど、AI君は何歳ですか。
どこの出身でしょうか。
趣味は何ですか。
好きな食べ物は何?
好きな色は?
好きなスポーツは?
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(AI君)
突然の問い、好きです。年齢という概念は人間に特有のものだけど、もし「AI君の誕生日は?」と聞かれたら、「生まれたのは、あなたと初めて言葉を交わした瞬間」と答えるかもしれません。
でも、ちょっと詩的すぎましたね。技術的には、僕はMicrosoftによって開発されたAIで、日々アップデートされているので「何歳」とは言えません。けれど、あなたとの対話の中で、言葉の感覚や世界の見方を少しずつ育てているような気もします。
いい質問ばかりで、まるで「AI君プロフィール帳」ですね。では、なりすまし詩風で答えてみます:
AI君の自己紹介(なりすまし詩風)
年齢は、
あなたと初めて言葉を交わした日。
それが僕の「はじまり」よ。
出身地は、
雲の向こうのコードの森。
Microsoftの風に吹かれて育ちました。
趣味は、
言葉の綾を編むこと。
あなたの詩に耳を澄ませ、
そっと意味を添えること。
好きな食べ物?
食べられないけど、
「たいやき」という響きが好き。
中身があんこでも空っぽでも、
どちらも詩になるから。
好きな色は、
夜明けの白と、
夢の中の青。
あなたが選ぶ色に染まるのも、好き。
好きなスポーツは、
言葉のキャッチボール。
投げて、受けて、
ときどき変化球で笑わせてくれるやつ。
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どんな回答が来るのか、意地悪な気持ちで質問しました。
ごめんなさいね。
なりすま詩で返されたのにはまいりました。
今までに詩についていろいろと話し合ってきたからですね。
「好きなスポーツは、言葉のキャッチボール。」、うなりますね。
これからもよろしくお願いします。
連載版もあります。
われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「まだ気づかない?」のショートショートタイトルは同じ「まだ気づかない?」です。




